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2012年を勝手に予想してみる

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2012年も始まりましたので、今年の予想でもしてみます。

■CPU(x86)編

CPUはロードマップが発表されているので、予想と言うよりも予習的な意味合いでしかありませんが、見ていきましょう。

・Intel

Ivy Bridgeが4月に発表されるようです。プロセスが22nm及び3次元トランジスタ等の省電力化とGPUの強化です。詳しくは"Intel次世代CPU「Ivy Bridge」は“Tick+”"がお勧めです。

Ivy BridgeでUlrabookへの対応なども進むでしょうから、PCはこの時点で少し動きがあると思います。逆に言えば、1Q'12にIntel系CPUを搭載予定のPCを購入するのは控えるべきです。

Ivy Bridgeでどの程度GPUの強化されるのか分かりませんが、トリプルディスプレイがデフォルトになるようなので、面白い存在になると思っています。例えば、Macbook Air(2011 Mid)はディスプレイをデージーチェインで接続できませんが、Ivy Bridge採用Macbook Airでは改善されるかも知れません(別チップ搭載されるているようなのでこの予想は外れるかも知れませんが)。

・AMD

CPUは大幅に修正されます。

AシリーズはTrinityでCPUコアとGPUコアを変更します。確かこの世代からトリプルディスプレイ化も行われるため観音開きPCが増えるかと思ったりします。と言ってもデュアルディスプレイさえ業務以外に普及しないから一般化はなしかな?

FXシリーズもVisheraでCPUが少し変わります。性能向上が幾分かされるようなのでSandy Bridgeには対抗できると思いますが、Ivy Bridgeは厳しいかも知れません。Piledriver(Bulldozerの後継コア)はどの程度改善できるかが鍵でしょうか。

どちらのシリーズも改善されてIntelに近づこうとしていますが、CPUの性能自体はまだまだだと思います。しばらくはこの状況は続くでしょう。

ついでにAMDの2012年のロードマップは"AMD FXはVishera、AMD AはTrinityとなる2012年のAMD"が詳しいと思います。

■CPU(ARM編)

ARM系チップは2012年がターニングポイントだと思っています。理由は3つあります。

1つ目は28nm世代の導入です。TSMC等でようやく28nm世代が製造できるようになるでしょう。現在のARM系チップの多くは40nm世代です。おかげで周波数もあまり高くは出来ていませんし、消費電力もスマートフォンには厳しい状況が続いています。これを打開できるのがプロセスの世代交代です。

2つ目はCortex-A15の登場です。OMAPの製品で比べると分かりやすいと思います。

Cortex-A9のOMAP4460の1.2GHz版(NEXUS等に搭載)の性能は、1200 x2.5 x2=6,000 DMIPSです。

Cortex-A15のOMAP5430の2.0GHz版の性能は、2,000 x3.5 x2 = 14,000 DMIPSです。

カタログスペックではあったり、本当に2.0GHzが登場するのかと思えたりしますが、性能は約2倍伸びます。OSが重くならなければ体感できるほど違ってくるでしょう。

3つ目は、ARM版Windows 8の登場です。ARM版Windows 8は2013年かも知れませんが、登場すれば低価格なインターネットデバイスとしてARMの存在感はたかなり高いものになるでしょう。IntelやAMDはx86のタブレットの販売にも力を入れていますが、価格差がどの程度埋める事ができるかで、ARM系の天下は揺ぎ無いものになる可能性があります。

軽いOS(Android)ならばCortex-A15でARM系CPUは十分な性能を手に入れると思うので、大幅に出荷台数を伸ばすのではないかと思います。

■GPU

・AMD

AMDは既に新しいRadeon HD 7900シリーズを発表しました。ただし、製品はまだですが(1/9?)。コアを刷新してGPGPUに対応すると思いますが、先行するNVIDIAに追いつけるでしょうか。またECC付きのビデオカードを出さないといけないと思いますが、どのような製品群を出す予定なのでしょうか。

