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英語の重要性と英語学習法

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以下はつーほんメールからの抜粋。
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TOEICテストを運営する(財)国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は、国内上場企業3,747社を対象に、2010年1月に『上場企業における英語スピーキング・ライティング力に関する調査』を実施した。

それによると、英語の重要性についての質問では、過去5年間と比較して「非常に高まった」29%、「やや高まった」39%を合わせると、68%もの企業が重要性がアップしたと回答している。

  *英語の重要性(過去5年間と比較)*
   非常に高まった 29%
   やや高まった 39%
   変わらない 29.7%
   やや低下した 1.7%
   非常に低下した 0.3%


また、ビジネス現場での英語の使用割合について聞いたところ、話す、聞く、読む、書くの4技能の使用割合はほぼ1/4ずつとなっている(DATA2参照)。バランスの取れた英語力が求められていることが分かった。

  *英語使用部署での4技能の使用割合*
   リーディング 26.7%
   スピーキング 24.4%
   ライティング 23.7%
   リスニング 23.3%

ビジネスシーンでは一層高い英語力が要求されるようになった。 高度な英語力を持つ社員もますますふえてくるだろう。
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特にIT分野においては、PCのマイクロソフト製品に始まり、各種アプリケーション、データベース製品、大型計算機、ストレージ、ネットワーク製品、通信機器など、欧米の製品を使うことが非常に多い。メーカーとの打ち合わせに出席すれば、資料は英語だったり、プレゼンを英語で聞いて、質疑応答する場面も増えていることでしょう。

展示会やカンファレンスに参加する企業も多く、基調講演や分科会、技術部会に出席して最新の技術情報や市場の動向を入手しています。

もちろん、IEEEやIETF等の学会に出席される研究者の方々も少なくないことでしょう。

社内で英語ができる人も増えてきています。帰国子女だったり、留学経験者だったり、自力で勉強している人だったり、バックグラウンドは様々ですが、英語でメールを書いたり、電話会議に参加したりすることに不自由しない人が多くなりました。

TOEICで高得点が取れるようになり、英語力がある程度に達したビジネスパーソンの英語力の向上はどうしたらよいのでしょうか。英語学校でも上級レベルまで来ると、その先、受講したいコースが見当たらなくなってきます。でも彼らの英語は、good enough であり、多くの場合 barely good enough であり、必ずしも good ではないのです。彼ら自身、そして彼らの上司を含む周囲の人達はそれを認識しているのでしょうか。

相手が私達のことを「英語ができなくて仕方がない」と思っていてくれている間は、意味さえ通じれば、他のことは大目に見てもらえます。けれどもかなり英語ができるようになり、相手に対等のように思われるようになると、ちょっとした言葉使いのミスでもその言葉の揚げ足を取られることが出てきます。

努力さえすれば、初級から中級レベルには上達できますが、中級レベルから上級レベルに進歩するにはどうしたらよいのでしょうか。中級レベルというのは、この good enough のレベルを指しています。英語ができると周囲から思われている(けれども相手からみると実はかろうじて通じる程度の)帯に短したすきに長しのような一番危険な英語力のレベルです。

それではどうすれば中級から上級にレベルアップできるのでしょうか。

自分にどの程度の英語力があるかアセスメントしたい場合には、何かのレポート(出張報告書でも企画書でも何でも構いません)を自分で英訳してみるとよいでしょう。たとえ辞書やその他のツールを使ったとしても、一通り、英訳できたのであれば、あなたは上級レベルの入り口に到達しているといえます。

メールであれば英語で書ける自信がある人でも、報告書のような量の文章になると、英訳に苦労するはずです。その苦労がその人の英語力の弱点であり、そこを強化すれば上級レベルに進んでいかれるのです。


日本人の英語力がなかなか向上しない理由がここにあるように思われます。

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