AI / IOTブームは終わる
<AI / IOTブームは終わる>
あと数年でAI/IOTブームは終わるだろう。
過去のブームも、 「今回のブームは今までのとは違う」 などと言われながらも終わったからだ。「ブームは」必ず終わるのだ。
実際に過去のITブームを見てみよう。
私が社会人になった1980年代から今までのIT系のブームをまとめてみると、およそ以下のようになる。 私のように昭和30年代生まれの方は、ほとんど全てどこかで聞いたことがあるはずだ。
*文字の長さ、関係性、レイアウトのしやすさなどの関係で、ブームの期間、時期が正確ではありません。
ただし、ブームが終わったからといって、必ずしも意味がなかったわけではない。 大きな影響を与えて、当たり前のものになる事も多いのだ。
これらのブーム(概念名、新テクノロジー、バズワードなど) に「踊らされてたまるか」と静観する方も多いようだが、私は以下の3つの理由で、これらのブームへの対応は検討すべきだと感じている。
1.テクノロジーファーストによるイノベーションのチャンス
これらのブームの多くが、テクノロジーの進化の分岐点としてクローズアップされたものである。
課題や問題をITでどう解決するかという通常の視点ではなく、「新しいテクノロジーを使うからこそできる新ビジネス、サービス、イノベーションを検討」し、成功させるチャンスと考えるべきだろう。
2.ビジネス、競合環境の変化への対応の必要性
これらのブームのタイミングでは、自社が取り組むか否かに関わらず、ビジネス環境が大きく変化する可能性がある。 また、少なくともいくつかの競合他社がブームにのって新しいビジネスを開始したり、リポジショニングさせるはずである。
これらに対応していくためにも、ブームの真の価値を知り、業界全体の動向を分析したほうが良いだろう。
3.新しい概念を取り入れた社内改革、文化作り
過去のブームを見ると、
コンピューターを定型業務の計算処理に使うのではなく、競合他社優位の戦略を立案、実行するための「SIS(戦略情報システム)」や、
不景気の中で、ビジネスプロセスを徹底的に再構築する「BPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)
営業プロセスを管理し、営業力を高める「SFA(セールス・フォース・オートメーション)
形式化されていない個人の知識を含め、共有・再利用していこうという「KM(ナレッジマネジメント)
などがあるが、ブームの時代に取り組んできた企業とそうでない企業では、オフィスワーカーの生産性や効率化は大きな差となって表れている。 実際にやるかどうかは別として、これらを検討しながら社内の改革スキルと文化を作っていく必要があるだろう。
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これからも様々なブーム、新技術、概念が登場し、経営、IT,利用者に大きな影響を与えていくだろうが、とにかく検討して必要なスキルと仕組みを取り込んでいくべきなのでは、ないだろうか。