第4回 ThinkPad大和魂ミーティングに参加してきました
ThinkPad Tablet2の発表会の後にユーザ向けのイベントに参加してきました。
ThinkPad Tablet2の発表がメインですが、ThinkPad20周年記念も兼ねていてケーキなども振舞われました。また、展示品を触ることが出来ました。
■通常タイプ
■キーボード付き
■分解
IEしか触っていないのですが、速度はそれほど遅くは感じませんでした。私はAtomを使ったことがないのですが、そんなに遅くはないなと言った感じです。使ってみてもいいかなと思わなくもありません。
キーボードに関しては、ThinkPad Tabletのキーボードも触ったことがあるのですが、良く分かりませんでした。キーボードは立ちながら投入すると感触が分からないものです。このため、良く分かりませんでした。
ThinkPad Tablet2の説明を聞いていていくつかいろいろと考えさせられました。
ThinkPad Tablet2は、Microsoftから提示されている条件を網羅するために縁のサイズを最も狭くしたため、最も小さいタブレットになったようです。MicrosoftもAndroidの混乱を参考に条件を厳しくしたようですが、これは正しいことなのかなと思わなくもありません。私はiPadにみんなミスリードされていると考えています。あまりにもiPadがやっているからと言って倣う必要性はないのではないかと思えてなりません。ただ、iPadが成功しているため、倣う方向性の方が会議を通しやすいと言えばそれまでかも知れませんが。
制約が多いんだなと思って聞いていましたが、ThinkPad Tablet2はiPadよりも軽くなっています。性能に関しては分かりませんでしたが、Atomの性能はARM系と比べてもそこそこ高速なので決して遅くはないと思われます。互換性もあるThinkPad Tablet2はそこそこ需要に応えることが出来るのではないかと思われます。私も持ち運びようはこっちのほうがいいかなと思ってきました。
イベントの後半にアンケートがありましたが、いくつか面白い傾向が見えていました。例えば、タブレットで欲しいサイズと言うのがあったのですが、7インチ(質問にはこれ以上小さいサイズがなかった)がダントツが多かったです。
私は他のイベントでも同様に小さいサイズのタブレットの方が売れていると聞いたことがあります。これは不思議な現象です。
iPad miniが出るまで、10インチ近いiPadが最も売れたタブレットでした。iPadは決して小さいタブレットではありません。にも関わらず小さいサイズが欲しいと言っているのです。矛盾しています。
7インチのタブレットが最初に成功したのはKindle Fireかも知れませんが、最初のKindel Fireは解像度が低かったため、どれほど購入をやめたユーザがいたでしょうか。7インチで本格的に成功したのはNexus 7が最初ではないかと思われます。価格の影響もあったと思いますが。iPad miniも売れているようですが、iPad 4th genも一緒のためどれほどminiが売れているのか分かりません。
現在のところWindows系のタブレットで7インチは登場していません。これはMicrosoftからハードの条件からでしょう。
現在のところタブレットで成功しているのはiOSとせいぜい最近のAndroidです。それ以外のwebOSもRIMも成功したとは言えません。Windows系タブレットはiOSの成功を参考にしたためか、統一ある条件になっています。
ですが、このルールのおかげで多様性がいちじるしくありません。Appleがタブレットは3種類(iPad 2、iPad 4th gen、iPad mini)も販売していますが、Windows系タブレットは2種類(Windows RT系とWindows x86)しか販売していません。このような戦略は正しいのでしょうか。スタートしたばかりだからかもしれませんが、Windows計で7インチなどが出てくれば面白いと思うのですが、いつになるでしょうか。
いくつかの質問でタブレットに必要な条件として互換性も高く評価されていました。また、OSに関しては、Windows系も多かったのですが、どのOSも良いという選択も少なくありませんでした(ついでにAndroidは非常に低かったです)。
互換性は必要だけど、Windowsでなくても良いという矛盾な回答が多かったことは何を意味しているのでしょうか。これはiOSやAndroidは0からスタートしたのに現在の様な大きなエコシステムを構築できたことから、今は互換性は必要だけど将来的に成功するプラットフォームは問題ないと考えているのではないかと私は考えました。
ThinkPad Tablet2は兄貴分としてAndroid版も作られていたそうです。LenovoとしてはOSとしては何でもいいのでしょう。Windowsを採用したのは最も失敗しそうにないと考えたからでしょう(もしくはThinkPad Tabletが成功しなかったためAndroidを採用できなかった?)。
LenovoもタブレットのOSとして何がいいのか悩んでいるのかも知れません。ユーザは小さいものを欲しているようですが、Windowsである限り7インチクラスを出すことは出来そうにありませんしね。
またTablet2のイベントとは関係なく展示されていたThinkPadを取ってきました。ユニークな製品が多いのもThinkPadの特徴だと思います。
■バタフライキーボードのThinkPad 701CS(これは私も持っている)
■Palm Top PC110
■ThinkPad TransNote
ThinkPadは最も古いノートPCのブランドの一つです。ですが、形状の模索は過去製品を見てもいろいろとされています。決して安穏としているわけではありません。今回のTablet2も新しい時代への対応の模索の一つではないかと思われます。そのように考えるとTablet2もいつものThinkPadの一つでしかないのかもしれません。