新型コロナウイルスは人類への天罰か?
個人病院、クリニックにおいて医療用マスクや消毒用エタノールの不足は深刻だとの報道がありました。
ある医院では、在庫品が残り1ヶ月しか持たないとか、同じマスクを数日感も使い回している医院があったり、と医療崩壊を招きかねない状況だと重く受け止めました。
大病院にはある程度、マスクの配給があるのですが、地元のクリニックにまでは入ってこないと言います。
医療現場での状況を知れば知るほど、この始まったばかりの4月を乗り切ることができるのか、と心配ばかりが募ってきます。
一方で、他の産業分野に目を向けると例えば製造業のサプライチェーンは、停止が相次いでいます。具体的にはトヨタやホンダ等の自動車メーカーが国内工場の操業停止を相次いで発表しています。
筆者は物心ついてから、ここまで世界中を席巻している感染症に遭遇したのは生まれて初めてです。高齢者の方を除いて大半の人にとってもそうかもしれません。
確かに、SARSや新型インフルエンザ、エボラ出血熱も見てきましたが、ここまでの脅威は世界中を巻き込んでいる点でも感染力の強さでも新型コロナウイルスが初めてかもしれないのです。
筆者は世界中を巻き込んでいる、という点で、今回は人類への警笛みたいな感じを受けるようになってきました。
どういうことかと言えば、近代、ここ30年以上に及んでいるでしょうか、人類が行ってきた各種活動が地球環境を急速に破壊している点への天罰なのでは、と思えてきているのです。
活発すぎる製造活動や作られた製品の使用による地球温暖化の加速、地球の心臓・肺とも言われるボルネオやアマゾン熱帯雨林の森林伐採による生態系の崩壊、は一例ではないでしょうか。
これらの人類の身勝手な活動が、ゲリラ豪雨や暖冬、害虫の異常発生、サンゴ礁の減少、養殖の不調、魚介類の極度な減少や回遊域の変化による漁業の不振など、数え上げたらキリがないくらいの昔とは違う困った自然現象が世界中で我々を次々と襲ってきているのは周知の通りです。
そこで思ったのです。
今回のコロナ感染拡大は、人類への天罰で、今のまま経済活動を続けていたら、いずれ取り返しのつかない状況に陥ってしまう、という警告が発せられたのではないか、と。
そして、好むと好まざるを得ず仕方なく停止に追い込まれた世界中のサプライチェーンの休止状態によって、少しでも地球の空気を清浄化に持っていくべきだ、との見えない力が働いているのでないでしょうか?
我々人類は、今の非常に深刻な事態を通じて、今一度、地球環境について考え直さないといけないのでは?
これは前向き、ポジティブとかいうレベルの提言ではありません。
それくらい、地球全体に差し迫った困難な危機を止めて欲しい、という重い啓示とでも言えるような事態だと思えて仕方がないのです。