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技術で勝って、商売で負けていませんか?

プラットフォームを持つという強み

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media.jpgオウンドメディア(自社が持つメディア)が独り立ちして、集客などに一役買ってくれるようになることほど、企業にとって心強いことはありません。

そんな中、国内を代表するメディアに育ったニコニコ動画はもっとも成功した事例の一つと言えるでしょう。

ニコニコ動画を運営しているドワンゴは、KADOKAWAと経営統合するなど、今後の動きに注目が集まっています。


プラットフォームに関して、ドワンゴの会長である川上氏が語った言葉がありますので、ご紹介したいと思います。以前よりその言動がユニークで独特の感性を持っている人物だと筆者も彼には注目してきました。

「ネット時代におけるコンテンツ業というのは、自力でプラットフォームを作れる力を持つことが決定的に重要で、エンジニアと一体となったネット企業にならないと勝負できません。」

「けれど、プラットフォームを作るのはお金もかかるし、エンジニアを集めるのも大変だということで、そうじゃない状態で戦おうとしている。それはやっぱり競争的に不利です。」

「ネットのビジネスモデルは米国が先行しているけれども、ネットを使うユーザの文化の先進国というのは、僕は日本だと思っているのですね。」

「こんなに豊かな人たちが均質にいる国は世界でほかにない。そのうえ、新しいもの好きで、合理的に考えればお金を払う必要のないことに払う人たちもたくさんいますよね。」

後半部分は、国民性の特徴にまで言及していますが参考になります。

ニコニコ動画ぐらいのレベルになるまで責任を持って育ってくれればいいのですが、ある意味ギャンブル的なやってみないとわからない部分があることも事実です。

ただ、今の時代は昔に比べてこういった自社環境を用意することに対して、非常に恵まれているとも言えます。

なぜなら、「クラウド活用」という手段が選択肢として登場しているからです。
確かに同氏の指摘のように、自社エンジニアを人数的にも質的にもどれだけ用意できるか、という課題はありますが、とりあえず敷居は大いに低くなったことは間違いないはずです。

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