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ITが無いと生きていけないのに、アナログな日々

IBMにおける災害時のソーシャル・メディア利用

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今日のIBM(米国)のfacebookに下記投稿がありました。

IBMers: Armonk, Palisades and 11 Madison will reopen tomorrow. 98% of you have checked in post-storm and are ok. See w3 for more info.

IBMersとは、IBM社員のこと。つまり、オープンなSNS上で社員に向けたメッセージです。先日、米国を襲ったハリケーンの対応を記載した弊社イントラネットのニュースを見ることを促す内容です。w3とは、弊社のイントラネットの通称です。

昨年3月11日の日本での震災の際も同様のプロセスを実施しました。通常、日本IBMでは、携帯電話のメールによる安否確認を行っています。しかし、昨年の災害時は、携帯電話や携帯メールで当初連絡が取れませんでした。その際利用したのがTwitterで、通常の安否確認や情報伝達ルートを補完する役割を担うことができました。

社員は、PCがあれば自宅など会社外からもイントラネットにアクセスができます。しかし、この度のハリケーンが引き起こした停電時などはそれもままなりませんし、そもそも契約社員はイントラネットにつなぐ術が用意されていませんでしたので、彼らに対する情報伝達としても外部のSNSが役立ちました。

こうした手段が通常の有事対策ルートを補完できるのは、やはり多くの人がSNSを利用しているという背景もあるのでしょう。

日本IBMでは、昨年から避難訓練時にもTwitterなど外部ソーシャル・メディアでの情報提供を組み込んだ訓練の実践を始めました。まだまだいろいろと試行錯誤をしておりますが、通常のソーシャル・メディア利用以外の試みも行っています。

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