ツイッターの情報拡散メディアとしての有効性
現在のSNSブームの中では、さすがのツイッターも霞んでしまうほど、様々なメディアが存在していて、情報拡散力という点ではどれも強力のように思えます。
それでもツイッターはやはりツイッターでした。
業績は苦戦が相変わらず続き、ドーシーが立て直しのために古巣に戻ってきたくらいですが、活用は盛んで今でもしっかり期待された成果を出しているのです。
事例として盛んにニュースとして盛り上げられている米大統領の予備選について、紹介します。
戦いをここまで有利に進めてきた共和党のトランプについてです。
彼がここまでうまくやってきた理由に、ツイッターの徹底活用があるそうです。
他の候補に比べても格段の違いがあるようです。
同氏は09年のアカウント開設以来、週に平均で85回ものツイートを繰り返してきたのです。比較対象として例えば、12年の米大統領選で共和党の指名争いを戦ったロムニー氏が週4回、同じく共和党の指名争いをしたサントラム氏は週17回にそれぞれとどまりました。
ツイッターがライバルの候補者たちに対する攻撃ツールになっていることも見逃せません。今年の2月には100ツイートで他の候補をコケにしてきました。
トランプ氏は、ライバルの候補者たちと比べてもツイッターの活用に熱心で、手法も勝っているからこそ、ここまでの存在感や有利な戦いを実現できたのかもしれません。
我が国への進出や浸透では、ツイッターは他のSNSであるフェイスブックやインスタグラムなどと比べても老舗であり、やや古いインターネットメディアとの評も出始めてもおかしくありません。
それでも例えば、米大統領選では前回の12年と同様に、ツイッターは相変わらず人気かつ有効な情報拡散力を発揮していると言えることは、ツイッターの再度の高評価につながってもおかしくありません。
筆者は以前から高く評価してきましたが、ツイッターにはシンプルならではの強さがあると思うのです。
(一部データは日経ビジネスNo.1832の世界鳥瞰から引用)