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新型コロナ: スウェーデンに学ぶ新型コロナ対策※追記あり

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※2020/7/4重要な追記。トップページに案内されているとおり、オルタナティブブログ全体でコメント機能が無効化/非表示となりました。新たなコメント、過去コメントについては「はてなブログ」を参照してください。

■スウェーデンと集団免疫
新型コロナに関しては、ほとんどの国で感染拡大を防ごうと外出禁止のような厳しい規制をかけている中、手洗いを奨励したり、高齢者との接触を抑止する程度で、厳しい規制をかけていないのがスウェーデンです。「スウェーデン、集団免疫に見通し」(共同通信)によれば、「同国首都では今後数週間以内に「集団免疫」を獲得できる、との見通し」が示され、スウェーデン政府の感染対策リーダーであるアンデシュ・テグネル氏によれば「ストックホルムでは既に25%が感染して免疫を獲得したとの見解が表明」されました。
※2020/5/10重要な追記。コメント(2020/05/09 21:58)で教えていただきましたが、この「25%」という感染率は、PCR検査や抗体検査の標本調査などを行ったものではなく、数理モデルによる予測値とのことです。この研究によれば、ストックホルムでは感染のピークは4月中旬にあらわれ、5月には落ち着き始めると予測されています。行政が、このような予測値を公式の発表とすることは驚きです。地域別に確認されている感染者数はこちらで参照でき、5/8時点の情報としてストックホルムの感染者数は9227人(全体の36.5%)です。スウェーデン全体の死者数(現在3220人)と致死率などから逆算すると、ストックホルムでの感染率が予測値通りに進行している可能性は否定できないものの、発表された感染率が標本調査のような結果でないことはご留意ください。

スウェーデンの人口は1022万人で現在確認されている感染者数は19621人(4月28日時点)ですが、人口96万人のストックホルムで25%が感染しているということは感染者数は最低でも24万人ということになり、まったく感染者の実態を追跡できていなかったということになります。NHK「おはよう日本」では「他の国のような感染の爆発的拡大は起きていません」と伝えていましたが(NHKプラスで見逃し視聴できます、48:08~)、とっくに感染が広がっていたということです。
※どのような検査による判断なのか分からないですし、そもそも抗体を持っても免疫を獲得できるとは限らないという指摘もありますが、その点は脇に置いておきます。

これは悲報ではありません感染者が多いのに死者数が少ないのであれば、結果として致死率が下がるため、それほど怖がる必要がなくなるかもしれないということだからです。集団免疫を獲得するまでの「今後数週間」が具体的にどれくらいの期間なのかは分からないですが、スウェーデンの感染者数は1カ月前には3447人(3月28日時点)であり、この1カ月で5倍以上に急増したことを思うと、集団免疫を獲得する感染者率が50%(※)だとしても、それほど時間はかからないのかもしれません。
※フランスの原子力空母では乗組員2300人のうち半数が陽性反応が出たことが報じられています

■年齢と死者数
スウェーデンの死者に関する年齢別データがこちらで参照できます。現時点の死者は20代が5人、30代が8人、40代が25人、50代が81人、60代が185人、70代が549人、80代が938人、90代が564人、計2355人となっています。70代以上が87%を占めており、やはり高齢者にとってハイリスクな感染症であることがわかります。
もともとスウェーデンは寝たきりになってまでの介護をせず、自分で食事ができなければそれまでという国で、延命治療もされません。worldometerによれば「感染終了(CLOSED CASES)」の3360人のうち、「回復(Recovered)/退院(Discharged)」が1005人(30%)に対して、「死亡(Deaths)」が2355人(70%)と非常に高い割合です。感染者全体に対する「重症(Serious)/重篤(Critical)」の割合は決して高くないのですが(現時点で3%)、高齢者に対しては積極的な治療が行われていないということかもしれません。今のところスウェーデンで医療崩壊しているような報道はありません。

スウェーデンの状況をブログに書かれているglobaljourneyさんによれば、そもそも「慢性閉塞性肺疾患やBMIが40以上の人、中毒患者、ペースメーカー利用者など、1つまたは複数の深刻な全身性疾患のある患者には、集中治療室での治療を施すべきではないというガイドライン」が出されているそうです。日本では考えにくいことですが、重症化しやすい(あるいは救命しにくい)人を積極的に治療をしないことは医療崩壊対策になりそうです。

■日本との人口比で考える
こちらにあったスウェーデンの年齢別人口構成を日本の最新の人口構成に合わせて計算してみます。2020は予測値で実数とは若干ずれがありますが、ご容赦ください。

年齢 スウェーデン
人口(万人)
死者数
(実数)
割合 日本人口
(万人)
死者数
(換算値)
人口あたりの
死亡率
20代 131 5 0.2% 1266 48 0.0004%
30代 135 8 0.3% 1414 84 0.0006%
40代 129 25 1.1% 1837 356 0.0019%
50代 130 81 3.4% 1639 1021 0.0062%
60代 111 185 7.9% 1588 2647 0.017%
70代 99 549 23.3% 1615 8956 0.055%
80代 44 938 39.8% 906 19314 0.21%
90以上 10 564 23.9% 241 13592 0.56%
合計 1029 2355 100% 12596 46018 0.037%(日本)※

※2020/4/30追記。
換算人数は各年代ごとのスウェーデンにおける致死率を日本の年代人口と乗じたもので、日本はスウェーデンに比べて少子高齢化が進んでいるため相対的に高齢者の死者数が多くなります。現在のスウェーデンの人口当たりの死亡率は0.023%(=2355/1022万人)です。

スウェーデンで高齢者が積極的に治療されないために死亡率が高くなることは、少子高齢化が進む日本での死者数を多く見積もらせる要因になっていることから、60代以下の死者数(スウェーデン=304人、日本=51人)の比率を、現時点の高齢者の日本の死者数(70代=77人、80代以上=147人)に適用してスウェーデンの調整した死者数とした場合、70代=451人、80代以上=862人となります(表内の(*)印)。この数値を使った表も以下に示します。(以下の本文でも調整値について追記しています)

年齢 スウェーデン
人口(万人)
死者数
(※上記)
割合 日本人口
(万人)
死者数
(換算値)
人口あたりの
死亡率
20代 131 5 0.3% 1266 48 0.0004%
30代 135 8 0.5% 1414 84 0.0006%
40代 129 25 1.6% 1837 356 0.0019%
50代 130 81 5.0% 1639 1021 0.0062%
60代 111 185 11.5% 1588 2647 0.017%
70代 99 451(*) 28.0% 1615 7357 0.046%
80代以上 54 862(*) 53.5% 1147 18310 0.16%
合計 1029 1612(*) 100% 12596 29823 0.024%(日本)※

(追記終わり)

現在のスウェーデンの死者数を日本の人口に当てはめて考えると死者数は5万人弱(調整した値で約3万人)というところです。別記事では致死率2%と計算していたのに桁違いに割合が低いじゃないかと怒らないでください。これは、現時点での人口に対する死者の割合であり、スウェーデンの全人口に対してどれだけ感染者がいるかは分かっていません。首都のストックホルムで25%ということなら地方ではもっと割合が低いでしょう。それこそ全国での平均感染率が10%くらいなのであれば、ざっと感染者に対する致死率は10倍ということになりますし、これから死者が増えればさらに割合は高くなります。

もっとも、感染者に対して2%の致死率というのは高い見積もりだったかもしれません。ニューヨーク州での抗体検査では、14%で抗体が確認されたと報道されましたニューヨーク州での現在の死者数は人口の0.12%ですから、集団免疫を獲得すると言われる50%まで増えるとして計算すると単純計算で人口に対する死亡者は0.42%(感染者に対する致死率は1%未満)になります。

