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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

2007年アクセス数TOP10エントリー

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 昨年に引き続き当オルタナティブ・ブログの事務局からこの2007年1月~2006年12月下旬までの当「ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦」での記事ごとのアクセスランキングを還元していただいたので、恒例の今年の最後のエントリーでは、ちょっと紹介と共に振り返ってみたいと思います。

第10位  キックオフミーティングの多い会社は駄目な会社
 一橋大学の米倉先生の講演で聞いた話。なんとなく判ります。私もこういう最初は盛大だけど最後は無頓着な組織の一員だった経験がいくつかありますが、えてしてそういう組織は過去の事例から何かを学ぼうとはしませんよね。

第9位 ニコニコ動画は仮想世界における原宿ホコ天なのだろう
 夏頃のニコニコ動画の盛り上がりをみていろいろと考えながら書いたエントリー。要は何かを表現したくてうずうずしている人たちが集まって皆で同じ方向へそのエネルギーを発散させようとしている場というのが時代時代にそれぞれあって、今はそれニコニコ動画なのだと思っています。期せずして年末に17年前の「イカ天」を振り返る番組があったのですが、あの「イカ天」ブームの時のような盛り上がりを感じています。人数が集まって皆が同じ方向を向くととんでも無いことができたりするので、2008年もニコニコ動画には期待しています。

第8位 日本はニコニコ動画、欧米ではYouTube
 グローバル化が騒がれていますが、やはり国や地域には歴史や風土というものがあって、同じものが流行るワケではないようです。ネットの世界では通常のものよりも地域差は出にくいと言われていますが、それでもコミュニケーション系ではやはり日本と欧米ではユーザのスタンスなどがかなり違うようです。最近そういうことを強く意識していろいろ調べたり考えたりしていますが、とりあえず一旦まとめてみたのがこのエントリーです。

第7位 メールを使ってはいけない10個の場面
 正統派のエントリーです。最近あちこちの会社でメールが多すぎて読み切れないという話しを効きます。時代が進んでメール以外の便利なコミュニケーションツールがいろいろ出てきています。時と場合によって上手に使い分けて情報洪水時代を乗り切りたいものです。

第6位 「企業にとってのニコニコ動画」の舞台裏(1)
 ブログに書きましたが、私は実は2006年の年末にNHKの記者に次は何ですか?と問われて、「Blogで文章書きが注目されたので、次は音楽SNSで音楽関係、その後が映像でそれも写真から動画の順でしょう。なぜならそういう事を楽しむ人口がその順に多いから」とか答えています。でもニコニコ動画の登場で、動画にテキストインポーズをする効果やゆるい場の効果を認識し直しました。
 2007年にこうして学び直したことを使って2008年は企業にニコニコ動画的なものを入れる布教活動を試みてみたいと思っています。

第5位 画期的な音声合成ソフト「初音ミク」に驚愕した
 これはもう内容を語る必要にないエントリーですが、一応一言だけここで自慢させて貰うと、オルタナティブ・ブロガーで一番最初にミクを取り上げたのは私です。ITmedia全体としても、発売前の予告ニュース記事を除くと解説・紹介記事でトップだったはずです。

第4位 話を聞いて理解してもそれを行動に移せる人は少ない
 ちょっと説教じみた内容のエントリーですが、自分では今年書いたエントリーの中で特にお気に入りのひとつです。実のところ個人的には生意気な事をいって来る若者は嫌いではありません。むしろ好きです。でも、最近そういう若者の中に本当に口だけでなにもしない人が増えているのも感じています。先輩として、生意気を言った若者の言葉をきちんと記憶しておいて、後からちゃんと突っ込んであげるなんてことも大事な仕事だと思っています。

第3位 初音ミク現象に見る集合知活用型作品開発のポイント
 第6位のところでも書きましたが、最近ネットでまた活発化しているゆるいコミュニティで高速に試行錯誤をしてなにかを作っていく動きに注目しています。従来の表出->蓄積ー>配布モデルのような、知識を一旦文字や言葉の形に変えて回すナレッジマネジメントではなく、「賞賛」と「評判」をコアエネルギーにして非常に密な場で緩やかな管理手法で知識創造していく形態がニコニコ動画やオープンソースソフト開発などで目立ってきています。これをネオ・ナレッジ・マネジメントとよんでいますが、個人的には2008年はこのテーマをちょっと追っかけてみようと思っています。
 
第2位 日本生まれの可視化手法「べつやくメソッド」とその支援ツール
 エイプリルフール特集の記事が元ネタなんですが、実は当時に「見える化」の手法としてグラフに注目していて、そのなかで感情を円グラフで表記するというのはとても良いアイデアだと思って真面目に書いたエントリーです。今でも時々べつやくメソッドは使ってます。「嘘から出た誠」ではないですが、冗談とかちょっとふざけたアイデアの中に思いもよらない宝が埋まっていることはあるはずだからと、何でも馬鹿にしないで一度は頭を使って考えてみるようにしています。
 でも来年はイプリルフール特集の記事にノルのではなく、自分でイプリルフール記事を出してみたいかな、なんて思ったりもしています。

第1位 ニコニコ動画のアイマス動画が凄い件について
 このエントリーについてはもう何も語りません。今はちょっと反省しています。 

 さて1年間をこうして振り返ってみると、今年はちょっとナレッジマネジメントや情報共有といった本題から離れた記事がより上位に来てしまっている印象ですね。来年2008年にはより本題に近い記事で注目を集めることが出来るように頑張ることを誓って、今年最後のエントリーとしたいと思います。皆様今年1年お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。

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