自分だけが嬉しいニュースだと一味足りない
今日、あるニュース担当記者の方から「加藤さんのブログ、読んでますよー!もっとPRネタをお願いします!」といわれたので、プレスリリースのことを少し書きたいと思います。
プレスリリースの準備をしたり、内容チェックを頼まれたときなどに、いつも気をつけるポイントがあります。それは、自分だけ(当事者だけ)が嬉しい内容になってしまっていないかということです。
新製品を出しました。すごいでしょ!!!●●っていう機能があります!それには△△っていう技術を使ってるんです!
で終わってしまっていないでしょうかということです。
既存ユーザーやこれから買う人
がどのようなインパクトを受けるか、どんなメリットがあるのか、
それは過去にもあったか
今までのものとどこが違っているのか(値段?機能?提供方法??)
などが示されていないと、単に自分の製品をほめて終わってしまうのですよね。
また、先進の技術△△を使ったと言っても、説明文がないと、どこがどう画期的なのかわかりません。記者はすべての世の中の技術をウォッチできているわけではないですし、場合によっては、担当外の方が記事を執筆してくださることもあるわけなので。
ついつい自社の製品のすごさに酔いしれてしまい、客観性がなく、専門用語満載で自画自賛で誉めまくっているリリースをみかけたこともあります。
それだと、読者にとって役立ったり、画期的だったりするかどうかがわからないので、ついつい記事にされないままに・・・
特に外資系の場合は、いろいろ成約が多いこともありますが、まず記者の方に理解してもらえないと始まりません。
結局は記者さんに読んでいただいてまず内容を理解してもらって、更に、それが、「読者に対して有益な情報だ」とわかってもらい、その後記事にしてもらって、読者に伝えていただくという一連の流れがうまく流れなくなってしまいます。
プレスリリースは「記者の方が記事を書くための材料をまとめたもの」という原点に返って、わかりやすい内容を心がけたいものです。