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2011年のドメイン取引ランキング

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DNJournal の Domain Sales の2011年の年間ドメイン取引ランキングについてまとめます。なお、このリストは sedo などを通じて公開された取引に限定したものであり、高額取引の多くは非公開で行われていると推測されます。

2010年もドメイン市場は低迷し続けました。最も高額な取引が Social.com(260万ドル)だったのは、ソーシャルブームだった昨年を反映していると言えますが、100万ドルを超えた取引は2010年の7つに比べて3つになりました。取引額トップ100の総額は2231万ドルと、2006年の2970万ドル以来の低い額となりました。ただし、100位の取引が71,000ドルであり、2009年の73,500ドル、2010年の81,000ドルと比べてわずかに低い程度に収まっていること、そもそも高額取引の公開が敬遠されがちであること(*)を考えると、数字ほどにはひどく落ち込んでいないかもしれません。
*取引額の公開が敬遠されるため、sedo はオファーページからの取引で非公開にしたい場合は取引手数料が上乗せされます。また、トップ100に掲載されるような額で非公開で取引された例を個人的に知っています。

取引総額(※)
2011 2231万ドル
2010 4439万ドル
2009 3462万ドル
2008 4395万ドル
2007 4324万ドル
2006 2970万ドル
2005 1643万ドル
2004 991万ドル

※DNJournal による取引額トップ100の総額。

2011年の取引では、ショートレターの取引が目立つのも特徴です。ショートレターとは SLD(セカンドレベルドメインが2~3文字のもので(TLDによっては1文字の場合もある)、とくに「2~3文字の英字.com」はいつでもある程度の価格で取引できるものです。たとえば、リーマンショック前では、3英字.comはどんなものでも7千ドル程度にはなりました。今でも4~5千ドル程度の値は付きます。リーマンショック以前に比較的程度高額で購入したけれど、全体的に値が下がってしまったので換金目的で安く売り出されるというケースもあります。ドメイン名は、パーキングサービスと呼ばれるアフィリエイトの仕組みを使うことで、ある程度の収益を得ることができるのですが、このアフィリエイト収益がリーマンショック以降大きく減少したため、ドメインの維持費用が捻出しにくくなっていることも影響していると思われます。

ドメイン名市場は、business.comの高額取引(750万ドル)をきっかけに1999~2000年にブームになった後、2002年頃には大きく落ち込みました。この頃には3英字.comが200ドル以下で取引されたこともありました。今後、ふたたび低迷する可能性もありますが、世界的にはドメイン市場自体がある程度認知されてきているので、2002年の水準にまで下がることはもうないでしょう。また、リーマンショック前に比べると大幅に円高が進んでおり(120円/ドル→80円/ドル)、実は日本人/企業にとっては良質なドメインを購入するチャンスでもあります(ただし、良質かつ低価格で売られているものは少なくなっています)。投資目的でドメインを購入することは個人的にはまったくお勧めしませんが、自身に関係のあるドメイン名を入手するには良い時期かもしれません。

※参考情報(個人ブログへのリンク)

※本エントリは、個人ブログからの転載です(多少、改変しています)。

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