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「脳内ビジネス」の話はまたにします!

帰り道の営業反省会

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まだ若きころ。システムの提案営業の帰り道。


上司:さっきの担当。一文字の苗字だったな。

私:あ、はい。えーと、林さん、、、でしたね。

上司:そうだな...。彼みたいな人ってどんなタイプか知ってるか?

私:え?あ、割と柔和な感じでしたね。固定概念にこだわらずフェアな眼でみてくれそうな、、、そんな印象を受けました。

上司:そうだな。「林」だからな。視線が高いんだよ。あれが「森」だったら違う。森はもっともっさりしてる。もっと圧力がかかってくる。

私:あ、え?なんの話ですか?

上司:「一文字苗字」の話だよ。一文字苗字には性格がはっきり出る。

私:そんな(笑)偏見でしょう。

上司:違う。これは俺の経験則だ。いいか?よく血液型と性格には相関関係がないとか言うだろう?

私:ああ言いますね。われわれ技術者だとアンチ派が多いんじゃないですか?

上司:それウソだから。血液型と性格との間には明確に相関関係がある。

私:えー、本当ですか?でもさまざまな論文で相関関係がないって・・・

上司:ゴリラの血液型が全部B型だって知ってるか?

私:あ、それ確か聞いたことあります。

上司:だろう?あいつらどう考えてもマイペースでワガママだからな。マイペースだから日焼けしちゃって真っ黒なんだよ。ちょっと縄張りに入っただけで怒るし。な。B型だ。

私:え?でもゴリラもすごいきれい好きで神経質だとか聞いたことありますし、結構楽観的で脳天気なんじゃないですかね。飽きっぽいところもあるかも、、、

上司:でな。「林」!「林」は視点が高い。フェアで風通しのいいのが好きだ。ああいうタイプにはストレートにうちの良さをアピールすればいい。だがもし担当が「森」だったら正攻法じゃダメだ。趣味の話など聞き出して外堀からじわじわと攻めていかなければ押し返される。

私:あ、苗字の話、続くんですね。

上司:前にいた「中」。こいつは日和見だ。上の意見と下の意見に左右される。どんなに立派な肩書きがあっても「中」に決定権はない。決定権者をいち早く見つけるのが俺たちの仕事なら、この苗字の人間は切り捨てろ。

私:そ、それ、過去何人いたんですか?

上司:1人だ。

私:少なっ

上司:数じゃないんだよ。逆に「奥」。こいつはどんなに肩書きがなくても、裏で幅をきかせてる可能性が高い。「奥」が女性だと、毎日昼間っから「奥さん」って呼ばれてるわけだ。どうしたって、寝技上手になる。

私:ちゃん付けかも知れませんよ。「奥ちゃん」。

上司:「角」とか「端」は閑職だ。基本的に相手にしないでいいが、その人に一肌脱いでもらえるような依頼をすると喜んでやってくれるかも知れない。たいていはヒマしているからな。

私:酷い言われようです...。

上司:「安」は値切ってくる。基本的に人生のメインテーマが「安さ」の追及だから、われわれの商品には馴染まないかもしれない。

上司:「貝」は滅多にしゃべらない。以前営業に行った先の貝さんは、商談中一言もしゃべらなかった。あまりの沈黙に耐えられず半額までまけてしまったよ。注意しろ。

私:それ最後どうやって発注もらったんです?

上司:あと、「後」さんという人がいた。後手後手に回らないように気を付けろ。そうだな、常に約束の3日前アクションを心がけろ。

私:それ、後さんの性格じゃないですよね。

上司:「田」さんの場合は、泥沼にはまりがちだ。つかずはなれずのポジションをキープしろ。ただ、田さんは基本的に1年視点で見てくれる。序盤で多少失敗をやらかしても翌年までにきちんと収穫できるようにしてあげれば、それでいい。

私:でも何年かに一回、休ませないといけないとか?

上司:黙ってろ。「新」というやつは、アーリーアダプターだ。とにかく先端テクノロジーを駆使した提案を持っていかないと鼻にも掛けてもらえないぞ。お前の持ってるそのデジタルムーバなんて見られたらおしまいだ。あとな。アーリーアダプターが担当だと、開発中に興味がどんどん変わって行ってしまうので、納品が大変だ。短納期にしてこまめに回収しないとダメだ。

私:あー、そういう人いますね。苗字、一文字じゃなかったですけど。

上司:「外」は、既存組織に疑問をいだいている。いずれ辞めちゃうぞ。あまり商談が長引くとまずい。

上司:「上」はひどいな。レストランで順番待ちしてて呼ばれる時も「上様」、領収書も「上様」だぞ。そんなバカなことが許されるのか。

私:それ、まったく性格ではないですね。しかも両者は似ているようでかなり違う現象です。

上司:まあ、、、今日の営業反省会はそんなところだ。人は生まれてから、幼少時代、学生時代、社会人時代と、ずっとその名前で呼ばれ続けてる。それによりどうしたって性格が固定化されてくるんだ。俺たち営業は、人の性格をいち早く見抜く仕事。そういうところもしっかり見ていかないとな。

私:あ、割と本気で思ってるんですね。ありがとうございます。心の奥底の畳の下あたりにしまっておきます。

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