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英語ネタ:各国の訛りなど

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英語and/orプレゼンというネタのついでに、もう一つ。
各国の訛りなど印象深く思えていることを列挙しようと思います。

●オーストラリア人の ai/ei
中学の教科書でもこの訛りのことが取り上げられてたと思います。例文は、"I go to the hospital today" が、”I go to the hospital to die" に聞こえる、とか。これを思い知ったのは、APNICの現事務局長が着任してまだ日が浅い頃。オーストラリア人です。

IPアドレスには2つの種類の、正反対の概念のアドレスがありまして、その名を、「プロバイダ集成可能アドレス」「プロバイダ非依存アドレス」といいます。英語だと、"Provider Aggregatable" と "Provider Independent" 。つまり、PAとPIなのですが、この2つが同じに聞こえる。。これは辛かった。さすがにこれは、しばらくすると改善されました。ちゃんとピーエイとピーアイに聞こえるようになりました。


●中国人の英語
慣れないと聞き取りづらいんですよね。日本人の訛りが、子音だけのところを母音付けて伸ばそうとする感じのところ、中国人の訛りは、ひっつめようとする訛りなんですよね。北京語話者よりも広東語話者のほうがこの傾向あるように思いましたが、北京語と広東語の雰囲気の違いを反映しているってことですかね?


●韓国人の英語
有名なのは、fとpが聞き分けられないので、coffee と copyの区別が付かない、ってヤツですが、もう3つ。
サ行がシャ行になる感じがあります。福岡方言みたいです。organizationが、オーガニジェイション、みたいに聞こえます。なんだか可愛いです。
日本語話者と同じように、子音だけ発音するのが苦手なのですが、韓国語は母音が多くて、曖昧母音を持つので、これを使うんですよね。例えば、standard。日本人はスタンダードと言いますが、韓国人はスタンダドゥ、みたいに言います。
日本語は拍等長という発音原則があって、同じ一拍を持つ長音記号というものがありますが、韓国にはどうも長音というものがないのか、同じような訛りなのに、調子が狂います。上のstandardのケースに、その例を既に織り込んであります。


●タイ人の英語
なんということはないんですが、タイ語の可愛い感じがそのまま英語にもでてきますよね。


●Singlish
シンガポールの英語をSinglishと言いまして、なんでも laがつき、Okay-la とか No-la とかいう、と言いますが、これを如実に感じたことは実は有りません。前職でシンガポールのお客さんに技術説明しないといけないことがあって、このときにシンガポールの営業が「Singlishの通訳をしてやるよ」と良いながら間に入ってくれました。そこまでひどくなかったような気がするんですが、間に入ってくれて助かった、とは思った覚えがあります。


●フランス人の英語
前職はフランスの通信会社で、2002年ごろはアジアにインターネットバックボーンを張り出していた時期でした。アジア側の技術担当として、フランスの設計者、T氏と打ち合わせすることになった、1回目の電話会議のこと。
外国語が得意な人も不得意な人もいるのは、世の常です。僕の方は好き好んで外資の会社で勤めていたわけですが、本国の担当者には、たまたま配属されちゃったのが国際部門だった、みたいな人もいます。T氏は、まさにそんな感じ。英語は厳しいフランス語訛り。

会議開始当初、どうも聞き取れない単語が一つ頻発していることに気がつきます。肝心なところに挟まっているんだけど、聞き取れない。ホーター、ホーターと言ってるんですけど、なんのことやらさっぱり。5分くらい考え込んでいて、やっと分かりました。

 ルーター のことだったのです。

routerのRが、激しくフランス語のRだったわけです。そういうことでしたか。

急いで5分間の話を頭の中で巻き戻して、なるほどそういうことを言っていた訳ね、とどうか追いつきました。IPネットワークの話をしていて、ルーターが分からなかったら、もう何も分からないですもんね。

フランス人は書いてある英語を自分の読み方で読めば通じる、と思っている、なんて噂話がありました。考えてみれば、フランス人に限らなさそうですが、このT氏はまさにそういう感じの英語でした。implementationが、アンプルマンタシオンになっちゃってました。かなりの衝撃を受けるわけですが、そうだと分かってしまえば、大丈夫です。聞けるようになります。

フランス人とは、「俺たち英語苦手だもんなぁ」を共有できたので、とっても会話がスムーズでした。


●フランス人から気づかされた、アジア人の気質の違い
フランスの通信会社時代、アジアのヘッドが何かのキックオフミーティングで、こういうことを言いました。(ちなみに英語です。)

アジア各国は多様な文化と性質を持っている。日本人はpolite、韓国人はfaithful、タイ人はkind 、、、

で、これを聞いた直後変な違和感。というのは、僕は、少なくとも日本人は polite で faithful で kind だと思っていたし、そういう性質はアジア各国で均質的に共有されているような錯覚があったのです。でもよくよく考えるとそれは違って、各国の性質は違うわけです。極言すると、

日本人は、politenessのためには、faithとkindnessを犠牲にできる、
韓国人は、faithのためには、politenessとkindnessを犠牲にできる、
タイ人は、kindnessのためなら、politenessとfaithを犠牲にできる、

と言われているような気がして、これは案外当たっているのではないかと。いかがでしょうかね?
今になって思うと、上に書いた錯覚は恥ずかしいです。でも、学生のときとかだと、外国==アメリカ、みたいなすごく極端な単純化がまかり通りかねないですよね?(僕だけですかね?最近の学生さんは違っても、20年とか前だと時代的にも。。。)

Comment(4)

コメント

おーつか

なんとなくですが、日本人にとってはドイツ人の話す英語が判りやすいように思います。

んー、ドイツ人は懇意が2,3名くらいいますが、必ずしも分かりやすい感じがしないんですよねぇ。。慣れでしょうかね。

この投稿、前村様のとは気付かずにいつのまにか読んでいました(汗)

同感することが多いのでコメントをさせていただきます。訛りの聞き分けって楽しいですよね。そして、その、それぞれの20程の癖をインプットできれば問題なくコミュニケーションがとれる。思うのですが共通しているのはスペリングを意識した発音が多いことです。

日本人のようにいちどカタカナにして発音されてしまうと、それはそれは聞きづらくなります。スペリングを頭に意識しながら、癖がありながらも堂々とアルファベットを発音するようにすれば、日本人の英語ももっと外国に通用するものになると思っています。

坂本さん,

確かに、全然違う方向性ですが、ここ10年くらいは外資勤めも含め、業務の一部に外人付き合いがありまして。

訛りの聞き分けは、楽しいですね。今日見ていたDVDでも、ロシア人が喋ると言う設定の英語はロシア人訛りでした。普段はe-mailでしか見ない人でも、出自が分かると訛りが透ける感じがしますからね。

スペリングを意識した発音に関して、そこまで体感しているわけではないですが、雰囲気は分かります。少なからず文字に還元して理解している面がありますから、文字を想起させるのは重要だろうと思いますので。

堂々とというポイントは全く同感です。自信なさげに外国語を喋る人は、日本人だけでなく各国にいると思います。多少臆面もなく、堂々と喋ると、数段通じるようになりますよね。

そっちが正しくて、聞こえない自分が悪いのかと思ったりして、咀嚼しようとするんでしょうかね?

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