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ITが無いと生きていけないのに、アナログな日々

「おくりびと」がアカデミー外国語映画賞

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映画は、好きで年に100本ほど映画館で鑑賞します。100本観ますが、本当に素晴らしいと思うのは年に1、2本ですね。

昨年公開された邦画の中で、「おくりびと」はお世辞抜きで突出していました。死をテーマにしたものですが、しんみりし過ぎず、それどころか笑いどころ満載の喜劇と言ってもいいくらいです。

納棺した後、社に戻ってきて、「これ、美味いんだよ」と白子を食べるシーンが忘れられないです。人間は、なんのために生きるのかよく分かりませんが、この場面には、その訳の分からない理由の答えがあったような気がしました。

「羅生門」や「地獄門」でてっきり受賞していたと思っていた外国語映画賞は、正式設立前の名誉賞だったらしく、今回の「おくりびと」が同賞の初受賞だったのですね。武士や貴族が民族衣装で出てくる時代劇でなく、現代劇で受賞できたのは、本当に喜ばしいです。

まあ、個人的には、「泥の川」も受賞してほしかった1本ですねえ。心に何かが突き刺さって抜けないのは、やはりこちらの映画の方かと・・・。

「おくりびと」は、優しすぎて忘れちゃいそうです。(笑)
でも、とっても良い映画でしたよ。

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