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効果的な3つの英語訓練方法~「TOEIC200点台から600点以上への勉強法(3)

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 「TOEIC200点台から600点以上への勉強法(1)~準備編」でも書いたが、英会話を習得する方法は確立されている。 野球やサッカー、スキーなどのスポーツと同様に英語に必殺技はない。 海外留学、外人の彼女のような英語を日常的に利用する機会を用意できないのなら、最も効果的な基本訓練方法にそってやるべきだ。

 語学を学ぶときに、

・聞く

・書く

・話す

・調べる

・頭の中にイメージを作る

・論理思考による整理

 のいずれか二つ以上を組み合わせて同時に行うと効果が高い。これを組み合わせた英語習得の基本訓練方法として、

①デクテーション(聞き取り、書き取り)

②音読(英語を聞いた後、英語文章を見ながら声を出して読む)

③Wrong reason (間違っている理由の説明)

の3つが良く知られている。

 英語コミュニケーションは(日本語でもそうだが)相手が言っていることが理解できなくては、会話にならない。TOEICにおいても、リスニングは点数を上げやすい部分だ。まずはヒアリング/リスニング力を鍛えることからやってみよう。

 ちなみに、聞けさえすれば話すことは難しくない。知っている単語や聞いたことあるフレーズの範囲で組み合わせればよい。あとは慣れだ。

 また、リスニングをやっていくと、TOEICのリーディングの点数もあがってくる。副詞のだからBe動詞の後ろには、、、As、Asの間に入るは、、、というような文法を知らなくても、”ある程度は”感覚的にわかってるからだ。 リーディングで意味で答える問題も出来るようになる。

<テキストの準備>

 様々な勉強方法を教えてもらい試してきたが、リスニングの勉強方法では、結局はこれが一番の近道であった。

①デクテーション

②音読

 を組み合わせる方法である。まずは、テキストを用意する。

 テキストは、

TOEICの点数アップが目的なら、TOEIC公式問題集(CD付)だけあれば十分だ。 しかし、200点、300点台の人がいきなりやっても何もわからないはずだから、簡単すぎるぐらい簡単な文章からはじめたほうがいいだろう。

 全然英語の勉強をさせていなかった私の長女には、小学校5年のときに英検4級、6年生の時に英検3級のテキストを使って、「音読&デクテーション」で合格させることができた。同様に中学2年では英検2級までとった。

 TOEICのテスト問題が難しいと感じるなら、まずは、英検4級ぐらいのリスニング問題を使ってやってみよう。くれぐれも、レベルの高いものを選ばないことだ。

<勉強方法>

 最初に書いた通り、勉強方法は

①デクテーション(聞き取り、書き取り)

②音読(英語を聞いた後、英語文章を見ながら声を出して読む)

 の組合せだ。 一文章ごとに以下をやってみよう。

a.ipodに入った英語の1文を何度も「聞く」

 TOEICなら、TOEICの公式問題集のリスニング問題を使おう

b.英語で聞いた内容を紙やパソコンに「ローマ字」で聞こえたまま「書き写す」

わかるならちゃんと英語のスペルで書くが、基本はローマ字でOK。当然字は汚くて良い。メモだからだ。綺麗に書いて満足しないように。 わからない部分を空白にしておいてはいけない。

何度でも聞いてとにかく聞こえたとおりに書こう。 TOEICの問題なら、テスト内容の説明の英語から全てやる。 前置詞も書く。

 ローマ字で書くのはOKだが、カタカナで書いてはいけない。頭が日本語モードになるからだ。

d.書き写した内容と正解の英語を見比べる

 聞こえた内容が実際にどういう英語なのかを比べる。

 最初は空耳アワーだらけで笑ってしまうかもしれないが、それでいい。

「Narabe(並べ)って聞こえるけど”Run away”なのね」
「Riru Pasta(リル・パスタ)ってlitter fasterなんだ~」
「なーんにも言ってないように聞こえるけど、ここにwithが入ってなのね」
「Rongって聞こえるけど、Wrongなのね」
「IuってI’llなんだ」

と独り言をいいながら、見比べる。

e.違っている部分、ちゃんと聞こえなかった部分などを正しい単語に直す

自分が書いたローマ字でどのように聞こえたかどうか確認しながら、1単語づつ正しいスペルに直す。

f.知らない単語、熟語の意味を調べて覚える

 単語の意味は前後の文章やシチュエーションによってことなり、日本語の意味と1対1にはならないなので、
単語のいくつかの日本語の意味を見て、感覚的に意味をつかもう。

 雰囲気でいい。いや、日本語の意味よりも、熟語、句、文全体で感覚的に覚えることが重要だ。

「この単語は、“つかむ”感じ、いや“抱くような”感じかな?」

「“ぐじゃぐじゃたくさんある状態”ね」

のように。

リスニングにおいては、日本語に訳すのではなく「頭の中にイメージを組み立てていく」ことが大切だ。日本語に訳していては追いつかない。

g.再度英語の1文を聞き、完成させた英語の文章を見ながら音読する

書き取りのために何度も聞いたので飽きているかもしれないが、もう一度、テープを聴いて,1文がスムーズにいえるようになるまで音読(文字を見ながら口に出して言う)する。
電車の中などではやりにくいかもしれないが、小さくてもいいから声を出そう。
この時、読みながら日本語の意味がわからなくても良い。感情を込めて、同じように言う

h.日本語の意味を見て、日本語の意味を頭に入れて、意味を考えながら音読

 TOEICテストで出てくる言い回しパターンはある程度決まっている。近いフレーズ、文章が出てきたときに、予測できたり雰囲気で意味がとらえられるように、内容を考えながら音読する。日本語の文章に置き換えないように。

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ここまでやってから、次の文に行くようにしよう。最初は一つの文で15分、30分とかかるかもしれないが、とにかく1文1文確実に覚えよう。次々やってしまうと、次々忘れてしまう。1文1文確実に身に着けよう。

 日本語で会話するときでも、全ての単語を聞き取っているわけではない。先読みしたり流れで解釈している。だから、英語から日本語に訳すことではなく。文全体として感覚的に覚えていくことが大切だ。

 続けるうちに、ちゃんと英語で聞き取れ、書き取れるところが増えてきて、自分の実力があがっていくことがわかるだろう。 そうすれば、勉強していくことそのものが楽しくなっていくはずだ。

社員の英語力向上がコスト不要で簡単にできる効果的な方法~部長のお仕事(2) http://blogs.itmedia.co.jp/kenjiro/2010/05/post-e50c.html

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TOEIC200点台から600点以上への勉強法(1)~準備編

*音読の()内の説明を修正 1/13 12AM

*誤字脱字の修正 1/13 12 AM

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