転んでもただでは起きない遅刻
遅刻はいけないと思っていても、遅刻してしまうことがあります。時間の読みが甘いようです。かなり気をつけているつもりですが、それでも遅れてしまうことがあります。
実は以前このブログで、「CSIソリューションズは時間に遅れない」ということを書きました。
実はもう1つ、遅刻にからんで、気に入ってる話があるので、書きたいと思います。
ご本人には「加藤さん、この話はもうやめてー」と以前言われたので、匿名で、しかも少しだけ状況を変えて(脚色して)書きます。
数年前の話です。
ある企業のトップであるA氏が某セミナーで講演をすることになっていました。会場はダイヤモンドホール(表参道)。しかし何を思ったか、A氏は、ダイヤモンドホテル(半蔵門)に行ってしまったのです。
主催者からの電話で間違いに気づいたA氏。急いでタクシーでダイヤモンドホールへ。
会場に着くと、待ちくたびれて、機嫌の悪くなった観客がいました。大人気の講演で立ち見もでており、とにかく客は皆不機嫌です。待ちくたびれて帰ってしまった人もでたとのこと。
A氏は言いました。「本日は会場を間違え、遅れてしまってすみませんでした。お詫びに、この箱に名刺を入れてくださった方に、私の著書を無料で送らせていただきます。本当にすみませんでした」
講演後、A氏のおいた箱にはたくさんの名刺が集まりました。
そして、A氏は皆に著書を送ったのでした。
自社製品の紹介そして、A氏のビジネスに対する考えが満載の著書を、皆さんに送ったのでした。
受け取った側には「なんて誠実な経営者なのだろう。きちんと詫びて、しかもお詫びの品を送ってきた」と思ってもらい、しかもとても印象に残ったのではないかなと思います(考えすぎでしょうか?)
A氏としては特に深く考えずに対応したらしいのですが、失敗も、ちゃんとプラスに活かせるすごい人だなと思いました。
その後A氏の会社は業績があがり、上場し、著書も増え、書店で平積みになっています。
大物の遅刻って、なんだかすごいです。