ThinkStation S20がやってきた(CPU設定編)
ThinkStation S20(以下S20)は、Xeon E5530を搭載しています。Xeon E5530は、Nehalemコアです。NehalemコアはTurbo BoostとHyper-Threadingが可能です。BIOSは、コア数も含めて設定が可能です。
この設定を操作することで、コア数(1、2、4)、Hyper-Threading(有 or 無)、Turbo Boost(有 or 無)の12パターンを、マルチスレッドベンチマークであるCINEBENCH R11.5、3DMarkVantage CPUベンチ、Sandraの3つで調べてみました。
CPUの周波数は、Intelが提供ターボブーストを表示するガジェットで調べました。
■CINEENCH R11.5
■3DMarkVantage
■Sandra
■結果
コア数 |
HT 有無 |
TB 有無 |
周波数 (GHz) |
CINE BENCH R11.5 |
3DMark Vantage CPU |
Sandra Dhrystone (GIPS) |
Sandra Whetstone (GFLOPS) |
1 |
無 |
無 |
2.40 |
0.72 |
2,746 |
14.77 |
7.75 |
1 |
有 |
無 |
2.40 |
0.94 |
3,706 |
17.59 |
12.60 |
1 |
無 |
有 |
2.66 |
0.80 |
3,045 |
15.83 |
8.60 |
1 |
有 |
有 |
2.66 |
1.04 |
4,046 |
19.55 |
14.00 |
2 |
無 |
無 |
2.40 |
1.46 |
5,463 |
28.57 |
15.50 |
2 |
有 |
無 |
2.40 |
1.92 |
7,495 |
35.19 |
25.20 |
2 |
無 |
有 |
2.66 |
1.63 |
5,906 |
33.00 |
17.26 |
2 |
有 |
有 |
2.66 |
2.13 |
8,207 |
39.12 |
28.00 |
4 |
無 |
無 |
2.40 |
2.98 |
11,057 |
57.14 |
31.00 |
4 |
有 |
無 |
2.40 |
3.87 |
14,912 |
70.40 |
51.00 |
4 |
無 |
有 |
2.53 |
3.12 |
11,667 |
60.32 |
32.67 |
4 |
有 |
有 |
2.53 |
4.05 |
15,713 |
72.25 |
53.00 |
Hyper-Threadingは、平均として30%向上すると言われています。CINEENCH R11.5と3DMarkVantage CPUは、Hyper-Threading無→有で平均的な数字である約30%UPしています。Sandra Dhrystoneは、20%UP、Sandra Whetstoneは60%UPしています。このあたりの差は、ベンチの資質によるのかも知れません。
Turbo Boostは、4コア時は2.53GHz(1ビン)しか伸びませんでしたが、2コア以下は2.66GHz(2ビン)まで伸びました。Hyper-Threadingの有無では伸びには影響はありませんでした。ベンチ結果は周波数の伸び分向上しています。
コア数に関して今回選択したベンチマークはマルチスレッドに対応しているため、コア数と周波数に比例にして伸びています。このあたりがマルチコア化したCPUを高性能に見せるために進化したベンチマークソフトと言えるのかも知れません。
今回調べてみてHyper-Threadingの効果に対して差があることがわかりました。意外だったのが浮動小数点演算の効きの差です。だからスパコン系は、Opteron離れが加速したんですね。
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