2020年のドメイン取引ランキング
もういいかな、という気もしないではないのですが、毎年のことなのでDNJournalのドメイン取引の2020年のドメイン取引ランキングについてまとめておきます。
2020年は、2019年のvoice.com(3000万ドル)のようなビッグディールがなかったどころか、100万ドルを超えたものがBullish.com(108万ドル)だけという低調ぶりでした。総額の1467万ドルは、2012年の1825万ドルや2005年の1643万ドルを下回り、まとめはじめた2004年の991万ドル以来の低水準です。例年、取引額が高くなりがちなショートレターやワードの.comドメインは、ともにあまり取引額は高額にはなりませんでした。
相対的には.comの人気が高いのですが、今年は80個と昨年に比べてやや少なくなり、.deが4個、.co.ukが4個、.com.auが2個、.itが2個、.ai、.es、.fr、.ioが1個ずつと、ccTLDが15個もありました。この中で最高値だったのは「it.co.uk」でした。今のところ使われていないようですが、たしかにいいドメインです。残りは、.ai、.app、.chatの新TLD、.net、.orgの旧TLDがひとつずつでした。
2文字ドメインは、先ほどのit.co.ukを含めて4つ(OA.com、RS.de、FV.de)。60万ドルを超えたOA.comはともかく、.deの1/2文字ドメインは2009年にオークションで解禁されたものです。3M.deが160ユーロだったことが手元の記録に残っていましたが、その他もべらぼうな値段ではなかったと記憶しているので、これらは当時の相場よりは高値になったと思います。
もちろん表に出てくる取引ばかりではないですし(プロどうしではない取引は表に出てこない)、去年は新型コロナの影響もあると予想できなくもないのですが、下落傾向はここ数年続いているものですし、決してIT業界が低調なわけではないので、(他人事といえば他人事ではあるのですが)もう少し盛り上がって注目を集めてくれるようにならないかな、と思っています。
トップ100の取引総額の推移は、以下の通りです。
年 | 取引総額(※) |
---|---|
2020 | 1467万ドル |
2019 | 5361万ドル |
2018 | 2753万ドル |
2017 | 2623万ドル |
2016 | 2583万ドル |
2015 | 3867万ドル |
2014 | 4244万ドル |
2013 | 2714万ドル |
2012 | 1825万ドル |
2011 | 2231万ドル |
2010 | 4439万ドル |
2009 | 3462万ドル |
2008 | 4395万ドル |
2007 | 4324万ドル |
2006 | 2970万ドル |
2005 | 1643万ドル |
2004 | 991万ドル |
※DNJournal による取引額トップ100の総額。
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