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「脳内ビジネス」の話はまたにします!

なぜプラムザは時代遅れの紙の報告書を導入したのか

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先週、二泊三日で上海に行ってきました。

上海には、私のこのブログを読んでいたく共感していただいた、同じく受託開発業を営む社長さんがいまして、ぜひ遊びに視察にきてくださいと言われましたので、上海蟹を食べに中国での開発の実態を勉強させてもらいに、ウキウキと神妙な面持ちで行ってまいりました。

まあ2日目に財布をすられまして、現金で8万円+キャッシュカード3~4枚+会社から後で返してもらおうと思っていた5万円分くらいの領収書+物理的な財布+ウキウキ気分を一気に失いまして、高い上海蟹視察になってしまったのですが、それを詳しく書くとキーボードを叩き割ってしまいそうですのでとりあえず置いておきます。

その上海の会社さんも受託で18年くらいやっているのですが、弊社と同じように「しっかりとした要件定義もしなければ紙の仕様書も書かないズルズル系ブラッシュアップ開発」を行っています。

現在、受託の第一人者と言われているソニックガーデンさんなどもそのような手法をとっていて、それを納品のない受託開発と銘打ってまして、数年前そのコンセプトを読んだときは、ふざけるな!素晴らしい!と思ったものです。いやはや、本当におっしゃる通りです。

実際、この開発手法をとってない受託の会社でトラブルなく高速かつリーズナブルに開発を行っている話を聞いたことがありません。あるのかもしれないですけどね。特に数人月規模のシステムとか、上流で作成した仕様書に従って実装するだけの仕事なら可能かもです。

なかなか本題に入って行きませんね。急ぎます。


■終わりのない開発の弊害

さて、この開発手法。

お客さんにとっても開発側にとってもかなりメリットが大きいのですが、いくつかある問題点の一つに、「開発に明確な終わりがない」ということがあります。

「開発に終わりがない」---要件定義をしないか、しても曖昧さを許容し、途中の仕様変更どんと来いという意気込みで臨む---とどうなるか。

それは「打ち上げの飲み会が開けない」ということに直結します。

みんなでジョッキを高く持ち上げ「頑張ったねー!よくやったねー!乾杯ーー!!」とお互いに健闘をたたえ、傷を舐めあうタイミングがありません。

外に出てお客さんと接触しているSEやPMは割と終わった瞬間を感じられるタイミングはあるのですが、プログラマは次から次へと案件を振られて、プロジェクトの終盤になると次のプロジェクトが始まり、そのプロジェクトに没頭できるかというとそうでもなく、古いプロジェクトの改修作業を頼まれたりするので、なかなか終わった感覚を味わえません。

この状況を高台から眺めていた元社員プログラマは

「見ろ...、ネズミが回し車を回しているようだ」

と言い、去っていきました。

確かにこれはあまりよろしくはありません。終わりが見えないとみな疲弊してしまいますし、なにより自分の足跡が確認できないのでは「何年も頑張ってきたけど何も得られなかった」という錯覚に襲われます。

ゼネコンさんなどは「地図に残る仕事」というだけで社員にモチベーションを持たせようとしていますが、確かにちゃんと仕事をしたのであればなにかしら「やった証」というのが欲しいものですね。


■グリーンレポートの運用

何か少しでも「やった感」を出したい。

「やった人」をして「この人はやったんだな」と知らしめたい。

そこで考えたのが、無理矢理のプロジェクト終了宣言とレポート提出イベントです。


こんなフローでやってます。

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3のお手盛りがミソです。ダメ出しは、もしやるなら別の機会でやりましょう。

レポートのフォーマットはこんな感じです。

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掲示はこのボードでやってます。手作り感満載ですね。アンパンマンコンプガチャと合体させてます。

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■で、なぜ紙とかボードとかの、アナログなのか?

さて、今回、この業務フローからはデジタル要素を排除しました。

弊社もWebシステム屋なので、こんな報告&集計システムを作ろうと思えば1日で作ってしまいますが(すみません、ちょっと要らぬ見栄を張りました。2~3日はかかると思います。)今回は全てアナログです。

それはデジタルデータには質感が感じられないからです。

「入力はデジタルが合うが、出力はアナログがいい」

とは、あるお客様の社長さんがおっしゃっていた言葉ですが、本当にそうです。

やはり頑張った結果としてのトロフィーや賞状などは、バーチャルなものだったりpdfではダメで、物理的に重たさや光沢を感じらたり、厚い紙で独特な臭いがして仰々しい印鑑が押してある必要があります。


今回は、チェックボックスにチェックを入れるところからが「頑張ったことに対する褒賞的作業」ですので、アナログがいいのです。


さて、このポイント。プラム(plm)という単位でカウントされますが、たまったプラムで、在宅勤務が許されたり、コアタイムを無視した勤務ができたり、週直を免除されたり、会社のステッカーや、お客さんに配り残ったカレンダーやウチワなどのノベルティ、使い古しのクリアファイル、枯れてしまった観葉植物などをもらえたりするらしいですよ。(詳細未定)

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