■「スペインかぜ」との比較
新型コロナは100年前の「スペインかぜ」と対比されることもありました。wikipedia を見ると、スペインかぜでは世界中で1700万~5000万人が死亡し、1億人に及んだ可能性もあるそうです。Our World in Dataに、各国の寿命を示すグラフがあり、どの国も年を追うごとに伸びているのですが、1918年前後だけ10年近くも寿命が縮んでいます。スペインかぜは若年層の死者が多く半数が20~40歳の間だそうですから、寿命に与えた影響も大きかったのでしょう。

それに比べれば新型コロナの犠牲者は高齢者の比率が高いので、寿命に与える影響もわずかと思われます。ざっくり人口の1%が10歳早く死亡したとしても、平均寿命が0.1歳縮まる程度ですから、年ごとの平均寿命の伸びよりも小さいくらいです。スペインかぜとは比べるようなものではありません。

■現在進行形という意味
いかがでしたでしょうか。規制のないスウェーデンの現状を見る限り、新型コロナは決して恐ろしいものではありません。

......そんな締めくくり方をするわけがありませんね。そもそも、今見ているスウェーデンの数字は、決して「終わった数値」ではありません。新型コロナは感染したら即死するというものではありません。訃報が伝えられた岡江久美子さんの場合、発熱が3日、感染が確認されたのが6日で、23日に亡くなられたそうです。今すぐ感染者の増加がゼロになったとしても、これから死者数は増えていき、減ることはありません。スウェーデンの感染者数がこの1カ月で急増したことを考えても、死者数が倍増するくらいはあり得ると考えています。もっとも、実はNHKの番組で「死者が減り始めています」と伝えられていました。たしかに日によって差はあるものの、感染者が増えているのに死者数が増えないなんてことがあるのか、ちゃんと検査されて確認されているのか少し疑問はあります。

いずれにせよ首都での感染者率が25%なのであれば、集団免疫を獲得するまで"これから"感染者が倍増するということです。地方の感染者率が低いのであれば、もっと増えることになります。最終的な死者数が今の何倍かになっても何の不思議もありません。これまでの感染者に対して倍増、さらにこれから倍増するであろう感染者の分を合わせて4倍増としても18万人(調整した値で12万人)が死亡する計算になります。西浦博氏の推測した42万人の半分以下ですが、これは"少ない数値"でしょうか。これで収まるでしょうか。

スウェーデンは積極的な治療をしないから致死率が高いのであって、日本はそんなことにはならない、という話は現実味がないと思います。日本の医療が世界的に見てもリーズナブルかつ高度であることはいうまでもありませんが、すでに新型コロナ以外の治療にも影響が出ている状況で、医療機関から悲鳴が上がっています。通常の医療レベルが維持できていないという意味では、すでに医療崩壊しています。これ以上感染者が増えたら、十分な対応はできなくなるでしょう。何を考えているのか「防護服なしで治療すれば負担が減る」という声もあるようですが、そんな特攻隊のようなことを命じたら逃げ出す医者や看護師が続出して、いっそう医療崩壊が加速することは容易に想像できます。ここでは致死率しか計算していませんが、それ以上の割合で重症化はするのです。

スウェーデンも若い人には治療をしているでしょう。スウェーデンの死者のうち70歳以上は87%ですが、高齢者を救命している日本では70歳以上は81%です。若い人も一定の割合で亡くなるのです。そして日本はスウェーデンと違って死にゆく高齢者を見捨てるような社会ではありません。高齢者に対しても必要な治療や介護をする体制があり、世代を分断するような仕組みになっていません。

仮に国政を担う議員たちが「高齢者たちは変革を受け入れよう」などと言い始めたら、選挙で落選し、そのような政党は政権を失うでしょう。スウェーデンが特別なのです。"経済合理性"のために急にスウェーデンのマネをしようといっても、そんなことにはなりません。中国や韓国のように自粛によって感染を抑え込んでから、徐々に経済を再始動するしかありません。一刻も早く抑え込むためには、皆が協力してできる限り接触を避け、感染が広がらないようにすべきなのです

Comment(34)

コメント

匿名

表の数字(死者数換算値)かなり間違っています。

またスウェーデンの人口あたりの死亡率は
2355/1029万=0.023%
なので人口あたり死亡率のところに併記すべきでは?
非常に恣意的です。

mohno

匿名さん、
人口あたりの死亡率については特に恣意的な意図はありませんでしたが(だから、当初から“日本”と表記していました)、注釈を追記しました。
> 表の数字(死者数換算値)かなり間違っています。
こちらについては、どういう意味なのか分かりかねます。
なお、今後は他の方と区別するため、名前をご指定ください。原則、名前のない投稿は公開しません。

>どういう意味なのか分かりかねます。

そのままの意味です。計算値が間違っています。
1025→1021
8943→8956
19404→19314
13391→13592
45896→46019

mohno

6うjnyhttrjhnyrytさん、
ご指摘ありがとうございます。“かなり”間違っている理由がわかりました。表中ではスウェーデンの人口を四捨五入で「万人」表記していましたが、手元で計算するときには引用元の人数をそのまま使っていました。そこに深いこだわりはないので、それぞれを表記の数値で計算しなおしました。
また、70代、80代以上の死者数について、現在の日本の60代以下の死者数とスウェーデンの死者数の比率をもとに、スウェーデンの死者数として調整した値、具体的には日本の70代/80代以上の死者数×(スウェーデンの60代以下の死者数÷日本の60代以下の死者数)をスウェーデンの70代/80代以上の死者数として置き換えた表を追記しました。

大阪市民

明日にも日本の抗体検査結果が発表されるってタイミングで
なんでこの内容の記事を…


新型コロナに対して
スウェーデン人と日本人が同じだけ影響を受けるとしたら参考になる数字ですが
アジアの野性動物が保持しているとみられるウイルスの影響がアジア人とヨーロッパ人とで同じになるとは思えません


それと「調整」の部分を見るとやっぱりこういった分野は向いてないんじゃないかと…

mohno

「スウェーデンが集団免疫に言及した報道のあったタイミング」だったからです。
スウェーデン人と日本人が同じだけ影響を受けることを否定すると、アビガンのような治療薬や、今後開発されるかもしれないワクチンにも影響がありそうです。もちろん、国ごとに生活習慣が違い、肥満の人や基礎疾患を持つ人の割合は異なるでしょうし、医療体制にも違いはあるでしょうけれど。

私の母は89歳で末期がんが判明し、在宅ケアを選択し、自力で生活できる限界まで日常生活を送り、入院してからは、点滴を拒否してあまり苦しまずに逝きました。点滴で延命すると辛いとも聞いています。現在、近藤誠先生の本なある程度人気があるようですし、ちゃんと説明すれば、日本人はスェーデン式を受け入れられる国民なのでないかと思っています。(医療保険の圧迫も少なくなるでしょうし)

mohno

スウェーデンの人口構成を見ると、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%B3%E3%81%AE%E4%BA%BA%E5%8F%A3%E7%B5%B1%E8%A8%88
年代ごとの人口があまり変わらない(少子化が起きていない)代わりに、70歳を超えたあたりから急に人口が減っていきます。
もっとも若者のために自らの老後を差し出そうとする高齢者はそんなにいないでしょう。若者人口が多ければまだしも、おそらく日本は少子高齢化が進み過ぎて、そんな提案をする国会議員は選挙で落選すると思います。

simplelife0530

致死率に関しては、流行が終息してから、考えた方がいいと思います。PCR検査の結果ではなく、抗体検査の結果を基に。今は、致死率より死亡率(人口10万人換算)で比較すれば、おおよそ被害の大きさがわかると思います。

