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グルーポン×位置情報サービスでパーソナライズドディールの最適化と店舗主導のCRMシステム構築の可能性を考える

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私がグルーポンやポンパレ、その他大手グルーポン系サイトを運営する立場だったらどのような世界(日本)を創るかについて、大手グルーポン系サイトの方やその他ソーシャルメディア関連の方々、身近な方々に話してきた。

お話をする中でいろいろと頭の中も整理されてきたので、このブログでまとめることにする。

今回はその内のひとつを述べさせて頂く。

タイトルどおり、グルーポン×位置情報サービスでパーソナライズドディールの最適化と店舗主導のCRMシステム構築の可能性を考えたいと思う。

まずは、各言葉の定義と最近の現状から述べる。

1.グルーポン系サービス
いわゆる共同購入クーポンサービス。
現在日本には189サイト存在している。(準備中や停止中含む)

主なサイト
グルーポンポンパレpikuKAUPONSHAREcoto(シェアコト)など。

各社の営業方法とマージン
グルーポン
名実ともに国内1位。社員は700人程度。各週で50~60人採用しているそうだ。年内には社員1000人を目標としているようだ。
売上高の50%がマージン。圧倒的なメディア力を武器にマージンは一切下げない模様(下げている可能性もあるが、私が営業に行った限りでは聞いたことがない。)

ポンパレ(リクルート)
国内2位。規模感はグルーポンの2分の1程度であるという噂。ホットペッパー率いる2000人の営業マンを抱える。
2010年12月末までマージンゼロ。兵糧攻めと言うよりは、マージンゼロで認知拡大のための戦略か?2011年以降マージンを上げるかは不明。

・その他グルーポン系サイト
マージン十数~50%。競合とあたった場合、マージンを下げる傾向にある。EC決済手数料、営業費用等を考えると、マージン15%を切ると厳しい戦いとなる。※販売枚数を伸ばせればこの限りではない。
グルーポン系サイトでディールを共有しあったり、営業代理店を用いてディールを確保しているところもある。
piku、KAUPON、LUXA、ミナワリは資金調達をしたと発表している。
サイト売却によるExit戦略ではなく、IPOを目指しているところもあるとかないとか。

米グーグル、クーポン共同購入サイト買収の検討継続』という報道により、Exitの方向性が変わる可能性もある。

2.位置情報サービス参考記事1
日本ではジオメディアとも呼ばれている。リアルとネットを繋ぐソリューションとして注目をされている。
20弱のアプリが存在している。
主に、foursquare、Gowalla、食べログ、30min、コロプラ、ロケタッチ、セカイカメラ、イマナラ、facebookなどがある。
コミュニティ系やポータル系、ゲーム系、AR系などに分類される。(詳しくは下記をご覧下さい。)

例えば、ロケタッチ
foursquareのようなチェックインではなくて、場所やモノにタッチすることができる「小学生の世界」を元にしたサービスである。
タッチする時間帯や、場所、回数によっていろいろなシールがもらえる。
2010年7月にサービスを開始したばかりだが、foursquareの日本ユーザーを猛追する勢いで伸びているそうだ。
来年からはロケタッチ上で遊べる様々なサービスが開始されるそうで、大注目である。

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3.パーソナライズドディール参考記事3
性別やクーポンの利用履歴などによって、利用者ごとにクーポンを出し分けるというもの。



■グルーポン×位置情報系サービスでパーソナライズドディールの最適化

さて、私はこのグルーポン系サービスと位置情報系サービスが結びつくことで、パーソナライズドディールを加速できるのではないかと考えている。

今現在グルーポンやポンパレ等のグルーポン系サイトが取得している顧客情報の属性の中には、ほとんどがその顧客の行動履歴などは取得できていないが、位置情報系サービスは、人の行動履歴を取得している。

例えば、とあるAさんの顧客属性から住所が新宿で、行動履歴から月~金の日中は東京に、土日祝日は六本木によく行っており、月に1度九州へ行っているというような情報が得られた場合、この顧客は新宿⇔東京間を通勤しており、九州にたまに出張に行っている、というようなことは容易に想像がつく。