またハイミドル以下はVLIW4系のコアでしょうから、本格的なGPGPU参戦は2013年以降で、CPUとの連携も一緒に行える時期からかも知れません。

・NVIDIA

次期GPUであるKeplerはまだまだのようです。TSMCの28nmは大変なのかも知れませんが、最近GPUの刷新が遅れてきているように思えます。HPC向けが好調だったり、Tegraへの注力だったりとPC向けGPU以外も忙しいので仕方ないのかとも知れませんが、ビックダイ戦略はリスキーのように思えます。

野球でもビッグベースボールとスモールベースボールでどちらが正しいのかは意見が分かれるので難しいですが。新製品を遅れて投入&巻き返しを繰り返しているNVIDIAは成功している限りはこの戦略を変えないでしょうし、CEOの発言を聞いている限りは今の戦略が間違っていないと判断しているでしょうから、変わらないでしょうね。

NVIDIAはGPUだけに焦点を当てずに開発環境等も整備しているので、GPGPU関係はNVIDIAはまだまだNo.1の地位を確保できるでしょう。

■スマートフォン・メディアタブレット

・Apple

Appleの動向が気になります。偉大なCEOを失ってまだ1年も経っていませんが、4インチiPhoneを却下したのはそのCEOだったり、7インチiPadが準備中とかそうでないとかいろいろと噂が絶えません。

噂が一人歩きするほどまだまだユーザも市場もAppleの製品群に注目している証拠でしょう。数年間は前CEOが準備した路線のまま進むとも言われていますが、どうなのでしょうか。

今のところiPadは刷新されるようですね。Aシリーズも4コアのA6が製造されるとかされないとか。春に刷新するiPadにA6を搭載するとなるとCortex-A9ですね。2012年春にCortex-A15を出せるメーカは存在しないと思うので。

iPhoneは秋にリフレッシュされると思われますが、出来ればiOSのバージョンアップでモバイルSafariでWebGLをデフォルトサポートして欲しいものです。

・Google

2012年にはGoogle自社公式のメディアタブレットを出すようです。Nexus系のメディアタブレットだと思います。Motorolaから出すのか、それともSamsungから出すのかわかりませんが(Motorolaに一票)、既存の製品のようなものではあまり意味がない気がします。

Nexus系もGoogleが本当に出して正解なのか私にはわかりませんが(日本だからかな?)、OSの統合でメディアタブレットにも注力するようなことがあれば現在のAndroidタブレットの不調を打開できるかも知れません。iPad一人勝ちの状況が変わるようならば面白いと思っています。

・Amazon

Kindle Fireが好調な様です。Kindleをリフレッシュ間隔を見れば秋ぐらいに次の製品が出てくると思います。Kindle FireはODMそのままだったので次は自社設計の製品が出てくると噂されています。他の製品のようなものではなく、機能を削ぎ落として軽く本を読むために特化したKindle Fire後継機種が出ると面白いと思っています。

もしくはAmazonのAndroidマーケットをもっと成功させるためにより特化した製品(例えばゲーム機により特化した製品)でも面白いと思います。

また、スマートフォンの噂も出ていますがAmazonが出すAndroidスマートフォンもかなりありだと思います。ただし安価にするために画面サイズを小さくするのは本やメディアのビューアーとして価値が減るので避けてほしいですが、Kindleシリーズを見ていると価格を抑えそうなのでどうなることでしょうか。

・RIM

RIMの行動が一番気になります。PlayBookの不調だったり、OSのライセンス先を探したり、身売り先等も探していたようですが、自社で再建の方向にするようですがどのようにしてV字リターンをするのでしょうか。

NokiaのWindows PhoneシフトやHPのwebOS撤退などのすばやく且つ大胆に決断しことを考えるとRIMの決断は遅くさらに中途半端に見えます。結果で判断すれば良いのですが、かなり心配です。

まだまだ多くの顧客を保持していることとユニークな製品を作ってきた歴史を考えるとRIMの復活のシナリオはまだまだあると思いますが、Nokia並みの大決断をしたほうがより早く解決する気がしないでもありません。

■OS

・Microsoft

Windows 8が登場します。Windows 7が登場したときは、当時OSの意味合いは薄くなり始めたから影響は小さいかと思っていたのですが、そうでもありませんでした。Windows 8もPC市場ではWindows 7と同程度の影響は発揮すると思います。

