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自社セミナーでユーザー企業様に講演してもらうには・・・(マーケ担当の苦悩)

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自社のセミナーで講演頂いたり、プレスリリースで社名を出させてもらったりという行為は、意外と難しいことがあります。

慣れていないマーケ担当は「出ても良いけど値引きしてくれるの?」と法外な安値を提示されたり「あなたの会社の宣伝になんで協力しないといけないの?」と言われて引き下がることもしばしば。

なんで他社ではあんなにユーザーさんが出てくれてるんだ?と不思議に思う事もあるのではないかと思います。著名なお客さんが多いのにユーザー社名を公開できずにいる会社も多いと思います。

自分がマーケティング担当として、ある外資系のオンプレミスのCRMシステムを扱っていたときに、お客様に言われたのは

「自分が選んだ製品が、盛り上がってくれないと自分たちが困る。だから私はあなたのセミナーに協力する」

という台詞でした。確かにそうですよね。大枚はたいて長期間かけて全社で導入したシステム。もしその製品を提供している会社の売上げが伸びずに日本から撤退したり買収されたりしたら、今後のサポートに影響をきたします。そしてその製品を選定した情報システム部長の責任も問われかねませんし、仕方なく別のシステムにリプレースしなければならない可能性も出てきます。その事態は避けたい。ということなのでした。

こんな風に考えられる担当者は実は少なく、競合他社にシステムの概要を知られたくないなどの理由で断られるケースは多いようです。

それを防止するためには、発注時に事例として協力いただくことを承諾いただくとか、講演などのお願いをするときに相手の利点を強調しつつ(会社の紹介が出来る。先進のシステムを導入している会社というイメージをオーディエンスに与えられる。公開できる画面等のみモザイクをかけてみせてもらえればいい等)、問題を払拭してあげる必要があるのではないかと思いました。

相手の利点を強調したり、不安を払拭することは非常に重要な気がします。

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