また、日本とスウエーデンの比較だけでなく、フィンランド、デンマーク・ノルウェーと比較してみると、政策の違いがどう影響しているか、わかると思います。

mohno

新型コロナが落ち着いてから再評価したいとは思っています。もっとも、世界中で研究はされていくと思いますが。
正直、抗体検査についてはニューヨーク州で相当多数の検査をしているのに、“感染率が下がる”という結果になったものもあり、当面は慎重な判断が必要と思っています。
https://www.news24.jp/articles/2020/05/03/10636600.html
最近も、別記事でデータサイエンティストXさんがコメントされています。
https://blogs.itmedia.co.jp/mohno/2020/03/_pcr.html
現在、各国から出ている数字のもとになっている検査基準にも差異はあるでしょうから、単純に比較できるものでもないとは思っています。

データサイエンティストX

「同国首都では今後数週間以内に「集団免疫」を獲得できる、との見通し」が示され、
スウェーデン政府の感染対策リーダーであるアンデシュ・テグネル氏によれば
「ストックホルムでは既に25%が感染して免疫を獲得したとの見解が表明」されました。
-----------------
については、数理モデルによるシミュレーション結果の数字のようです。


詳細は、下記の参考1の論文(参考1:ストックホルム大学 新型コロナ拡散数理モデルの論文 5月1日再提出版)
を参照ください。


なお、この5月1日の論文にさかのぼること2週間前の4月15日に初回の論文が発表されていますが、
その数理モデルによれば「5月初旬にはストックホルムの人口の60%が感染する」というシナリオが提示
されています。


そして、その後、5月1日に、かなり内容が変更された数理モデルのシミュレーション結果「5月1日の時点で
ストックホルムの人口の25%が感染しているはずであるという推計値」が発表された、ということになります。


この点、「ストックホルムは5月には集団免疫を獲得できる」という内容の各種報道が4月20日前後に行われている
ことから、先の4月15日のシミュレーション結果に基づいて、スウェーデンの政策が決定されたとみることができます。


にわかには信じがたいのですが、このような(かなりシンプルな)数理モデルだけのシミュレーション結果
に基づいて、国民の経済や生死に関する重要な判断を行ったということになります。


その後、現時点では、抗体検査も行っていないようです。


抗体検査の偽陽性率が高いことは別稿で紹介しましたが、集団免疫を確認するレベルの(25%~60%)という
高い陽性率を判定するに際しては、数%の偽陽性率の抗体検査でも使用可能と思われるので
「数理モデルのシミュレーション結果を検証する意味でも抗体検査を行うべき」と思います。


「どの国も一体何やっているんだ」というところでしょうか。


<参考1:ストックホルム大学 新型コロナ拡散数理モデルの論文 5月1日再提出版>
 題名:Estimates of the peak-day and the number of infected individuals during the covid-19 outbreak in the Stockholm region, Sweden February – April 2020
  https://www.folkhalsomyndigheten.se/publicerat-material/publikationsarkiv/e/estimates-of-the-peak-day-and-the-number-of-infected-individuals-during-the-covid-19-outbreak-in-the-stockholm-region-sweden-february--april-2020/


 →SEIRモデル(E:潜伏期間中の者がいることを想定する)を利用している。
 →3つの異なるシナリオのうち、シナリオ3によると、5月1日の時点で、ストックホルムの人口の26%が感染
  しているというシミュレーション結果が出た。


 注:論文の15ページのTable 1.の一番下に、シナリオ3において、5月1日時点で、ストックホルムの人口の
   26%が感染するという数値が示されています。
   もっとも、シナリオ1~3のいずれでも、さほど感染率に差がないようにみえます。


<参考2:ストックホルム大学 新型コロナ拡散数理モデルの論文 4月15日初回提出版(medRxiv )> 
 題名:Basic estimation-prediction techniques for Covid-19, and a prediction for Stockholm
  https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2020.04.15.20066050v1


 →行動に変化がない(対策を全く行わない)と仮定した場合と、ある特定の時点で予防対策が実施された場合
  の予測を行う。
 →この方法をストックホルムの都市部に適用したところ、感染のピークは4月中旬に現れ、
  5月には感染が落ち着き始めると予測した。
 →論文7ページの図2によれば、倍加時間d=9日のシナリオの場合、5月初旬の時点で、ストックホルムの人口の
  60%の人が感染する。
 

 注1:図1によれば、何も対策を行わない場合(黒)に対し、ある程度の対策を行う場合(青)の場合には
   4月中旬にピークが来るというシミュレーション結果が示されています。
   そして、さらに対策を強化したケースを想定した場合、例えば、Re(実効再生産数)が0.8で倍加時間dが
   14日の場合(緑)の場合には、図2の感染率のグラフで、感染率がストックホルムの全人口の60%を
   下回り、集団免疫による防御が完全でないことになるので、対策を緩和するというシナリオを想定
   しているようです。


 注2:いずれにせよ、シミュレーションでは、5月初旬に収束する(ストックホルムの人口の6割が感染する)
    という結果を想定していますが、現在そのようになっているかは確かめられていないように思います。
    あくまで、数理モデルによるシミュレーション結果だけで政策が決定されているのは危ういとしか
    言いようがないと思います。

mohno

データサイエンティストXさん、情報ありがとうございます。
> にわかには信じがたいのですが、このような(かなりシンプルな)
> 数理モデルだけのシミュレーション結果に基づいて、国民の経済や
> 生死に関する重要な判断を行ったということになります。
どんな検査を行ったのか発表されていないとは思いましたが、これは驚きですね。
死者数/感染者数が高いのと(現在12.4%)、感染者増のペースが上がっているわけじゃないので、都市部でピークを迎えてきたのかと思いましたが、死者数から逆算した感染者数は決して多くはないので、感染者も死者もまだまだ増えるのかもしれないですね。
感染対策のリーダーは死者数が多くて驚いているようですが(日本の人口に換算すると4万人くらい死亡している)、今後、検査を行ったり規制を強めたり、方針を変更するのかどうかは分からないです。

フマん

このような情報は素晴らしいです。
確立していないシミュレーションで一番難しいのは、使えるか使えないかの判断基準です。個人差やウィルスの変異など考慮しなくていい天気予報が今の程度です。
スウェーデンの死者数もピークアウトしたようなので、多分使えるレベルだったのでしょう。

データサイエンティストX

mohnoさん、コメントありがとうございます。


スウェーデンの問題点は、


(1)4月15日の数理モデルのシミュレーションで、
 「5月1日時点でストックホルムの人口の約60%が感染するという予測」に基づいて
  「早期に集団免疫を獲得する政策」を打ち出して実行したにも関わらず、


(2)舌の根も乾かぬ僅か2週間後の4月末の数理モデルのシミュ―レーションで、
 「5月1日時点でストックホルムの人口の約25%しか感染していないという予測」という、
   大幅な下方修正をした、という点と、
  (この時点で集団免疫を早期に獲得できるという目論見は外れたことになるはずです)


(3)短期間にそのようなシミュ―レーション結果の大幅な修正があったというのであれば、
   今回の「5月1日時点でストックホルムの人口の約25%しか感染していないという予測」も、
  「さらに下方修正される可能性がある」という点、及び


