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Top500 CPUアーキテクチャの推移の考察(2012.6)

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2012.6のTop500が公開されました。そこでつもの様にTop500が公開しているCPUアーキテクチャ毎の採用数の推移をグラフ化しました。NVIDIAのGPUを採用しているシステムに関してはCPUの部分から引いたものにしています(ハイブリッド的にはこのカウント方法はあまり良くない気がしないでもないですが)。

2012.6の特徴はPower BQCの登場です。HPC専用CPUですが、20システムと勢力を拡大しました。今後も増えるのかどうかわかりませんが、一定のシェアを持ちそうです。

また、NVIDIAのTesla搭載システムも増えました。2012.6で53システムです。2012年にはGK110が登場するため、次の集計時にはもっとシェアを伸ばしているかも知れません。

トップ10でアクセラレーターを搭載していないく、HPC専用CPUでないシステムはたった2システムです。今後もこの方向に進む気がします。専用化CPUかもしくはアクセラレーター搭載していくと思われます。こちらのほうが消費電力の観点では有利ですから。

今回のTop500で異色な存在は、IntelのMICでしょう。これはXeon Phi(米Intel、PCIeカードのx86互換50コア・コプロセッサ「Xeon Phi」発表)ですが、ようやく製品として登場しました。

カタログスペックは倍精度の浮動小数点演算で1TFLOPS以上とあります。現在のGPUのカタログスペックは、NVIDIA Tesla C2090は665GFLOPSで、Radeon HD 7970は947 GFLOPSです。

Teslaはまだ28nmのGK110が登場していないため少し見劣りますが、2012年中にキャッチアップするでしょう。また、AMDのFireProも倍精度1TFLOPSの製品を出す予定になっています。

GPU等のような製品はカタログスペックだけでは評価は難しいものですので、今後Xeon Phiが成功するか分かりません。現時点で22nmで製造できていることを考えるとXeon PhiはFabレスのGPUメーカよりも有利な気がします。ただし、CPUとまだメモリを共有できていない(Xeon Phi上でLinuxを起動する)ため、今後ホストCPUとの連携による性能が向上するか気になります。

京スパコンが2位に落ちたのはムーアの法則や資金力の違いなどを考えると仕方ないことです。とは言え、SPARC採用システムが増えているのは少し驚きました。今後も増えると面白かも知れません。

NVIDIAのお躍進は続いています。GK110の登場でさらに増えると予想されます。これに面白くないのはIntelでしょう。Xeon Phiが初めてランクインしましたが今後どの程度NVIDIAへ抑止力になるか興味がひかれます。

AMDは以前ほど勢いがありません。先日行われたイベントでAPUを搭載したサーバCPUの発表が行われました。このCPUが登場すれば、Xeon PhiやTesla対抗製品になると思われますが登場時期が今のところ未定です。それまでにXeon Phiのシェアが大きくなるとAPU搭載Opteronも入り込む余地があまりなくなっているかも知れません。

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