物事がうまく行かない人は、自分の専門ではない周辺領域をおろそかにしてませんか?:コミュニケーションにおける服装や声の重要性
以前、家電コンシェルジュの神原サリーさんがオフィスに来てくださったことを書きました。
テレビでも活躍されているので、ご存知の方も多いと思いますが、彼女の魅力としては、家電の詳しさに加えて、見かけもステキであり、低音の声が聞きやすいこともあります。
解説する家電がちゃんと下調べされ、深い考察をされていることはもちろんのことですが、文章を書くだけでなく、映像や音声としての魅力も大きいのではないかと思いました。
このサリーさんですが、テレビ出演が増える前から、ボイストレーニングを受けていた事をツイッター等で、書かれています。
以前ある人から「バッターボックスに立って打順がいつ回ってきてもいいように、準備をしておきなさい」と言われたことがあります。確かにその通りで、テレビ出演や講演が決まってから付け焼き刃で何かをやろうとしても出来ず、また、出来ない状態では、打順さえ回ってきません。もし、回ってきても空振りしてしまいそうです。なんだか、その台詞を思い出しました。
本質の部分(話す内容やストーリー、題材)は別とすると、声の他には見かけ(服装)の要素もあります。言い換えると聴覚と視覚ということです。
以前、こざっぱりとしたベンチャーの社長と話したところ「実はスタイリストさんにアドバイスをもらった」と聞いてビックリしたことがあります。イメチェンをしてスッキリした別の社長も「実はスタイリストさんのアドバイスで●●をXXに変え・・・」と話し出しました。お二人ともすごい方なのですが、そういった部分「にも」気を配っているからIPOできたのかな?とも思ったりしました(もちろんそれだけじゃないのですが)。
自分は実力があるのに、どうも過小評価されていると感じる人がいたら、その専門分野を極めることに加え、周辺の整備も行うと、何か新しい道が開ける可能性がありそうです。ひょっとしたら声や服装のせいで「スゴさ」が相手に届いていない(コミュニケーションが成り立っていない)だけの可能性もあります。
スタイリングに関しては、私も参考にさせてもらっている河内尚子さんのブログにリンクしておきます。
ボイストレーニングに関しては、同じくオルタナティブブロガーで、NHK等にも出演され、各方面で引っ張りだこの永井千佳さんのブログにリンクしておきます。
得意分野だけのばせばいい。そういう意見もあると思いますが、プロを目指すのでなく、周辺を底上げすると、自分の能力も相手に伝わりやすくなり、人との良いつながりや、ビジネスチャンスを生んでくれるように感じています。
特に、言語以外のコミュニケーション(非言語コミュニケーション)はかなり重要です(服装、匂い、ジェスチャー、顔の表情、声)。普段文章を書慣れているとコミュニケーションのメインは「言語コミュニケーション」だと誤解しそうになりますが、対面コミュニケーションの場合、言語の果たす役割は10%にも満たないということも言われています。
私が日々関わっている広報やマーケティングコミュニケーションの分野も、製品のメインではなく「周辺」です。でも、おろそかにしたら、良い製品・サービスをいくら出していても、相手に伝わらず、使って(買って)もらう事さえできません。
年末に永井さんから著書「リーダーは低い声で話せ」を頂き、周辺についていろいろ考えたお正月でした。
まとめ:
- 非言語コミュニケーションは大事
- チャンスが来る前からの準備は大事
- 専門以外の周辺も底上げが大事
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