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ITが無いと生きていけないのに、アナログな日々

ポール・ニューマン

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彼の映画で1本あげろと言われたら、迷うことなく「評決」(The Verdict)である。だいたいにおいて、悪がはびこり善人が悲しい目にあう方が現実的で好きなのだが、これは、真の正義を描いた映画だ。

飲んだくれのダメ弁護士の再生の映画でもあり、ラブ・ロマンスがあり、二転三転する物語の展開があり、信頼があり、裏切りがあり、そして何よりも正義の行使が鳥肌が立つほど感動的だった。

この映画でのポール・ニューマンの演技は、本当に素晴らしかった。正義がこれほどまでに感動を呼んだのは、彼の演技に他ならない。

人間の欲望を鋭く深くえぐりながらも、エンターテイメント性もあったアメリカ映画の傑作の一つだろう。シドニー・ルメットの作品でも一番好きだ。

ラストシーンも最高にいかしている。

さようならポール・ニューマン。

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