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小さな会社のウェブマスターがパーソナルブランディングについてごにょります。

エース社員の先輩と他部署の部長さん

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最近読んだ本で、面白い対比があったので、本日のタイトルとしました。要は、両方ともビジネスマインドを教えてくれる本なのですが、立ち位置が全然違う。

一方は、わたくしから見て同じ課の先輩営業マンで、成績は常に社内トップ。まさにバリバリのエース社員の目線で叱咤激励してくれます。会社近くの居酒屋で、「おまえなぁ、、、仕事ってのはさ・・・」と諭されるイメージ。それが先日もご紹介したこの本です。

そしてもう一冊。
これは、たまたま共通の趣味があることがわかって、それ以来何かと遊んでくれる、他部署の部長さんに、居心地の良いバーのカウンターで並んで座ってお話を聞いているような、そんな感じ。そしてものすごくいいタイミング(程よく酔っているんだけれど、次の日に残らないくらい)で「そろそろ帰ろうか。」って肩を叩いてくれたりするわけですw。(我ながら逞しい妄想力)

それが、ニューヨークの人気ビッグバンドVJO(ヴァンガード・ジャズ・オーケストラ)のリーダー、ダグラス・パーヴァイアンスさんの書いた、「前に進む力」です。

何しろ、最近グラミー賞を受賞した世界最高峰のバンドですから、そのリーダーが語るのは、よくあるアメリカンドリームの世界、武勇伝の数々かと思いきや、全く違う内容に驚きます。そしてジワジワと感動が。

自分のことを少しも大きく書かないんですね。彼の身長は何センチか知りませんが、きっと180センチくらいであろう等身大のダグラスさんが、そっと横に座って、語りかけてくるのです。

わたくしも「さらに普通のおじさん」ですので、その視点が妙に嬉しくて、「あー、なんかこの人に会えてよかった~。」と思いながらじっくりと読みました。全然ガツガツしてないところも、非常に共感できました。

細かな内容については本を読んでのお楽しみとさせていただきますが、今まで書いた「フィーリング」に何となくシンパシーを感じて下さった方なら、間違いなく楽しくお読みいただけると思います。そしてジワ~っときます。

前に進む力
前に進む力

この本が大好きになったのは、実は裏のエピソードがありましてね。
最初にこの本を知ったのは、ある編集者さんがフェイスブックでオススメされてたからなんですが、版元が彼の会社じゃないわけです。これは読んでみたくなっちゃいますよねw。

それですぐに「読む!」ってコメントしたら、本当の担当編集者さんも現れて、ワイワイと賑わって、「あ、これはジャズ部の課題図書(勝手に)にしよう。」ということで自分が運営しているfacebookグループに投稿したら、今度は実際にダグラスさんとのコーディネイトをされた方も遊びに来てくださいました。

ジャズのピアニスト・作編曲家でもある宮嶋みぎわさんとおっしゃる方なのですが、書籍化の苦労話やオススメBGMのご紹介など、普通なら知りえない情報をフレンドリーにたくさん投稿してくださって、10倍も20倍も楽しめた!というわけです。

さらに、昨日7/18は、ダグラスさんのお誕生日で、みぎわさんの音頭で「ダグラスさんに日本からサプライズメッセージを送ろう~」という企画にまで参加させていただき、何とダグラスさんご本人宛にこんなツイートまで!何ですかこのつながり感。

これだからソーシャルメディア、やめられませんです。m(_ _)m

※ちなみにこの本、あちらで書かれたものの訳ではなくて、日本向けに書かれたものです。それだけに、言葉のパワーが全部こちらに向いている感じがまた素晴らしいというか有り難いというか、なのです。

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