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森美術館の流石のキュレーション、「宇宙と芸術展」

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東京・六本木の森美術館で開催されている「宇宙と芸術展」に行ってきました。チラシには、スペースシャトルの模型の写真。宇宙をテーマにロケットやら、宇宙工学系の展示が並んでいると思いきや、観覧者が入館して最初に連れていかれるのは、遠い遠い昔の世界。

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昔の人が宇宙をどう捉えていたかを、様々資料から考察します。チベットの宇宙観を表した曼荼羅、レオナルド・ダ・ヴィンチやガリレオ・ガリレイの天文学の手稿、天球儀、望遠鏡、日本からも「竹取物語絵巻」や日本刀などの展示がありました。最初何故、日本刀と思いましが、隕鉄と呼ばれる鉄の隕石から作られたもの(流星刀)だそうです。

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ダーウィンの「種の起源」の初版本も展示されていました。この展覧会の面白いところは、そうした展示のすぐ隣の部屋で現代アーティストの作品も置かれている点です。古の人がどう宇宙を見て、そして現代人がどう宇宙を表現するのか、それを比較しながら鑑賞できます。

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個人的に興味深ったのは、古代から現代までそれぞれの時代の人々がどう宇宙人を表現をしていたかの展示です。江戸時代のUFO伝説ともいわれる「うつろ舟の蛮女」と荒俣 宏SF雑誌コレクションには、ワクワクしました。想像力の世界って本当に楽しい。SF雑誌コレクション、表紙だけの展示でしたが、中身も見たかったです。太陽系の地球以外の惑星がどのような様子で、どんな宇宙人が住んでいるのかをイラストで表現している感じでした。50年代とか60年代から見た未来とか宇宙の想像図、大好きなんですよねえ。

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こちらは、現代作家が表現した作品。

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こちらもどこかで見たことあるなあと思いましたが、エアロスミスのアルバム・ジャケットですよねえ? 立体作品が見られて、こちらも感激。

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宇宙開発の歴史の写真の中には、ちらっとIBMもあったりして。

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赤と青のセロファンを付けた眼鏡で立体写真を見るという昔懐かしい展示もありつつ、最後は、チームラボの作品で一気に現代、そして未来へ旅立ちます。今回のチームラボの作品は、4分半の映像体験。一度に20人くらい入れる部屋なので、混雑時は、ちょっと並びます。お部屋では、座って鑑賞するのですが、4面スクリーンで、その没入感は相当なものです。宇宙空間に飛んでいくような、落ちていくような不思議な感覚に浸りました。

バラエティに富んだ展示内容、様々な時代から集められた作品群は、森美術館のキュレーターの流石の企画力ですね。IBMのスポンサーサイトmugendaiに、森美術館の館長である南條 史生さんのインタビュー記事を掲載しています。南條さんのアートに対する考え方、大変興味深い内容がお聴きできましたので、こちらもぜひご覧ください。

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