それぞれの各活動拠点や、通勤途中にある店舗のディールを送ることで、この顧客はそのディールを購入する可能性が高まる(はずである)。
上記の例に用いると、既存のグルーポン系サイトでは、Aさんに対して九州のディールを配信することができないのである。

位置情報サービス上でソーシャル広告のようなものが可能なら、各場所にチェックイン(もちくはタッチ)した瞬間にその位置情報に合わせた広告も打つことが可能だろう。

リアルタイムで位置情報が把握できるなら、そのサービス利用者の属性から、デジタルサイネージの最適化も図れそうだ。

このパーソナライズドディールの最適化はそもそもディール数の多いグルーポンやポンパレは可能かもしれないが、アグリゲートサイトはもっと向いているのではないかと思う。

さて、今までの話は、位置情報系サービスが普及されているという前提で話を進めさせて頂いた。普及していなければ顧客の行動履歴などはなかなか取得できないものである。

しかしながら、最近のグルーポンやポンパレのキャリアとの提携(参照1)を見ていると、あながち夢物語ではないかと思う。キャリアは顧客情報のほか、必要な行動履歴までも取得できる可能性を秘めているからである。

また日本全国各地にあるコンビ二なども人の行動履歴が追えるため、提携したら面白いかもしれない。


■店舗のCRMシステムの構築

さて、上記のように考えると、新規顧客を獲得するカンフル剤としてのグルーポン以外にも次のビジネスチャンスを掴むことができるようになると考えている。

店舗が求めているものの一つに、新規顧客のリピーター化がある。

上記のような位置情報系サービスなどを用いて得られた顧客属性や行動履歴の情報をローカルの店舗で効果的に利用することできる。
例えば、店舗の周辺に住んでいる人、店舗周辺を通勤や通学に利用している人、リアルタイムにその店舗周辺にいる人などに向けてDMや、その人が利用している位置情報サービスのアプリに広告を打ったりなど。。

グルーポン系サービス以外にも、ホットペッパーやぐるなびの情報も流せるかもしれない。

すでに店舗主導でCRM的に利用できるサービスもいくつか存在している。
リアルタイムクーポンを店舗主導型で発行できる『イマナラ』や

Photo

リアルタイムで店舗の予約が可能な『akiran』である。
Akiran

facebookやmixiが構築中であるソーシャルグラフ(人間関係図)上に上手くCRMシステムを乗せ、ソーシャルグラフを揺らす(バズを広める)ことでこれらのサービスはもっと利用されるようになるかもしれない。

12月24日15時20分追記:メリークリスマス♪

お問い合わせはこちらへ
shibatsuji@sharecoto.co.jp

■参考記事
・位置情報サービスに関する記事
1.位置情報サービスで注目される14アプリ総まとめ。 Foursquare,Gowalla,Yelp,コロプラ,ぐるめくじ,セカイカメラ・・・
http://blogs.itmedia.co.jp/saito/2010/04/lbs14---foursqu.html
2.位置情報サービスのはじめ方
http://gihyo.jp/dev/feature/01/location-based-services/0001?skip

・パーソナライズドディール
3.グルーポン系のアグリゲートサイトがやるべき事はパーソナライズドディール!?
http://blogs.itmedia.co.jp/mikiya/2010/12/post-a1af.html

■参照
1.グルーポン・ジャパン株式会社、KDDI株式会社の業務提携について
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2010/1214/index.html
2.グルーポン、携帯用新サイト、ソフトバンク、KDDIと提携、割引クーポン販売。(2010/12/17)
http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=9984&NewsItemID=20101217NRS0049&type=2
3.リクルートの割引チケット共同購入サイト『ポンパレ』、「iモード(R)」メニューサイトとして、安心・簡単・便利に!
http://www.asahi.com/business/pressrelease/N2U201012200021.html

 

 

 

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