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台湾ファン必見映画 「雞排英雄」と「一頁台北」

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この3月に、「雞排英雄(Night Market Hero )」と、「一頁台北(邦題:台北の朝、僕は恋をする)」という二つの台湾映画が日本にやってきました。「雞排英雄」は、沖縄国際映画祭(会期:2011年3月18日~27日)で上映され、「一頁台北」は、現在国内の映画館で上映中です(参照:日本公式サイト)。

雞排英雄では、夜市や布袋劇(台湾の人形劇)、一頁台北では、夜市、コンビニ、MRT、誠品書店など、両作品とも、いかにも台湾らしいモチーフや舞台に溢れています。しかしテイストは全く違い、大雑把にわけると、雞排英雄はお笑い系で、一頁台北はおしゃれ系といった感じ(ほんとに大雑把ですが)。

雞排英雄 予告編

私はこの雞排英雄を、2月に台湾の映画館で現地の老若男女(というより、どちらかというと「老男女」)に混じって観ました。よく食べて、良く笑い、夜市が大好きな台湾の人々が沢山出てくる映画なので、映画を観ているお客さんも大声で笑ったり、どよめいたりしていました。ひときわどよめきが大きかったのが、鍾欣凌(ツォン・シンリン)さんが出てきた時。台湾ドラマでも常連さんなので、きっと人気があるんですね。ストーリーはシンプルでとても観やすく、台湾(と夜市)への愛情が溢れた映画だと思いました。

鍾欣凌(ツォン・シンリン)さんのブログ
http://tw.myblog.yahoo.com/pink-pig/article?mid=1417&prev=1464&next=1347

一頁台北 予告編

一頁台北は、雞排英雄のような、笑いあり涙ありのベタな台湾エンタメではないところが特徴。
個人的に一番面白いなと思ったのが、この映画に出てくる役者さんです。私が今までみた台湾映画やドラマだと、主人公の男性は、市井の人という設定であっても、超二枚目(まれに超三枚目)であることが多かったです。なので、この映画の主人公(役者名:ジャック・ヤオ 姚淳耀)とその友達の「普通っぽい」感じは、とても珍しく、新しく感じました。だからこそ、あまり人物にフォーカスし過ぎず、台北の街並みの存在感が際立つ映画になっているんだなと思います。

どちらの映画に出てくる台湾も魅力的で、また旅に出たくなってしまいます。

最後に、(これは予告編や監督インタビューなどで既にそのシーンが出ているのでネタバレにならないと思いますが)、面白かったのはなぜか両方とも、最後のシーンは皆で踊っているということ。台湾流のハッピーエンド?でしょうか。

<関連サイト>
雞排英雄オフィシャルブログページ
http://nightmarkethero.pixnet.net/blog

台北の朝、僕は恋をする  日本公開公式サイト
http://aurevoirtaipei.jp/

<関連記事>
雞排英雄
サーチナ: 沖縄国際映画祭:台湾映画『NIGHT MARKET HERO』上映
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0325&f=entertainment_0325_003.shtml

Record China: 異例の大ヒット台湾映画、被災地に寄付発表―沖縄国際映画祭
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=50164&type=5

台北の朝、僕は恋をする
asahi.com: 監督インタビュー「恋心 遊び心利かせて 映画『台北の朝、僕は恋をする』」
http://www.asahi.com/showbiz/movie/TKY201104010295.html

読売新聞: 「台北の朝、僕は恋をする」
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/cinema/creview/20110311-OYT8T00516.htm

(上記は、全て2011年4月1日時点の情報です)

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