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DIY PC Expo 2008 Autumnに行ってきました

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DIY PC Expo 2008 Autumnが開催されたので行ってきました。目的は、NVIDIA、AMD、Intelの3つのセミナーを見てくることです(Leadtek Reseachも登録したのですが時間を間違えて見れませんでした)。

■NVIDIA

最初にNVIDIAの方が、"Radeon派の人は手を挙げて"と質問をされて、手をあげました。正直者でごめんなさい(GeForce 7000シリーズまではNVIDIA派だったんですよ)。

内容は先週行われた"NVIDIA GEFORCE Graphics+"と同じものもありましたが、GPUとCPUのレイトレーシングの差が見えるデモはすごかったですね。NVIDIAがCPU部門を買収しないでGPUにより邁進する理由がわかるデモだったと思います。GPGPUが一般化する時代がもう少しで来そうですね。

デモもよかったのですがある意味Q&Aがすごかったです。

質問は"DIY PC Expo 2008 Autumn セミナー"にも記載されていますが、"8800GTと980GTは一緒でないか"と"GTX 260にはシェーダー数が192と216が売られているがどうしてか"は、一般ユーザでも知りたいところでした。場内では爆笑されていました。

NVIDIAのGPUの名称のつけ方は、最近迷走していると思います。AMDのGPU名称は数字のみで語尾に記号をつけなくなりわかり易くなりました(デュアルGPUの場合のみ番号の後にX2が付きます)。

このため、日経WinPCの方も要望されていましたがGPUの名称のつけ方を変えてほしいものです。

■AMD

Rubyのリアルタイムレンダリングを公開されましたが、びっくりしました。デモではデータが不足していたようですが、4870X2で早回しでもレンダリングできる様を見せられると、どれだけの計算能力があるのかと。家でリアルタイムレンダリングできる時代が来てももう驚かないですね。

AMDも同じくQ&Aがありました。

Phenomと同じコアを持つデュアルコアのKumaの話が出ていました。「"AMD 秋の大収穫祭"に行ってきました」では、Kumaは速くないと言っていましたが、その理由がクアッドコアを流用したもの(2コアdisable)をKumaとして出すそうです。

トリプルコアであるPhenom X3もそうですが、コアをひとつ動かさないようにしても周波数が伸びませんし、消費電力もそれほど落ちません。同じことがKumaにも当てはまるため、速くないそうです。Kumaは、当初専用ダイの予定もあったようですが、いろいろあり(TLB問題?)流用ダイになったそうです。

■Intel

今日(2008/11/3)レビューが解禁になったCore i7に関して説明がありました。

L2/L3キャッシュの方法としてInclusive*1とExclusiveの方法の違いに関して説明がわかりやすかったです。IntelはInclusiveを、AMDのPhenomはExclusiveを採用していますがどちらがいいかはケースバイケースのようです。

Core i7のL2キャッシュのレイテンシが10サイクルとCore MA系に比べて(14~15サイクル)短くなったそうで、Sandraでもその効果が出ています。キャッシュも大きけば良い訳じゃないようですね。

Intelも同じようにQ&Aがありました。

"Xeonでも出ている低いTDP版を出さないのか?"は出ないそうです。出してしまうとラインナップをサポートなどもあるようです。Intelの場合はiMacの様にモバイル版を使用しているケースもあるので、それで補うことができると判断されているのかも知れません。

後はCore i7で公開された情報に関していくつか回答していましたが、ターボモードに関してBIOS上は1コアだけ2ステップも上げることができるが、Windowsではマウスを動かさずにじっとしないと行かないそうです。但しターボモードはベンチマークでは良い結果が出ているので2ステップ上がらなくても十分かも知れません。

■まとめ

3つのセミナーしか見れませんでしたが、複数の箇所でもっと多くのセミナを行ってくれればいいのにと思えてなりませんでした。そうすればもう少し見れたのに。

また、セミナーに関して撮影禁止にしないでほしかったです。禁止でなければブログなどでもっと公開されて多くの人にリーチできると思います。撮影禁止は、メリットよりもデメリットの方が大きいと思うのは私だけでしょうか。

*1:Inclusiveは、L1にあるものはL2にあり、L2にあるものはL3にある。コアは、L1→L2→L3の順番で探しにいくらいいです。Exclusiveは、その逆のやり方だそうです。

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