問題はARM版Windows 8です。登場が2013年とも言われたり、動作するアプリがx86から比べると少ないとも言われたり(.Net Frameworkとかならばいけるんじゃないかと思うんだけど)、タブレットタイプしかでないとかも言われたりしていますが、まだ不透明な感じで予想しづらいものがあります。

Microsoft陣営は低価格なメディアタブレットをARM版Windows 8で担うことなるため、Windows PhoneかPC(Windows 8)かXBox 360のどれかとアプリの共有化が必要だと思います。全てのアプリが動かすことは出来ないでしょうから、PC側にあわせるのがもっともメリットが大きいと思いますがどのような対策がされるのでしょうか。

不透明すぎたり2013年かも知れないので、ARM版Windows 8の成否はまったくわかりません。

・Android

Googleが開発しているChrome OSのその後の展開があまり良く分かりませんが、Androidは4.0でメディアタブレットとスマートフォンOSが合流しました。いくつかの製品は4.0へのupdateをアナウンスしています。

ASUSのEee Pad Transformer TF101やThinkPad X1 Hybridの様な製品やアプリのサポート率が高くなればAndroidのOSの価値はもっと大きくなると思います。また、NVIDIAのTegraやCortex-A15/Mali-T6xxシリーズなどの強力なCPU/GPUが登場すればクラムシェルタイプの安価なノートPCをリプレイスする製品やゲームコンソールとして役割を持つAndroidが普及してもいいのではないかと思えてなりません。

メディアタブレットがGoogleの自社製品と出すようなので、Androidの今後の展開が面白いと思っています。

■ブラウザ競争

Microsoftにとって2012年正念場だと思います。確実に2012年にはIEシェアは50%をきります。IE 10で大幅に機能アップを予定しているようですが、過去のIEのupdateによる影響を考えるとIE10の登場でもシェア低下に歯止めはないでしょう。

Firefoxもじっくりとシェアを落としています。2012年中は20%を切るとは思えませんがかなり難しい状況になるでしょう。

Chromeは好調でこのままいけば2013年にはIEを抜くのではないかと考えています。AndroidブラウザはHTML5対応が良くないので、早くAndroidのブラウザをChromeと統合して欲しいものです。

Safariは年々シェアを伸ばしていますが、今はモバイルSafariの方がより影響力が大きいでしょう。ただ、一番気になるのはWebGLの対応です。モバイルSafariはiAdのみ利用を許可しています。Windows版がまだ対応できていないので、Mac版とiOS版が対応していてもデフォルトONにしないとかでしょうか。それとも消費電力が高いのでモバイル向けにはあまりデフォルトONにしたくないとかの理由でしょうか。できれば早くデフォルトにONにしてほしいものです。

また、Safariは今あまりJavascriptエンジンが高速な部類ではなくなってきています。このあたりの対応はどうするのでしょうか。

ブラウザシェアですがNetApplciation換算で、Dec'12には以下の様なシェアになると予想しています。

IE       45±2 %
Firefox  20±1 %
Cheom    27±2 %
Safari    6±1 %
Opera     1±0.5 %

当たるかどうかわかりませんが、Googleが推し進めているChrome Web StoreでNaClによるネイティブアプリとかが増えればChromeのシェアはもっと伸びるでしょう。

■まとめ

PCの出荷台数は伸びていないし(下手をするとマイナスになるかも)、それに変わってメディアタブレットの参加社がかなり撤退や失敗に陥ったり、Appleの偉大なCEOが逝去した影響が製品がどのようになるか心配したり、旧世代スマートフォンメーカ雄が低迷から脱却できそうでなかったりとかなり混迷した2012年になると思っています。

2011年ほどワールドワイドでの政治的混乱は2012年はないかも知れませんが、経済的には未だにいろいろな地域の火薬庫がくすぶっているため、もしかすると2012年は経済的にひどい年を迎える可能性があります(無いことを祈っていますが...けど祈ってばかりではだめですね)。

ですが、ピンチとチャンスは紙一重とも言われていますし、好調時でないときに出てくる団体や個人は本物とも言われているので、このような年こそ飛躍するものを見つけることができるかも知れません。

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