SPEC CPU2006をGreasemonkeyで取得する
私は新しいCPUが発表されるとサーバベンチマークとして有名なSPECをよく見に行くのですが、SPECのサイトはCPU比較するにはとても不便です。理由は、HTMLの表はソートもフィルターもかけることができないためです。
このため、SPECint_rate系とSPECfp_rate系のデータを取得するスクリプトを作成してみました。以前にVBで同等の機能のツールを作成して使用したいのですが、メンテナンスがしづらくなってきたため、この際得意(?)なGreasemonkey&Javascriptで作ることにしました。
Greasemonkeyに関しては、Firefoxのまとめサイトや検索してみてください。
まだ、Firefoxを使用していない方は、Firefox*1を、Greasemonkeyを入れてない方はインストールしてください*2。
次に、ソース置き場に"speccpu_list_.user.zip"がありますのでダウンロードしてください。ファイルを解凍するとspeccpu_list_.user.jsが出来あがります。これをFirefoxにドラッグアンドドロップしてインストールしてください。
これで準備が出来上がりました。次に、"All SPEC CINT2006 Rates Results Published by SPEC"か、"All SPEC CFP2006 Rates Results Published by SPEC"にアクセスしてください。上の方にメニューが出てきます。
ここで"start"を押すとProgressのところに進捗がでます。
終わると、textareaに結果が出ます。
エリア内をクリックすると全選択できますので、コピー&ペーストで表計算ソフト等に貼って参照してください。
ついでに、SPECint_rate_base2006のトップ10は以下の様なCPU構成(同じCPU構成の場合は省いています)です。
SPECint_ rate_ base2006 |
CPU | 周波数 (GHz) |
CPU 数 |
---|---|---|---|
2893 | Itanium 9150M | 1.66 | 128 |
2715 | Itanium 2 9040 | 1.60 | 128 |
2088 | SPARC64 VII | 2.52 | 64 |
1826 | POWER6 | 5.00 | 32 |
1533 | Itanium 2 9050 | 1.60 | 64 |
1478 | Itanium 2 9040 | 1.60 | 64 |
1416 | POWER6 | 4.20 | 32 |
1141 | SPARC64 VII | 2.52 | 32 |
1120 | UltraSPARC IV+ | 1.95 | 72 |
1111 | SPARC64 VI | 2.40 | 64 |
今月(2008/11)は、Core i7やShanghaiが発表されます。両CPUがSPECcpu系でどこまで速いのかこれですぐにわかります。
*1:Firefoxは、mozillaサイトにあります。
*2:Greasemonkey 0.8.20080609.0にアクセスしてインストールしてください。今回のスクリプトは、GM系APIを使用しているためGoogle Chromeの開発バージョン(Greasemonkeyが少し動く)では動きません(2008/11/5)。