被災地の青年に進学の機会を!
今年3月末に、「東日本大震災被災青年支援奨学金基金の会」を起ち上げました。
東日本大震災で被災した学生が、大学や専修学校への進学を諦めてしまわないよう、少しでも力になれればと思い、友人・知人と起ち上げた奨学金です。2011年5月23日現在、253件716万円の寄付をいただいており、日本以外にも、アメリカ、イギリス、中国、台湾、インド、バングラデシュ、フィリピン、ドイツ、スペイン、タイ等海外の方(または海外在住の方)からもご支援いただいています。本当に有難うございます。
今回、私がこの活動にかかわることになったきっかけは、やはり、自分もあの日東京で地震を体験したことが大きいです。まさに「死は突然くるんだ」ということを、今までの自分の人生の中で一番強く感じました。ちょうど会社にいましたが、「今、死にたくない」と思ったと同時に、「でもそんなことを選べないのが『死』なんだ」と実感しました。それによって、今まで、他の震災や自然災害については、情けないことに「遠いところの話」だった自分がいるといのも強く認識しました。
また、実際に自分が会の運営に関わっている理由として、海外の方々からのあたたかい支援を実感したことも挙げられます。地震直後にスカイプで安否確認してくれた台湾の友人や、本気で日本オフィスのことを心配してくれた香港オフィスの担当者、またインスタント食品やおかしなどを大きな段ボールで送ってくれたUSや他オフィス、また、「危険だったらすぐに来て! 空いてる部屋に住んで良いから」と行ってくれた台湾の友人、Facebookを通じてメッセージを送ってくれた多くの海外在住の友達など。皆が支援やメッセージを、東京に住んでいる私に送ってくれている…。なのに、自分は同じ国内にある被災地に対して何もできない・何もしないというのは、なんとももどかしく、おかしなことではないかと思いました。
この震災を忘れないためにも、ここ数カ月で終わる支援ではなく、教育という、その人の人生を左右するかもしれないことを、もうちょっと長いタームでみてサポートできればと思っています。より多くの学生を支援することを目標に、今後も活動を続ける予定ですので、是非ご支援よろしくお願いします。詳細については、下記サイトを御覧ください。
東日本大震災被災青年支援奨学金基金の会
http://www.okikobo.com/
ロゴマークの「okikobo」は、倒しても何度も起き上がる「起き上がりこぼし」をモチーフに「力強さ」を表現しています。