(4)「そのような下方修正をした経緯を国民に正しく説明していない」という点、にあると思います。


また、「数理モデルを公開した点」は我が国より優れた対応だと思いますが、200万人ものストックホルムの
人口に対して、「わずか1か月ほどで、人口の約60%もの人が感染するという予測」(4月15日論文)
それ自体の信ぴょう性についても疑義があり、「非常に危ういデータに基づく政策である」と思うのは
私だけではないと思います。


なお、ストックホルム大学の上記の数理モデルに入力するデータの基礎になったのは、下記の調査
であり、標本抽出の偏りがあるため、そもそも予測の基礎に使用するには難があるデータだと思います。


そうだとしますと「数理モデルの誤差」に加えて、「数理モデルに入力する入力データ自体」にも誤差があり、
シミュレーション結果については、2重の意味で誤差が介入することになり、相当な誤差が含まれることに
なります。


<参考1:数理モデルに入力するデータ取得のためのストックホルムでのサンプル調査>
 題名:Resultat från undersökning av förekomsten av covid-19 i region Stockholm
  https://www.folkhalsomyndigheten.se/nyheter-och-press/nyhetsarkiv/2020/april/resultat-fran-undersokning-av-forekomsten-av-covid-19-i-region-stockholm/


 →2歳から86歳の間に招待された合計1,100人のうち、738人が調査への参加を選択した。
 →彼らは、自分自身、または招待された子供の管理者である場合は自分の子供のサンプルを採取した。
 →ストックホルム地域の人口の2.5%が3月27日から4月3日までの上気道でSARS-CoV-2を保有していたと
  推定されている。(95%信頼区間1.4-4.2%)。


 注1:残念ながら本調査は「一緒にいる者を一括した検査はいたずらに陽性率を上げる」という指摘も含め、
    当方が別稿で指摘したように「その都市のミニチュアと呼べるような無作為抽出」ではないので、
    統計学上の信頼区間の話に乗せられるものではないと考えられます。
   (誤差は「95%信頼区間1.4-4.2%」という推定ができるものではなく、もっと大きな誤差を内包する)


 注2:また、その後仮に、標本数を増やしたとしても、「標本数(N)を増やせば、1/√Nで誤差が小さく
    なっていく」という話にも乗せられるものではなく誤差は小さくならない点にも注意が必要と思います。

データサイエンティストX

続投失礼します。


また、参考2と参考3によれば、
4月以降は、検査件数が3,000~4,000件/日という中で、陽性者数が400~700程度で推移しているので、
検査件数が一定以上伸びていないことによって、陽性者数の伸びを把握できていない可能性があります。


人口当たりで考えると13倍の人口の我が国のPCR検査数と比べると相当多いですが、集団免疫の獲得を
達成するという目的に対しては、少なすぎるPCR検査件数という評価になると思います。


このため、仮に集団免疫を獲得するような感染者数の増大が発生していたとしても、その傾向を把握
できていない可能性が高いということになります。


このように、不十分なデータに基づいて政策を決定することの危うさは、我が国も含めてどの国も大なり小なり
一緒ですが、特にスウェーデンの数理モデルに依拠しすぎた政策には一層の危うさを感じざるを得ません。


<参考2:スウェーデンのPCR検査数>
 題名:Lack of clarity over Sweden's coronavirus testing goal of 100,000 a week
  https://www.thelocal.se/20200508/lack-of-clarity-over-swedens-coronavirus-testing-goal-of-100000


 →目標は週に10万件(1日当たり約14,300件)
 →2月から5月5日までの実際のPCR検査の総数は148,500件 (1日当たり約2,100件)


 →2月   ~3月22日までのPCR検査数:10,300件/週(1日当たり約1,500件)
 →3月22日~4月23日までのPCR検査数:20,000件/週(1日当たり約2,900件)
 →     ~5月上旬のPCR検     :29,000件/週(1日当たり約4,100件)


<参考3:ジョブホプキンス大学 COVID-19サイト>
 https://www.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/bda7594740fd40299423467b48e9ecf6


 →左枠で「スウェーデン」を選択して、右下枠内で「Daily Cases」を選択すると、
  スウェーデンにおける5月初旬のPCR検査の陽性者数は約600件前後/日


 注:ちなみに4月以降は、検査件数が3,000~4,000件/日という中で、陽性者数が400~700程度で推移
   しているので、検査件数が一定以上伸びていないことによって、陽性者数の実態を把握できていない
   可能性があります。

mohno

データサイエンティストXさん、
本気で集団免疫の獲得を目指しているなら、抗体検査くらいはして“実態”を把握してほしいものですが、そちらはそちらでやり方を考えないと意味はないのかもしれません。
別記事でコメントされていらしたとおり、ニューヨークの抗体検査はボランティアベースなので、「自粛してるので陽性のはずがない」と思っている人より、「外出してて陽性かどうか気になる」人の方が応募するだろうと思うと、高めの数字が出やすい気はします。
今日のクオモ知事のツイートによれば、ニューヨーク市で通勤している1300人の抗体検査で14.2%という陽性率だったようです。
https://twitter.com/NYGovCuomo/status/1259149105827373056
これは、先週のニューヨーク市の感染率19.9%より低いんですよね。
https://www.news24.jp/articles/2020/05/03/10636600.html
先週の19.9%も先々週より5ポイント低かったので、このまま続けて意味があるのか分からなくなってきました。

コロナ関連のサイトやブログを巡っていて、貴ブログを本日発見しました。

二、三の記事を拝読する限り、貴殿の情報・データの読み方、状況判断は小生のそれに近く(細かいところでは違う部分もありますが)、基本的には大いに賛同いたします。インフルエンザとの比較、集団免疫に対する考えなど、膝を打つ思いです。

こういう疫病では、人々の情報に対する確証バイアスが非常に起こりやすく、また極端になりやすいので危惧しています。貴殿の見方が完全に客観的で正しいとも思いませんが、冷静に物事を見ることに注力されていることがよくわかります。

世の中が落ち着くまでどうぞお体に気を付けて情報発信をお続けください、とエールを送らせていただきます。

集団免疫を獲得するまで"これから"感染者が倍増するーーー馬鹿な話ですね、犠牲者は増えるだけです

フマん

 2月の中旬に、武漢のコロナが10%以上の確率で再発するのが分かった時点で、この戦いは撤退戦(=集団免疫を得る)で、一度に撤退すると医療崩壊を起こすので、それを見ながら持久戦を戦いながら、多少の犠牲を払っても「速やかに」撤退する という戦略も考えられて、それを実行したのがスウェーデンと思います。
 スウェーデンが医療崩壊を起こさずできそうなのは、(多分コスパが悪いので)今世紀の医療技術を(長生きしそうもない人に)ほとんど使わないみたいなポリシーがある感じがして、その他ご指摘の命てんでんこ みたいな国民性があるのだと、非常に参考になりました。
 イタリアの致死率を聞いた時はウィルスが変異したのかと思って焦りました。その時は、武漢型と西南太平洋型と欧米型の大きく3種あるような話でしたが、ドイツがそこそこ押さえている情報から、イタリアが(それまでも多少ヤバいと言われていた)医療崩壊を起こした差だと多少安心しました。
 日本の医療、特に救急医療系もかなりヤバいので、今のような方法でしか、医療崩壊を食い止めれられないんだなぁと納得しています。
 ドイツが再開で、コロナ患者の再生率の目安を1辺りでコントロールしようとしているのを聞いて、実はドイツも基本はスウェーデンと似たことも考えていて、それを今は実行しているようにも思えます。その武器が毎年1億人以上摂取しているイベルメクチンかどうかが今の疑問です。ワクチンを期待させる人は詐欺師に近い楽観主義者だと思います。もちろん奇跡があればと期待はします。
 命を担保に取るような日本で、アビガンが間に合って、自殺者が増えないことを祈っています。

大阪市民

>フマんさん
>武漢のコロナが10%以上の確率で再発するのが分かった


詳しく知りたいのですがソースはありますか?

