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【PR】動画投稿サービス「Soapbox」とストリーミングサービス「Silverlight Streaming」

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ニコニコ動画は本当にはじまったのか、とか、YouTube の次の一手が気になる今日この頃ではありますが、今日は、一昨日発表された、マイクロソフトの動画投稿サービス「Soapbox on MSN ビデオ」、そして Silverlight ベースのストリーミングサービス「Silverlight Streaming」についてご紹介します。

【Soapbox on MSN ビデオ】
Soapbox は、アメリカでは1年半ほど前から公開されていたユーザー向けの動画投稿サービスです。もともと動画配信サービスとして「MSN ビデオ」というブランド(インフラ)があったのですが、ユーザーの動画投稿という流れに応えて、Soapbox というブランドとして動画の投稿を受け付けるようになりました。先日紹介した SkyDrive がベータ版時代には日本から使えなかったのに対して、Soapbox は、これまでも英語 UI として使うことはできたので、私も利用していました。(YouTube よりは^_^;)画質が良い、Live Spaces など他のサービスとの連携が容易である、といった特長があります。

【Silverlight Streaming】
実は、私が、ご紹介したい本命^_^;はこちらです。Silverlight は、昨年マイクロソフトが発表したブラウザ用のプラグインですが、これとともに発表されたのが Silverlight Streaming by Windows Live というストリーミングサービスです。以前にもご紹介したのですが、この Silverlight Streaming が今月はじめに Alpha 版から Beta 版へとリニューアルし、大幅に機能が拡張されました。プレーヤーが Silverlight ベースになる、という点は従来と同じですが、おもな改良点は以下のとおりです。

・ビットレートが、従来の最大700kbpsから最大1.4Mbpsになった
もともと Silverlight では WMV7~9 に加えて、VC-1 というコーデック(動画圧縮技術)を使います。VC-1 は、いわゆる次世代DVD(といっても、もはや blu-ray だけで、HD DVD は撤退が決まりましたが^_^;)で H.264 とともに採用されているコーデックであり、H.264 とともに MPEG-2 の2~3倍程度効率がよいと言われています(VC-1 の詳しい特長については、こちらのエントリをご覧ください)。この VC-1 ベースの動画が 1.4Mbps で公開できるということは、MPEG-2 の3~4Mbps相当ということで、(もう少しで^_^;)DVD に匹敵する画質といってよいでしょう。投稿するさいにコーデックやビットレートが変更されるということはなく(範囲外ならエラーになる)、Soapbox(あるいは他の動画投稿サービス)よりも、ずっと高画質の動画を配信できることになります(再生できるのは Silverlight プラグインが用意されている Windows と Mac)。実例については、本エントリの最後をご覧ください。

・保存領域が10GBに、ファイルごとの上限が105MBになった
他の無料動画配信サービスと同じく、著作権への配慮から動画の長さは10分までとなっています。これが従来は300kbpsで10分までとなっており(サイズの上限は22MB)、高画質の 700kbps で配信しようとすると長さが短く(4分半弱)なっていたのですが、今回は 1.4Mbps の画質で10分までの動画を扱えるようになっています。長さを確保するために画質を犠牲にする必要がなくなったわけです。

・データ転送量の上限が5TB/月になった
従来は再生回数の上限として10万回/月という指定がありましたが、今回、転送されるデータの総量として5TBという上限に変更されました。5TBというのは最高画質(1.4Mbps)で最長(10分)という動画の場合(データ量=105MB)でも、4万7千回以上フルに再生できるという数字です。従来の上限の画質(700kbps)で5分の動画であれば、19万回も再生できることになります(もちろん、総量ですから複数の動画がある場合は、その総数となります)。なお、このように上限が設けられている理由でもあるのですが、Silverlight Streaming では再生動画にコマーシャルやロゴは入りません。また、上限を超えた配信については、将来有料サービス化する予定になっています。

・動画だけで投稿できるようになった
動画のエンコードには、通常 Expression Encoder を使います(Windows ムービーメーカーで作成した WMV も使えますが)。従来は、自前で Silverlight プレーヤーを作るか、あらかじめ用意されたテンプレートをもとに Expression Encoder に作成させる必要がありましたが、今回の改良によって動画だけを投稿し、デフォルトの Silverlight プレーヤーで再生できるようになりました。もちろん、自分で Silverlight プロジェクトを編集すれば、オリジナルデザインのプレーヤーで再生できます。ちなみに、アップロードした動画だけを取り出して、他のプレーヤー(Windows Media Playerなど)で再生することはできません。

・その他
もともと Silverlight Streaming は、他の Windows Live のサービスと同じように API を使ってプログラムからアクセスすることもできます。実際、Silverlight Streaming をインフラとして使う動画配信ポータルを作るための Video.Show というプロジェクトがあります。Video.Show はオープンソースプロジェクトとして公開されているものなので、これをもとに独自の動画配信ポータルを作成できます。たとえば、FilemsForLearning.org は、Silverlight Streaming と Video.Show を使ったサイトの例です。

すでに本業ブログでは紹介しているのですが、Silverlight Streaming を使った例をいくつかご紹介します。いつもは、自前の小型ビデオカメラで撮影したものを使っているのですが、今回は高精細(HD)動画などを素材として使ってみました。1.4Mbps ですから、HD 画質のまま、というわけにはいきませんが(画素数だけ1280x720にすることはできますが、やはりノイズが苦しくなります)、なかなか綺麗に再生されますよね。

Robotica
Silverlight プロモーションビデオ
Office 2007 UI の説明(10分を超えた動画だったので、最後が切れています)
※再生には Silverlight が必要です。

Silverlight も次バージョンの Beta 1 が公開され、Deep Zoom テクノロジなど面白い機能が追加されています(Deep Zoom の利用例)。それについては、また改めてご紹介します(←ちなみに、本業ブログでは、すでに取り上げています)。

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