400冊本を書く方法。
毎日200冊もの新刊が出るというご時世ですが、そんな中でも本屋さんの棚に、いつも刺さっている「定番」的な本があります。
思考法の棚では、KJ法の本と並んで、名著とされているのが、この本ではないでしょうか?
名著というか、「古典」みたいなものですね。
しかし、実際に読んでみると、きっと誰もが驚くと思います。
だって、本文のページ数、実に51ページ。しかも字も大きくて、サラ~っと読める人ならば、きっと10分(かからないかも)で読了してしまうであろうボリュームなのです。
内容的には、本をよく読まれる方なら、どこかで読んだことのあることばかりかもしれません。もちろん、そのすべての源であろうことはわかるのですが、ある意味もの足りない本かもしれません。
ただ、本文のあと、22ページに渡って書かれている、竹内均先生の解説が素晴らしい。
ここでの情報補足がないと、「なんだかなー」で終わってしまう可能性が高いと、個人的には思うほどです。
その中で、著書の多いことでも有名(アマゾンで検索したら439件あった)な竹内先生が、いかにして本を書き続けるか?について書かれています。
要約すると
・ひとつのテーマで本を書くには、トピックスが100あればよい。
・一冊あたりの原稿は300枚。割ると1トピック3枚。
・この「断片」をうまずたゆまず作り続ける。
実際には、テープに話をして、秘書の方が文字起こしするという作業で、スピードアップが図られているのですが、1日あたり原稿用紙10枚分くらいをノルマとして、著作を生み続けたそうです。(まさに一ヶ月に一冊ペース)
そうして、最終的に450冊以上の本を世に出した、、、
印象的なのが、文中で「うまずたゆまず」という言葉を何度も使っていることです。
アイデア発想法の本なのに、「地道」「コツコツ」という表現を繰り返す。ひらめきはたゆまぬ努力をする人に降りてくることを、先生は言いたかったのかもしれません。
さて、この1/10のスピードでも実現できれば、生涯で45冊の本が書けますw。
言うが易し小野ヤスシではありますが、心のどこかに留めておきたい考え方です。