あああ、もったいないそのネタ!
私は主にマーコム関連の支援をさせていただいているのですが、同じく、企業のPRに関してもやらせていただいています。
うちのクライアントさまではないのですが、いろいろと情報収集や調査の過程で、思わず「あああ、もったいない!」と叫んでしまうような出来事に遭遇します。
せっかくCEOが来日しているのに、「忙しいから」「客先だけ回るので精一杯だから」などの理由で一切プレスインタビューをセッティングしないで帰国させている日本法人
社名変更など大きなネタがあったり、海外で大きなプレスリリースが出ても「日本の記者は海外には関心ないはず」と、翻訳したプレスリリースを出さない日本法人
「まずはリードが大事。メディアはその次。とにかくすぐにお金になることを!」と、一切の広報戦略はやらない小さなベンチャー
あまりにも、もったいなさすぎます。
ここまで読んで「こんなバカなことあるわけないじゃない」という人と「まさにうちの会社、そうなっちゃってます」の2通りに感想が分かれるのではないでしょうか?
CEOが来ていても、話題性のある話をしなければ、メディアへの露出は難しいかもしれませんが、何かよいネタがあれば、十分可能性があります。来日している理由としては新製品の発表や新戦略など、何かある場合が多いと思いますし、プレスカンファレンスまで手が回らなくても、興味のありそうな記者の方に声をおかけして、インタビューをお願いしてみるのも手かと思います。もちろん断わられることもあると思いますし、記事にならないことだってあると思います。でもやってみないと何も起こりません。
翻訳プレスリリースも、あまりに細かい内容まで出す必要はないと思いますが、海外のネタに関心を持っている記者の方もいますので、勝手な決めつけは違っているのではないかと思います。
そして、まずは、リードが大事というお気持ちもよーくわかります。でも、全く聞いたこともない会社のシステムを導入したり、販売代理店になったりという気持ちは起きないのではないでしょうか?製品の良さをメディアの方にまず理解してもらい、よさがわかっていただけたら記事に書いていただいたりして、そこから読者の方に理解してもらう仕組みづくりも重要ではないでしょうか?なんたってメディアは、メディウムの複数形、間に入っていただく方々です。
専門家がいない、広報代理店を雇うお金がない、担当もいない、という場合、なかなか難しいかもしれませんが、本当に小さなベンチャーであれば、社長と直談判して実施することもできるかと思います。
#ごく小さな会社にしか当てはまらない話かもしれませんが、気になる出来事が最近多く、書かせていただきました。また、逆にとっても小さなネタを、どんどん記者に送りつけて、全然記事になっていないというスパムメールのような小さな会社もあると聞いています。頑張りは理解できますが、そのような場合は、やり方に工夫が必要であると感じています。「すごい」「ナンバーワンの」などのプレスリリースも、根拠がないと、取り上げてもらうのは厳しいですよね・・・