天才 ~過去語録11
小さな開発会社で1年くらい仕事をしてきましたが、その会社が次第に人材派遣の仕事を多く取るようになってきて、受託開発をやらなくなってしまったので、私はフリーランスのエンジニアとして仕事をし始めました。
ちなみに当時は偽装請負などの概念はなく(あっても罰則がなく)、素人を1~2週間勉強させてプログラマーやシステムエンジニアと名乗らせて人月100万円で現場に入らせるというようなビジネスが成り立っていました。
社長はもともと技術畑の人ではありませんので、そっちにシフトしていくのは当然と言えば当然かもしれません。(その後、その会社は大手のSES会社の傘下に入りめっちゃ儲かっていたと聞いています)
しかし、私は今もそうですが、技術で人に喜んで頂くのが好きであり、ノウハウを溜めていくことで安定を得たいと考えていましたので、そういう話はまったく興味がありませんでした。
フリーランスで活動を始めてから、ある会社の社長が私のことをとても重宝がっていただけました。
私が今困っている業務のお話を聞いて、「なるほどそしたらこんなことができますよ」と言い、すると「そうなの!じゃあこういう風になったらもっといいんだけど!」となり、「あ、できますよ。」
そして、家で作って、フロッピーに入れて持って行くと
「天才!!これこれ!」
と大袈裟に誉めていただけました。
実際はエンジニア歴2年足らずなので大したことをやっていたわけではありません。ただ、社長があまりに喜んでいただけるので、嬉しくなって、頑張って勉強して、工夫して、また持って行くと誉められてやる気を出す、という好循環に入っていきました。
もちろん誉めるばかりではなく、何回かに1回は「うーん、これはなんか違う。確かにこないだ言った話は解決できるけど、こうじゃない」とがっかりされることもありました。
そんなときは自分もがっかりしますが、この方の「どこか違う」は大抵本当にその通りなのです。
また家で頭を捻って、改良版を作って持って行くのが楽しくて仕方ない、そんな日々でした。
(ちなみに今の技術は高度かつ複雑すぎて、独学で1年やそこらやってフリーで仕事を仕上げるのは難しいです。時代的にラッキーだったと言わざるを得ません)
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