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ITが無いと生きていけないのに、アナログな日々

40年の眠りから覚めたタイム・カプセル 定礎箱の中身の展示を社内で開始しました

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以前、こちらで弊社の旧本社ビルに定礎板とその中に秘められていた定礎箱をご紹介いたしました。この度、弊社創立75周年を記念しまして、現本社ビル内ロビーで展示を開始しました。

このニュースを社内のイントラネットでも掲載したところ、展示を望む多くの声がありました。それを受けて、40年の眠りから覚めたタイム・カプセルの中身を、現在箱崎本社事業所1階スペースにて展示中です。(7月末日まで展示の予定)1階ロビー外の隅田川へと抜ける通路上に開設してありますので、ご商談やセミナーで弊社を訪れることがありましたら、ぜひお立ち寄りください。

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旧六本木本社ビルから切り出された定礎板も展示されています。「定礎」の文字は当時の社長稲垣によるものです。(この定礎板が重いこと、重いこと、大人の男一人じゃ持ち上がりません。腰が砕けそうになりました。)

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ビルの竣工は、1971年3月でした。1968年、日本はGNPでドイツを抜き、米国に次ぐ世界第2位になりましたが、目覚しい経済発展とともに公害問題も深刻化していました。そのような環境下、旧本社ビルは、コンピューター・ルームから発生する熱を再利用するという「ヒートリカバリー方式」を採用し、ボイラーを使わない煙突の無いビルとして、当時から環境に配慮していました。1971年は、環境庁が発足した年でもあり、旧本社ビルのこうした取り組みは、翌1972年に「空気調和・衛生工学会賞」、1981年に「エネルギー管理優良事業所・資源エネルギー庁長官賞」、1988年に「日経ニューオフィス賞」を受賞しています。また、1999年には、BELCA賞*ロングライフ部門を受賞しました。

私自身、こちらのビルに勤務していましたので、なくなってしまうのは寂しい思いがあります。数年後には、近隣の土地とあわせて超高層ビルに生まれ変わるそうです。

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