フマん

 「コロナ」「再陽性」でググれば、反論も含めて最新情報が得られます。
学校が封鎖される1週間前にテレビで見た記憶でしたが、「14%」を加えてググれば、2月27日の配信でした。日時に勘違いがあったかもしれません。
 なおそれだけで考えたのでなく、武漢を封鎖をしないといけないような特殊な感染能力がありそうなのと、風邪の半分以上が旧型コロナでは?というのに、未だ風邪(とそれからの肺炎)が減っている感じがしないので、日和見感染で慢性化するような可能性などを思いました。
 その後ヨーロッパがもっとひどいことになったのは、武漢型と欧米型の差かもしれず、発症3日前から感染するなら、全員封鎖か完全防備しか手がない(ある意味、癌などと違って「手がある」)わけで、 若年層の致死率が0.1%以下なら、インフルエンザよりましと思う選択肢も考えられたのだと思います。 それ以上に、変異のリスクも、計測不能な分だけヤバいです。
 残酷そうに聞こえますが、年寄りの命と若者の未来を天秤にかけて、そんな感じの選択を少し前まで長く迫られてきた(戦争と貧困が身近だった)ヨーロッパ人には考え得る選択なのでしょう。
 下世話な話、10万人(の死者)に1千万円ずつ支給すると1兆円で、それで若者や多くの人の夢や希望が買えるなら みたいな選択かもしれません。

フマん

 「コロナ」「再陽性」でググれば、反論も含めて最新情報が得られます。
学校が封鎖される1週間前にテレビで見た記憶でしたが、「14%」を加えてググれば、2月27日の配信でした。日時に勘違いがあったかもしれません。
 なおそれだけで考えたのでなく、武漢を封鎖をしないといけないような特殊な感染能力がありそうなのと、風邪の半分以上が旧型コロナでは?というのに、未だ風邪(とそれからの肺炎)が減っている感じがしないので、日和見感染で慢性化するような可能性などを思いました。
 その後ヨーロッパがもっとひどいことになったのは、武漢型と欧米型の差かもしれず、発症3日前から感染するなら、全員封鎖か完全防備しか手がない(ある意味、癌などと違って「手がある」)わけで、 若年層の致死率が0.1%以下なら、インフルエンザよりましと思う選択肢も考えられたのだと思います。 それ以上に、変異のリスクも、計測不能な分だけヤバいです。
 残酷そうに聞こえますが、年寄りの命と若者の未来を天秤にかけて、そんな感じの選択を少し前まで長く迫られてきた(戦争と貧困が身近だった)ヨーロッパ人には考え得る選択なのでしょう。
 下世話な話、10万人(の死者)に1千万円ずつ支給すると1兆円で、それで若者や多くの人の夢や希望が買えるなら みたいな選択かもしれません。

大阪市民

>フマんさん
ありがとうございます
2月27日の記事は病院の退院者から13名の再陽性者がでたと言うものですね

フマん

武漢の話は、下記にありました。
https://www.asahi.com/articles/ASN2W3F26N2WUHBI00F.html

 政治家が自分で責任を取らない方向の誘導に、多くのマスコミが結果的にそれで良いようなを宣伝しているのを、少し愚痴りたい のを置いておいて、
 
 そもそも(集団)免疫の定義があいまいです。
1.多くの人は抗原抗体反応の「学習免疫」を意識しているようです。
2.白血球の貪食細胞が退治してくれる「自然免疫」 や
3.くしゃみや鼻水などによる「防御」 をどう考えるか分かりません。
 それに、「日本だけ特殊と考えるな」=「日本だけ特殊な可能性がある」とも取れるという感覚が(ほとんど)ないところがあって、(世界が一番知りたかった)日本が特殊なのは、
 ・マスク、手洗いや、花粉症の季節であったとか。3.にかかわること
 ・熱い風呂や、マグロなどによる水銀摂取や、よく言われるBCGなど。2.に関わること。
 ・上記、3.や2.に関することや、武漢型の流行などで、リアル(薄い)生ワクチン摂取の可能性があること。
  また、生まれてから学習免疫でコロナ系を得意とする学習がなされた可能性があること。
等が考えられて、検査がどこの何を測定しているかや精度も含めれば、目安にできるかを検証している間に流行のピークは終わっていそうです(明日の天気予報が明後日出るなどと言ってました)。
 それで、(少し前の)現状より集団免疫が少ない状態と、現状を比較して、その差を集団免疫(と「新しい生活様式」)の差と考えて、t=0 から積分してそれを延長(≒シミュレート)するするような方法しか現実的でないと思います。
 新しい生活様式も集団免疫の一種だと考えればよく、免疫にしても(量的な)免疫「力」の概念がほとんど無く、変異や時間経過を考えれば、こういうザックリした評価が限界と思います。 それもあって、全員の集団免疫が(特定の検査方法での)50%とか90%とか、色々なのが出るのだと思います。
 そういうことを考えると、東京周辺は、巣ごもりしている人以外、マスクをして、3密をさけて、電車内程度の呼吸をして、(口や鼻を肛門と思う程度の)手洗いをすれば、集団免疫を獲得しているのでは? という疑問が湧きます。 それで、多くの政治家が色々制約を言うのも、不都合な真実を隠すためではないかと、非常に穿った仮説を考えてしまうのです。

データサイエンティストX

スウェーデンでもやっと抗体検査が行われたようですね(参考1)。


もう少し詳しい報道としては下記の(参考2)のサイトがあります。
なお、スウェーデンの公式発表のサイトは(参考3)と思われます。


サンプルについてどのような抽出が行われたかは定かではありませんが、参考3によれば、地域ごとに
サンプルされた可能性もあり、年齢ごとの陽性率も出しているので、無作為性(その都市のミニチュアと
呼べるか)についても、ある程度は考慮された可能性はあります。


しかし、スウェーデンの公衆衛生局は以前、数理モデルのシミュレーションにより、ストックホルム地域で
「5月1日までに約25%が感染」すると予想していたこととの検証としては、「ストックホルムの住民のわずか
 7.3%が感染」していたに留まることは、大幅な見込み違いであったことは否定できないこととなりました。


この点、昨今の研究結果である「自然免疫による早期の撃退などの可能性」や、「新型コロナを認識する
ヘルパーT細胞による撃退効果」、その他、防疫習慣を含めたフマんさんのおっしゃる、総合的な
「広義の集団免疫」の効果については今後の研究に期待するとしても、


少なくとも、スウェーデン政府が説明していた罹患後の抗体生成に関する「狭義の集団免疫」の見込みに
ついては、参考1で「スウェーデンの疫学責任者、アンデシュ・テグネル氏は、今回の値について、
想定より「若干低い」と述べつつ「著しく低いわけではない。1~2%低い程度だろう」との見方を示した」
と説明されていますが、「予想より著しく低かった」と訂正すべきことは明らかです。


なお、抗体の生成には、発症後7~20日程度かかることを差し引いても、
(参考4のデータでは発症後13~22日、参考5のグラフでは発症後7~13日で抗体検出が顕著)


