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小さな会社のウェブマスターがパーソナルブランディングについてごにょります。

客が作るライブ、イベント。

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昨晩、何気にテレビを見ていたら、「ミュージシャンの支援」をする番組が流れていました。

トッププロなら、プロダクションやレコード会社がプロモーションを強力にバックアップしてくれる(というか、逆に彼らを商品としてビジネスしてるんですから当たり前ですが)わけですが、アマチュアやあまり売れてないプロは、集客も頑張って自分でやらないといけません。

これがなかなか難しい。

わたくしもアマチュアミュージシャン(ジャズのビッグバンドを中心にトランペットを吹いてます)なのですが、正直言って集客が一番苦手です。
自分が勝手に趣味でやっている音楽を、何の関心もない友達に「チケット買ってわざわざ見に来てもらう」という行為が、押し売りに思えてしまうのです。(笑)

しかも、プロじゃないですからね。そんなに上手くないわけです。不完全な音楽を、お金取って聴かせていいのか?学生の頃からの解決しない悩みなのですが、今回はそれはちょっと置いておきますね。

ソーシャルメディアの恩恵を考えると、かなりいろいろあるわけですが、そのうちのひとつが、こうしたライブなどのイベントの変革だと思います。

ストレートに、ソーシャルで今までありえなかった「つながり」が出来ることにより、告知がより遠くまで届くようになり、またお互いの理解が深まることにより、集客が楽になる面は、ひとつあると思います。ソーシャルメディアという拡声器ツールにより、パワーは増します。

しかし、それですとこれまでと同じ構造。

ソーシャルメディアってその構造を逆に簡単に壊しちゃうものでもあるよなーと思うのが、今回書きたかったことです。
つまり、これまではアーティスト側が「やるから見に来て!」という形が圧倒的だったのが、反対に各地に同じ嗜好を持ったコミュニティが出来上がることにより、「お客を集めたから、演奏しに来てよ。」と言い易い環境になっているわけです。

もちろんこれまでも、地方にもアマチュアの興業主的な人はおり、独自のコミュニティやリストを駆使して集客したりしていたわけですが、ソーシャルメディアを使えば、そんなもの何もないところからでも、かなり簡単に仲間が出来るようになります。人も集まります。

しかも、そうした縁で一度会ったりすると、さらにお付き合いの濃度と広がりが増し、次回以降の集客スピードと規模が増すというレバレッジも生まれるでしょう。

個人でも、数名のグループでも、小さな会社でも、「何かしでかせる」可能性が出てきたわけですね。

そして、ソーシャルならではのフラットな雰囲気の中、今までは遠い存在だったアーティストや著名人に、気軽に直接声をかけられる状況にもなってきているわけです。(もちろん人によりけりな部分もありますが)
これってかなりすごい。

ただ、まだこういった動きについては黎明期です。みんな試行錯誤してます。
これから、いろいろと実験的な試みを繰り返していくうちに、徐々にはっきりした形(モデル)になっていくと思いますので、わたくし自身も積極的にトライしているところです。

そのあたりはまた追々、ご報告します。

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