公園にベンチを寄贈、家族の気持ちを公共の場で形に
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近所の公園に真新しいベンチが設置されていました。あまりに奇麗だったので、近づいてみると背もたれに何やらプレートが付いてました。
プレートには、「祝 卒寿 子供・孫・ひ孫より」の文字が。それを囲むように贈り主の名前が刻まれていました。これは、なんとも素敵ですねえ。卒寿を迎えた方へのプレゼントなんですが、公園のベンチなので、多くの人たちへのプレゼントでもありますね。
調べてみましたら、東京都建設局がベンチを寄贈できる「思い出ベンチ」というプログラムを平成15年からやっていることが分かりました。随分前からあるんですね、全く知りませんでした。しかし、この「思い出ベンチ」のホームページを読んでみると、設置できるのは都立公園・霊園・動物園となっています。ベンチの形もプレートのデザインも違っていました。私が見かけたこのベンチは、区立公園。私が住んでいる東京都中央区にも同様のプログラムがあるのかとまた調べてみました。
そうすると検索で出てきたのは、「区長への手紙」というコーナー。その中に、90歳になる祖母が毎日この公園を散歩しているのでベンチを寄贈したいというものがありました。それに対して「後日相談の上、決定させてください」との環境土木部からの返信がありました。
ここに素敵なベンチが設置されたということは、こちらのご家族の想いが形になったということですね。90歳のおばあちゃん、散歩の途中で子供や孫たちがプレゼントしてくれたベンチで休憩。なんとも素敵な光景を思い描いて、すがすがしい気分になりました。
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