スウェーデンの抗体検査が5月中旬に行われたことからしますと(記事では5月22日までの調査と説明)、
少なくとも「4月下旬~5月上旬に発症した人の抗体検査結果」であったと評価できるはずで、
参考3のスウェーデン当局による「数値は4月の初めの流行の状態を反映します」という説明は、
必ずしも正確ではなく、政府が正しい説明をしているのか疑問なしとしません。


<参考1:CNN 2020年5月22日>
 題名「封鎖なしのスウェーデン、「集団免疫」には程遠い状況 首都の抗体率7.3%」
  https://www.cnn.co.jp/world/35154212.html


<参考2:The Guardian Weekly 2020年5月21日>
 題名「Just 7.3% of Stockholm had Covid-19 antibodies by end of April, study shows」
 題名仮訳「4月末までにストックホルムのわずか7.3%がCovid-19抗体を保有していた」
  https://www.theguardian.com/world/2020/may/21/just-7-per-cent-of-stockholm-had-covid-19-antibodies-by-end-of-april-study-sweden-coronavirus


 (記事の概要は下記のとおりです)
  →公衆衛生局は以前、5月1日までに約25%が感染すると予想していたと予測しており、
   予測モデルの開発を支援した数学の教授であるトム・ブリットン氏は、今回の調査の数値(わずか7.3%)
   は驚くべきものであると述べました。


  →トム・ブリットン氏は「それは当局と私自身が行った計算がかなり間違っていることを意味しますが、
   調査結果が事実である場合、数理モデルの計算結果それほど間違っているのは驚くべきことです」と語った。


  →100万あたりの死亡率はイタリア(535)、スペイン(597)、または英国(538)で高くなっていますが、
   スウェーデン(376)はノルウェー(44)、デンマーク(96)およびフィンランド(55)よりもはるかに
   高くなっています。

 
  注1:ジョブホプキンス大学の集計サイトで、左枠でスウェーデンを選択すると、感染者数、死亡者数とも
     リニアに伸びており、このままですと、mohnoさんのおっしゃるように、死亡者数が2~3倍程度には
     なる可能性があり、その場合、死亡者数は5月23日時点で3,925人で、2倍で約8,000人、
     3倍の場合は約12,000人となります。


  注2:100万人当たりの死者数でみても、2倍で約800人、3倍ですと約1,200人となりますので、その場合
     世界一となり、イタリアやスペインの1.5~2倍以上という可能性も出てきたことになります。


<参考3:スウェーデン当局 2020年5月20日>
 題名「Första resultaten från pågående undersökning av antikroppar för covid-19-virus」
 題名仮訳「covid-19ウイルスに対する抗体の継続的な研究の最初の結果」
  https://www.folkhalsomyndigheten.se/nyheter-och-press/nyhetsarkiv/2020/maj/forsta-resultaten-fran-pagaende-undersokning-av-antikroppar-for-covid-19-virus/


  →血液サンプルは、イェムトランド、ヨンショーピング、カルマル、スコーネ、ストックホルム、ウプサラ、
   ヴェステルボッテン、ヴェストラヨータランド、およびエーレブロの9つの地域の臨床化学および
   臨床免疫学の研究所から収集した。


  →体の免疫系が抗体を作るのに数週間かかるので、数値は4月の初めの流行の状態を反映します。
 

  →全体で、このグループのサンプルの6.7%が陽性でした。これは、0〜19歳のグループでは4.7%、
   65〜70歳のグループでは2.7%です。


<参考4:JA とりで総合医療センター 臨床検査部 2020年4月30日発表>
 題名「イムノクロマト法を原理とした抗体検査キットの検討」
  http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/covid19_casereport_200507_2.pdf


  →発症後13~22日で抗体検出が顕著


<参考5:国立感染症研究所 2020年4月01日>
 題名「迅速簡易検出法(イムノクロマト法)による血中抗SARS-CoV-2抗体の評価」
  https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/9520-covid19-16.html


  →いずれに期間においてもIgM抗体陽性率はIgG抗体陽性率に比べて低く、
   IgM抗体陽性となった血清は全てIgG抗体陽性であった。


  →グラフによれば、発症後7~13日で抗体検出が顕著


  注1:ちなみにYAHOOニュースでは、
    「実際に新型コロナウイルスに対する反応を見ますと、IgGが先に反応が起きてIgMの反応が
     弱いということが分かってきた」という説明をしている方がいます(下記の参考6)。


     <参考6:YAHOOニュース 2020年5月20日>
     題名「「東京の感染者は8万人」抗体検査から推計」
       https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20200520-00179344/

 
  注2:しかし、参考5の国立感染症研究所の研究報告をはじめ、4月上旬には多く研究機関の報告で
     同様の報告が発表されており、
     「5月20日の時点でわかってきた」という表現は正確ではなく、
     「4月上旬には、・・・ことが判明していた」という表現が適切と思います。

   
  注3:さらに、内容面についても、「IgGが先に反応が起きてIgMの反応が弱い」というのはこの記事を
     書いた方の主観であり、国立感染症研究所の記載内容を正確に再現するとすれば、
    「使用した検査キットでは、IgMの検出よりもIgGの検出が先立つことが判明していた」という表現
     が適切と思います。


  注4:要するに、現状の抗体検査キットでは、IgM抗体は検出が困難なため、
    「反応の強いIgG抗体が、一見、先に検出されただけで、実際にはIgM抗体が先に生成されていた」
     という仮説が成り立つ可能性は十分にあるので、注意が必要と思います。

mohno

データサイエンティストXさん、
情報ありがとうございます。
結果を見れば、“集団免疫を獲得しつつある”にしては死者数が少ないのではないか、という疑問もなくなります。ストックホルム“県”(←“市”ではないらしい)の人口約200万人×7.3%なら約15万人、現在の死者数が1864人ですから、期間のズレはあるでしょうが致死率1%前後というところに落ち着きそうです。なにより感染のピークを過ぎたのなら感染者増が落ち着いてもよさそうなものですが、ストックホルムですら、そんなに下がっているようには見えません。また、同報告ではスコーネでは4.2%、ヴェストラ・イェータランドで3.7%という感染率ですから、地方の感染が進むのはこれからでしょう。人々の接触が少ない田舎であれば、感染が進みにくいことはあるかもしれませんが。
本時期を書いたときに2355人だった死者数は、現在3925人とちょうど3分の5倍になりました。倍増するのは間違いないでしょうし、いつ収まるのかも分からない状況です。こんな状況なのに、なぜ国民が落ち着いているのか疑問なのですが、どうやら感染頽落リーダーのテグネル氏がテレビに出て説明している姿(?)が人気らしく、入れ墨する若者もいるのだそうです。
https://www.reuters.com/article/us-health-coronavirus-tegnell-tattoo/the-man-with-the-epidemiologist-tattoo-a-very-swedish-tribute-idUSKCN2292G7
こういう集団心理が「正しく恐れる」べき新型コロナに対する姿勢を捻じ曲げているのではないか、という気がしないでもありません。
ところで、ワシントン大学が各国の予測グラフを公開しているのですが、スウェーデンの "Total Deaths" で [Trend] タブを見ると、死者予測が5129人(8月4日まで)になっています。
https://covid19.healthdata.org/sweden
つい最近までは5790人だったのが減っているのですが、どういう基準で予測しているのか分からないところです。正直、そんなに少なかったら驚きます。


