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[書籍]グロースハッカー

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オルタナブロガーの佐藤さんの訳書を頂戴したので、ちょっとその感想を。

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読後、まず思ったのは「おお!この行為に名前がついた!」ということでした。

教科書通りのマーケティング手法ではなく、そして大金を払って外部の専門家に丸投げするのではなく、自力で試行錯誤でユニークな方法でユーザーを獲得していくためにいろいろな行為を行う。それを「グロースハック」、それを行う人を「グロースハッカー」と呼び、その事例がたくさん紹介されています。

非常にこなれた日本語でとても読みやすく、さらっと頭に入って来ました。最後についているクックパッドとZaimの事例も興味深いものでした。

私自身が約10年程前にカナダのCRMベンダ(今は買収されちゃいました。非常に良い製品で大企業で多数採用されましたが、出来の良い専用クライアントにこだわるあまり、Web化が遅れてシェアを失いました)の日本オフィスの立ち上げに関わった事があり、その時に限られた予算の中で試行錯誤した経験があり「あれは、グロースハックだったかな?」などど感じました(例えば、休刊になる月刊誌の後ろのページ(表4)に、ありえない安いお値段で広告を入れさせてもらったり、大使館で低価格でイベントをしたり、ユーザー企業を訪ねて行って、どう製品を盛り上げるかを一緒に考えたり、ユニークなメルマガを作ったりと本当にいろいろやりました)

お金を使うのではなく工夫する、頭を使うということは楽しい事です。予算が無い、何も出来ないと嘆く前に、ではどうしようか?と考えてみる。スタートアップや中堅中小企業の方に勇気を与える本だと感じました。

同じアイデアはもう使えない場合もありますが、いろいろなグロースハックのヒントも満載ですし、「あの会社はこうやってユーザーを増やしたのか!」という気づきを得られます。そしてそれは自分のビジネスにも役立って来ると思いました。

本の一部は佐藤さんのブログのリンク先で読む事が出来ます。

(余談ですが、クックパッドの方のお名前が自分と似ててビックリw)

グロースハッカー
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