一日にいくら稼げばいいのか?
「一日にいくら稼げばいいのか?」
こういう計算をしたことのある人は、あまり居ないのではないでしょうか?
年間いくら、月間いくら、週間いくら、せいぜいこれくらいの計算だけで十分という人が大半だと想像します。
なぜなら世の中には、会社員として働いている人の方が数多く存在していて、毎日の稼ぎの計算まで要求もされていないし、必要性も感じていないと思うからです。
これがもちろん、個人事業主を中心として例えばラーメン屋や定食屋、居酒屋やショットバーなどの店主では毎日の稼ぎの積み重ねが大事なので、計算することも必要でしょう。
ところが、会社員でさえ、毎日に稼ぐ金額を意識することの重要性を筆者が会社員時代に当時の上司から教えられた経験があります。
「一日あたり、粗利で2万円を毎日最低限必ず稼がないと駄目だ。」
このような教えを筆者は受けていたのです。
当時は通信機器やネットワークの提案型営業をしていた時代なので、粗利ということで売上金額から仕入れ金額を減じた額が対象にあたります。
筆者はこの指示を聞いて、なるほどと思いました。
一日に2万円を稼いで、月間22日間出勤するとして、月に44万円を稼ぐ。
年間にすると528万円という数値を作っていくという意味です。
もちろん、これだけの金額では会社に利益を持たらすことはできないにせよ、最低限、自分の給料だけは自分で稼ぐことができるという意味の数値だと気付いたのです。
この上司は私の当時の年収までは細かく知らなかったかもしれません。
それでも会社員としての大体平均の給与(業種によって大小ありますが)という解釈で良かったと思います。(当時は今よりも平均給与は高かったはずです。今の時代は減る一方です)
会社員の場合で、毎日2万円で月間44万円を稼ぐということですが、自営業の場合はどうでしょうか?
筆者は自営業でもほぼ同じ目標、毎日2万円でも十分だと思います。
ただし違うのは、2万円×30日=60万円 を月間で最低限稼がないといけないと思っています。
なぜなら自営業主は、退職金が貰えないからです。年間で60万円×12ヶ月=720万円
自営業に週末の休みは無いのです。というより得ようと期待している人もあまり居ないはずです。筆者もその覚悟で独立しました。
以上、並べてきた数字ですが、金額はすべて粗利であることに注意してください。
売上ではありません。
少しでも、手元に残る金額に近づけた目標額の設定をしないと意味がないからです。
いずれにしても、毎日稼ぐべき金額がはっきりすると、いま自分が行っていること、デスクワークで少し息抜きをしていたり、移動中の電車の中でスマホをいじくっていたり、といった行動について考え方を改める必要性が出てくるものです。
2万円という金額を是非覚えておいてください。