ちなみに、運営に依頼して、リンクが含まれていても通知が届くようにしてもらいましたので、通知用の書き込みは不要になりました。

データサイエンティストX

mohnoさん


情報ありがとうございます。


ワシントン大学の各国の死亡者数の予測グラフは知らなかったので興味深く拝見しています。


どういう基準で予測しているのかについては、下記のニューズウィーク日本語版によれば(参考1)、
少なくとも、ワシントン大学による米国の死亡者数の予測は、米国CDCが取りまとめた複数の
各研究機関のモデルに基づいて算出されていますので、他の国についても同様かと思います。


そして、米国CDCのサイトを確認しますと、死亡者数の予測モデルについての説明があり(参考2)、
各研究機関によって、曲線近似アプローチ、SEIR、深層学習、機械的伝達モデル、
ノンパラメトリック時空間モデル、統計的動的成長モデル、指数および線形統計モデルなどを
使用してそれぞれ、死亡者数を推定しているようです。


直感的には、スウェーデンや米国の死亡者数の予測カーブは、曲線近似アプローチ、指数および
線形統計モデル、SEIRモデルなどを加重平均したアンサンブル予測による推計値のようにみえます。


<参考1:ニューズウィーク日本語版 2020年5月5日>
 題名「米、新型コロナウイルス死者予測引き上げ 8月までに13.5万人」ワシントン大
  https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/05/8135.php


  →ワシントン大学保健指標評価研究所(IHME)は4日、モデル分析に基づく8月初旬までの米国での
   新型コロナウイルス感染による死者数が約13万5000人に達すると予測した。


  →NYTによると、この内部資料は米疾病対策センター(CDC)のモデルに準拠して
   米連邦緊急事態管理局(FEMA)が取りまとめたもの


<参考2:米国CDCが取りまとめた各研究機関の被害予測モデル>
 題名「Interpretation of Cumulative Death Forecasts」
  https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/covid-data/forecasting-us.html


  →各研究機関のモデル種別は、曲線近似アプローチ、SEIR、深層学習、機械的伝達モデル、
   ノンパラメトリック時空間モデル、統計的動的成長モデル、指数および線形統計モデルなど

mohno

データサイエンティストXさん、
そういう情報があったのですね。アメリカについては、妥当な予測という気がしないでもありませんが、経済再開の影響か、このところの感染者増が下がっていないのは気になります。と思って、アメリカを見たら、予測死者数が143,357人に増えていますね。
スウェーデンについては、感染者の増加ペースがさほど落ちたわけでもないのに、予測死者数が減ったのがなぜなのか分からないですが。

データサイエンティストX

確かに、米国の場合は、未だに感染者が2万人~2万5千人/日くらいで増加中であり、死亡者数の予測が
14万人超ということと、直感(現状約97,000人の1.5~2倍)のずれは少ないと思います。


他方、スウェーデンの場合、感染者数はリニア(直線的)に伸びており、今後、感染者数も死者数も、
2~3倍くらいになる可能性も否定できないのに、死者数の予測が、現状(約4,000人)の約1.3倍(5,200人)
程度というのは、直感(現状約4,000人の2倍~)よりかなり低い数値です。


もっとも、予測の上限としては薄い黄色い領域で8,000人超という数字も示されてるので、モデルの種類に
よっては、現状の2倍くらいになるという予測も示されていることになります。
 https://covid19.healthdata.org/sweden


なお、米国の死者数の予測を見てみますと、予測人数の上限と下限の幅が(スウェーデンより)狭くなって
いることに気が付きますが、これは、米国の場合、州ごとのデータなど詳細なデータを取得できるので、
予測誤差の範囲を抑えることができていることによるものではないかと思われます。
 https://covid19.healthdata.org/united-states-of-america


要するに、米国では、スウェーデンの地域ごとの詳細なデータが入手できないので、スウェーデンの死亡者数
の予測については、(米国の死亡者数の予測と比べて)どうしても予測誤差が大きくなる可能性が否定できない
と思われます。


これは、気象予測の数理モデルでは、日本国内では、気象レーダー、アメダス、ゾンデ、航空機からの
詳細なデータを取得できる関係で、全球モデル(20kmメッシュ)、アジア域モデル(5kmメッシュ)、
日本域モデル(2kmメッシュ)と段階的に詳細にして、細かく予測して予測精度を上げることと同様と
思います。


いずれにせよ、死亡者数の予測モデルに入力するパラメータとしては、mohnoさんがおっしゃったような
「地方の感染者が今後増えていく」という予測などを考慮できるようなものではないですし、


米国で入手できるスウェーデンの様々なデータが十分ではないので、「米国の大学におけるスウェーデンの
死亡者数の予測」はかなりのずれがあり、今後も日々更新されていくものと推察されます。


そもそも(人が考えて導出する演繹的な数理モデルである)SEIRモデルなどには限界があり、
今後活用が期待される「データから帰納的に生成する機械学習モデル」、もしくは両方を組み合わせた、
アンサンブル予測でないと、正確な予測は難しいと思います。

データサイエンティストX

mohnoさん。こんばんは。


こうしてみると、スウェーデン政府が、下記のように幾度も説明を訂正しており、やはり、SEIRモデル
の限界(人手でR0などを推定して入力、隔離者を独立変数にしていない等)が見え隠れします。


これほど国民の生命財産に影響がある政策を打つ以上、単一のモデルではなく、せめて複数のモデル
を利用して総合判断すべきだったのではないでしょうか。


 ①4月15日の数理モデル:5月1日時点でストックホルムの人口の約60%が感染する
 ②4月末の数理モデル  :5月1日時点でストックホルムの人口の約25%が感染すると下方修正
  (ここで、さらに下方修正する可能性が高いと予想しましたが)
 ③5月中旬の抗体検査  :5月1日時点でストックホルムの人口の約7.3%しか感染していない


ところで、
スウェーデンの感染率について、西浦先生が「人口の35%が免疫を持ち」と表現されていますが、
これは勘違いの可能性もあると思います(参考1)。


(1)まず第1に、スウェーデンの新型コロナ関連の数値で、最近「35%」という数字が使用されたのは、
  ストックホルム地域の「PCR検査の陽性率の数字」であることが注目されます(参考資料2)。


(2)そして、1週間後のレポートで(参考資料3)、ストックホルム地域のPCR検査の陽性率は、
  約35%から、14%に低下しているので、スウェーデン政府が「集団免疫獲得に近付いたことを示す数値」
  として、(参考資料4)で引用したことに依拠している可能性が高いと思います。


(3)実際に、参考資料4:NEWSWEEK日本版で、スウェーデン政府が、
  「ストックホルム地域では、(PCR検査の)陽性率が前週の35%から14%に低下しており、
   スウェーデン公衆衛生局は、新型コロナウイルス感染症の流行が抑制されている徴候ではないか
   とみている。」と説明しており、西村先生は、この記事に接して、誤認識された可能性がある
   と思います。


なお、西浦先生が紹介されている「4月27日付のイギリスの研究論文の内容」については、たぶん
(参考資料5)だと思いますが、この論文の中で、特に吟味することなく「神戸の感染率が3.3%」
などと紹介している点は、査読なしの論文といえども、若干気になります。


<参考資料1:東洋経済オンライン>
 題名「8割おじさん・西浦教授が語る「コロナ新事実」アメリカが感染拡大の制御を止める可能性」
  https://toyokeizai.net/articles/-/352503?page=2


  →スウェーデンはロックダウン(都市封鎖)などの全国的な強い行動制限を行わず、
   自然に集団免疫に達することを受け入れるとしているが、現在、人口の約35%が免疫を持ち、
   流行は下火になろうとしている。


