日本でも流行る!?画像キュレーションのPinterest 日本法人の定国社長のお話を伺いました
海外の通販サイト等ではもう当たり前の赤いPのマーク。たいていはYouTubeの隣についています。その位一般的になっているのが、いわゆる画像共有サイトPinterestです。
先日日本広報学会のソーシャルメディア広報研究部会で日本法人の定国社長のお話を少人数でうかがう機会がありました。
最近国内では、ニュースのキュレーションを行うスマホ向けアプリが話題になっている印象を受けます。とても乱暴な言い方をすると、閲覧する側には、ニュースでなく、キレイな画像が流れて来るキュレーションサービスと言えそうです。
ニュースアプリでは、お気に入りのジャンルを選んだり、媒体を選んで登録しますが、Pinterestでは興味ある人やジャンルを選んで登録し、それをシェアしたり、保存したりできます。
ニュースアプリと違う所は、流れて行く(フロー)より「コレクションを貯めておく」(ストック)という部分でしょうか。私もいくつかのボードを作りそこに猫の写真などを貯めています。
ブログやSNSだと自分からの情報発信が中心になり、敷居が高いですが、気になるものをピンでボードに留める感覚なので「いちからコンテンツを作る」負担が無く、naverまとめなどのまとめサイトを作ったり、evernoteで気に入ったものをクリップするのと同じくらいの敷居の低さなので、取り組みやすい印象を受けました。
プレゼンでは、海外デパートのO2O事例や、カタログをPinterestで公開するアパレルの話が紹介されました。
日本法人がスタートしたのが昨年2013年10月、先日は電通との業務提携が話題になったPinterestですが、本格的な盛り上がりはこれからのようで、期待が持てます。
ユーザーに女性が多いというのも、今まで先行した海外SNSと異なり、非常にユニーク。
Etsy(C2Cのハンドメイド販売サイト)の写真をピンする話も出てきましたが、Etsyも日本語版を準備しているようなので、このあたりがうまく進むと、普及の起爆剤ともなりそうです。AirbnB(C2Cの短期部屋貸しサイト)でも、プレイスピンと呼ばれるPinterestの新しい機能を活用し、ピント地図が連動している中でこの地域に滞在すればこんな生活が送れるということをアピールする場として活用しているそうです。
使い手は写真コレクションを眺めて新たな気づきが得られ、写真提供側は、いかにして気に入ってもらえるようなステキな写真をアップするかを考えながら工夫していて、両社をつなぐ面白い場だと言えそうです。