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ビール会社のソーシャルメディアマーケティング

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情報通信学会の学会誌(2013年9月発行。107 Vol.31 No.2)に掲載の針尾大嗣先生の「国内酒造企業におけるソーシャルメディアのマーケティング活用」を読みました。

アサヒビール、サントリー、キリンビール、サッポロビールを対象に調査したソーシャルメディア活用がわかりやすくまとまっています。

グランズウェルに出ていたソーシャルメディア導入の戦略累型5つを参考に、筆者がPR戦略と、高見(2011)を参考に追加した優良顧客戦略の2つを追加した

  • 傾聴(Listen)戦略
  • 会話(Talk)戦略
  • PR(Public Relations)戦略
  • 活性化(Energize)戦略
  • 支援(Support)戦略
  • 優良顧客(Royal Customer)戦略
  • 統合(Embrace)戦略

の7つに、各社のサイトに公開されていたソーシャルメディアアカウントを元に、分類しています(下線が追加されている部分です)

各社の様々なキャンペーンを、これは何戦略に位置づけられるか、ということが示されていて、どの企業も、特に会話戦略が多く、次いで、PRや活性化に位置づけられるキャンペーンが多いものの、傾聴戦略や優良顧客戦略は少ないな、とか、サントリーはキャンペーンが多いな、とか、サッポロは少なめだなとか(この調査は2012年8月と2013年3月の2回に行われたそうで、サッポロはその後、様々なイベントやキャンペーンを行っているため、この枠組みに入っていないせいかもしれません)、いろいろなことが見えて来ます。

肌感覚で漠然と知っていても、このようにまとめてあると非常に読み手は理解しやすくなりますね。また、大学の先生が書いているからか、中立な立場で書かれている事も非常に良い点だと思いました。

新しい手法に関しては、どうしても外資系企業や、コンシューマ向けにビジネスをしている会社(B2C)の取り組みが早いという事があります。

そのため、そのような企業の先進的な活動をウォッチする事は非常に重要です。

ご興味のある方はこちらで個別に学会誌を入手(1000円だそうです)するか、もしくは図書館等で閲覧されることをお勧めしたいです。

グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略 (Harvard Business School Press)
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