オルタナティブ・ブログ > インターネット団体職員の独り言 >

インターネットとそのガバナンスについてつらつらと

Facebookとgoogleに唸った日

»

僕が良く使うSNSはmixiとFacebook。
mixiは国内オンリーで、リアルに友達な人しか基本的に登録しません。日記、写真動画のシェア、レビューを多用して、暇さえあれば喫茶店で友達と世間話をしていた、学生のときの感じをオンラインでやっています。日記には僕のプライベートな活動がだらだら書いてあるから、友達と思う人じゃないと鬱陶しいかもしれません。日記は友達まで公開にしてあります。

Facebookは、mixiに比べると「国際オンリー」な感じ。仕事で付き合う同僚は世界中に散らばっていて、ニュースフィードで彼らの動静が分かるのは面白いです。国籍や母国語もまちまちで、人によっては母国語で書いている場合もあるので、常にニュースフィードに数ヶ国語が並んでいて、これまた面白いんですよね。もちろん全部の言葉が分かるわけではないですが。

昨日Facebookのニュースフィードで、異常にコメントが伸びているものを発見。ある英国人のもの。

wishes that foreign people would have the courtesy to post their facebook status updates in English
(外国の人たちが、facebookのステータスアップデートを英語で投稿する礼儀をわきまえていればいいのになぁ)

全く知らない人だったらカチンと来るのかもしれないですが、冗談好きな気の置けないヤツなので、まぁ、「釣り」だろうと思うわけです。この釣果が上々で、以下のようなコメントが並びました。

Bas steta sto neces moci da razumes ni ovaj komentar! ;-)

What she said.

Miért zavar, ha magyarul írok?

Ik denk dat de meeste mensen in hun lijst 'buitenlands' zijn, dat ze het daarom in hun eigen taal zetten. ;)

Musst Du gerade sagen...

Às vezes é mesmo para não se perceber ;)

stone the crows, mate.

leer toch eens Nederlands man :)

Waha echt he, en die andere talen ook xD

Vna tel ugrichsa nev'rnont.

when we have the next English Empire.....

Tanuld meg a Google Fordító használatát :)

Тебе здесь и русский текст нужен.

!!! اهلا و سهلا يا مارك درانسي

Jeg er helt enig!

漿嫌疧坕鷶新簸榟田擥不過地區性手段  烨 國力大三

mais pour qui il se prend l'autre?

try something more grammatically complex such as "Sie werden gewesen sein" :-) (コメントしたドイツ人に対して)

こにちは (日本通の米国人)

यस्ताे कुरा मलाइ मन पर्याे

Ага. Как лучше начать международный флешмоб.

何言っているか分からないけど、面白いやこりゃ。:-)

最後のは僕が。

つまり、「英語で書いてくれないと失礼だ」に対して、逆にみんな母国語で応戦しているわけです。それに対して途中本人が「この狂ったヤツら何言ってるかさっぱりわかんないや」とか、煽ったりしたり(割愛してます)。

それだけでも面白いといえば面白いのですが、ほとんどのコメントは実際に何言っているか分からないんですね。ドイツ語とフランス語は、それであることが分かるくらい。中国語アラブ語ロシア語は文字からそうだと想像できるくらい。

そんなときに強力なのが、Google翻訳でした。

中には翻訳結果にα版と明示してあるものもありますが、入出力の言語が50ヶ国語以上から選べて、特に強力なのは、入力言語の自動検出ができることです。

好奇心で一通り掛けてみたところ、12言語を検出。どの言語か手動でもわからないのが1つ。非母国語話者が適当に並べたようにしか見えないものが1つ。でした。

その結果、「これなんて書いてあるかわかんないでしょ、お気の毒さま」とか、「foreignなんてみんなそれぞれ違うじゃん」とか、「全くその通りだ(と非英語で :-) )」とか、真面目だったり茶化したり、いろいろなコメントが並んでいることが分かりました。

日本語入力を英語出力したり、上のコメントを日本語出力したりしてみましたが、日本語ではちょっと不自然な感じがぬぐえません。英語出力も自然だとは思いませんでしたが、少なくとも僕には日本語よりも意味が分かりやすかった。かなり使えるという印象を持ちました。

こういう人たちと会って仕事をする会議では英語で話しますが、英語がネイティブだと言う人は案外少ないんです。中には国籍からも流暢さからもネイティブに違いないと思ったら、実は第二言語だったという人もいます。そういう現場で、それぞれの人たちが心の中で思っていることが全部聞こえたとしたら、このスレッドのようになるのかもしれませんね。

google翻訳が入力言語の自動検出ができてこの言語数でこのクオリティだというのは、恥ずかしながら今まで知りませんでした。

昔々、e-mailがASCIIでしか送れなかった時代に、日本語でも送れるようにと標準化しようとしたら、「インターネットが分断されるから止めたほうがよい」なんて意見が出てきたと聞いたことがあります。今、国際化ドメイン名(IDN)が一般化し、特にトップレベルドメイン名でIDNが使えるようになりつつあるときに漠然と不安に思うのは、やっぱり、インターネットが言語で分断されていくのではないか、というものです。

ただ、インターネットだから特別に分断されるわけではなく、現実の世界にはたくさんの言語があって、言語と言語の間の意思疎通は、同一言語の中よりもはるかに難しいと言う意味で、既に分断されているわけです。「インターネットは一つだから、言語も世界に一つにしよう」は、何かの理想として仮定はできますが、乱暴な議論です。

言語間の意思疎通を情報技術の問題として解決することも、インターネットやコンピュータができることの1つです。それが一昔前よりも目に見えて改良されているのを垣間見て、今後の発展を期待してしまったのが、今回の件でした。

 

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する