英語でコーヒータイム(11) 香味野菜 Aromatic vegetables
香味野菜を英語でなんと言うかで始まった夕食の会話がどんどん脱線してここまで来ました。
(背景は http://d.hatena.ne.jp/MickieG/20100214 をご覧ください。)
香味野菜は英語では aromatic vegetables と言います。言われてみればなるほどの訳語です。
Aromatic vegetables, which give off deep, well-rounded flavors and pleasing aromas when cooked, are the core of flavor bases.
ミルポワ(mirepoix)はフランス料理の香味野菜。たまねぎとニンジンとセロリを2:1:1の割合で使います。
イタリア料理ではこのミルポワに相当するのが、
soffritto。基本要素はたまねぎ、ニンジン、セロリですが、そこにニンニクやフェンネルを追加したり、クローブを使ったり、味に深みを出すためにパンセッタやプロシュートのような肉を追加したりすることもあるそうな。
これがスペインのカタロニア地方になると、
sofregit (ソフラジート)と呼ばれ、たまねぎをオリーブ油でじっくり炒めた後にトマトを追加ということになります。
同じスペインでもカスティーヨ地方ではsofrito (ソフリート)と呼ばれ、オニオンのほかにニンニクが追加されて、パエリアのようなライス料理の味付けに使われるのだそうです。
ポルトガルバージョンはrefogado (ラフォガド)で、Sofregit+ニンニク、Sofrito+トマトだとか。
アメリカ南部(ケージャン)料理のミルポワはオニオン、セロリ、ピーマン(緑)。
アメリカ南西部(メキシカン)料理のミルポワは白たまねぎ、ニンニク、チリペッパー。
ホワイトミルポワというのもあるのですね。オニオン、セロリ、パースニップ(リークやマッシュルームを追加することもあり。)が三大要素です。
香味野菜が香味ハーブや香辛料ということになると、お国柄がもっと明確になります。
アロマキャンドルやアロマテロピーでよく使われる単語aroma(香り)ですが、アロマ野菜から検索していくといろいろと面白い情報に出会えるようです。