<参考資料2:スウェーデン政府 covid-19-veckorapport 第14週>
 題名「 covid-19-veckorapport-vecka-14-2020-v2」
 題名(仮訳)「3月30日から4月5日までの週刊レポート」
  https://www.folkhalsomyndigheten.se/globalassets/statistik-uppfoljning/smittsamma-sjukdomar/veckorapporter-covid-19/2020/covid-19-veckorapport-vecka-14-2020-v2.pdf


 →ストックホルム地域(人口約200万人)の(筆者注:PCR検査の)陽性率は35%


<参考資料3:スウェーデン政府 covid-19-veckorapport 第15週>
 題名「covid-19-veckorapport-vecka-15」
 題名(仮訳)「4月6日から12日までの週間レポート 」
  https://www.folkhalsomyndigheten.se/globalassets/statistik-uppfoljning/smittsamma-sjukdomar/veckorapporter-covid-19/2020/covid-19-veckorapport-vecka-15.pdf


 →ストックホルム地域(人口約200万人)の(筆者注:PCR検査の)陽性率は14%
 

<参考資料4:NEWSWEEK日本版  2020年4月21日>
題名「「ストックホルムは5月には集団免疫を獲得できる」スウェーデンの専門家の見解」
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/04/post-93203.php


 →4月6日から12日までの週間レポートによると、ストックホルム地域では、(PCR検査の)陽性率
  (新型コロナウイルスの感染を調べる検査で陽性と判定された人の割合)が前週の35%から14%に
  低下しており、スウェーデン公衆衛生局は、新型コロナウイルス感染症の流行が抑制されている徴候
  ではないかとみている。


 注:その後どうなったかは、これまで見てきたとおりです。


<参考資料5:medRxiv>
 題名「Individual variation in susceptibility or exposure to SARS-CoV-2 lowers the herd immunity threshold」
  https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2020.04.27.20081893v3


 →(7ページ目の仮訳)
  ダイヤモンド・プリンセス号のクルーズ船で発生した集団感染の分析では、累積感染率は 17%であった
  と報告されています。
  様々な環境から推定された抗体検査の陽性率は、現在、広範囲に渡っていますが、日本の神戸(3.3%)や
  イランのギラン県(22%)など、1未満から20%強の間であると報告されています。


注:日本の神戸(3.3%)という抗体検査の数字の危うさは、当方の「日本のPCR検査は足りないのか」の
   2020/05/05 19:20の書き込みで説明した通りで、有病率の高い集団に対する検査で、神戸の
   ミニチュアと呼べるような統計学上の不作為抽出性に疑義があり、しかも抗体検査キットの性能
   について評価もしておらず、かつ、どのような検査キットを利用したのかの開示もない点で疑問
   が多々あります。

mohno

データサイエンティストXさん、
情報ありがとうございます。
> 最近「35%」という数字が使用されたのは、ストックホルム地域の「PCR検査の陽性率の数字」
そっ、それはまったく別物ですね。(専門家会議やクラスター対策班の人たちこそが確かな情報を発信してきたって書いたばかりなのに……) 何か他の情報が元ネタである可能性に期待したいところですが、「免疫を持ち」と書いている以上、ただの誤認識なのでしょうね。
忽那賢志氏も、こちらの記事で「献血検体検体の陽性率は0.6%」と持ち出していて、(間違ってるわけじゃないですが)なんだか誤誘導しそうな気がして心配だったところではあります。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200526-00179533/
ところで、その記事について、
> 前週の35%から14%に低下
とありますが、5/11~17のレポートでは31%に上がったみたいです。
http://www.xn--mtesplatssocialhllbarhet-vcc04b.se/globalassets/statistik-uppfoljning/smittsamma-sjukdomar/veckorapporter-covid-19/2020/covid-19-veckorapport-vecka-20-final.pdf
自動翻訳で見ただけですが、割と大きな院内感染があったみたいなので(338人)そのせいかもしれません。
https://www.svt.se/nyheter/lokalt/uppsala/kritiken-fran-facket-borde-haft-munskydd-och-visir-fran-borjan
もっとも、当のスウェーデンは国境閉鎖されそうなのを焦っていて「差別はやめろ」と言っているようです。
https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-05-26/sweden-tackles-image-problem-after-cyprus-blacklists-citizens
とはいえ、今度はアメリカCDCが「致死率メッチャ低い」という情報を出してきて、波乱の予感がします。
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/hcp/planning-scenarios.html

データサイエンティストX

米国「致死率メッチャ低い」という情報については、何かわかったら情報提供します。


データサイエンティストの仕事は、一般的な統計解析(不良率判定)、数理モデルや機械学習モデル
を利用した各種予測モデル(電力需要、購買・消費動向)、各種リコメンドシステムから、
バイオインフォマティクス、CTやMRI画像解析など多岐にわたるので、幅広い分野の論文に
接することが多く、今回のことでもいろいろ勉強させていただいています。


ところで、カルフォルニアや神戸の抗体検査が典型例ですが、政治的な発言をするために科学が
利用されることが多いので、私たち国民は注意深く見ていく必要があると思います。


また、最近思うのは、各大学の論文で、統計学の本質を理解しないまま、統計ツールを使ってポン
という風潮が気になっています。


到底、信頼区間など計算できないはずの(統計的な意味の無作為抽出でない)データを、そのまま
何の吟味もなく統計ツールに乗せているだけ(要するに、言いたい方向の結論になっていればよい)
という風潮はあまりよくないと思うのは私だけでしょうか。

mohno

> 政治的な発言をするために科学が利用される
> ……
> あまりよくない
まったくです。本来なら、そういう点は行政が注意して評価し、必要なら説明すればよいと思いますが、ニューヨークなど行政側がやってる抗体検査でボランティアベースというのは解せないです。
(おそらく)無作為抽出で検査した事例は、あまり多くなく、先月オーストリアが実施したPCR検査で1544人中5人だったことを思うと(小さすぎて誤差の影響が大きいのですが)、極端に感染者が多い(=致死率が低い)気もしないのですよね。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/04/4-105.php
とりあえずスウェーデンの“次”の抗体検査が気になります。

フマん

> また、最近思うのは、各大学の論文で、統計学の本質を理解しないまま、
> 統計ツールを使ってポンという風潮が気になっています。
 「世の中には正解がある」と思わせる大学入試の共通試験が原因でしょう。このウイルスは日本だけでなく世界中に結構蔓延しているみたいです。 数学自体が「仮定の中」での正しさに過ぎないのに。
 
 コロナの免疫に対する最大の疑問は、多分、免疫力が低いとされる若年層の発症率や重症化率が低いことでしょう。 数学的センスがある人はこのことから、従来の免疫の「常識」は、かえって真実を見えなくさせる可能性があると思うはずです。 若年層を説明できない理論は、メインの理論とは考えられないでしょう。 SARSやMERSと違うのは明白なのにこだわりすぎる気がします。
 撃退できる感染症と違い、withコロナと言うなら、(少しくらい)感染しても(ヤバい)発症をしないのが大事で、感染と発症を分けないと、何のデータ取ってるの?くらい突っ込みたくなります。 死者か重傷か中傷かは欲しいです。 標本選択バイアスもかかりすぎです。
 このウイルスは傷ついた細胞以外は取り付くのが下手(確率が低い)で、侵入前にほとんど食われて(抗体提示も少なく)抗体ができにくいなら、割と現象を説明できそうな気がします。 集団免疫で感染したことがあると見なすには、年齢別の感染率が(多少補正すれば)同じくらいになる検査方法でないと実用性はないと思います。

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