「人から、やれと言われたことをやっている“だけ”では駄目」と言われても ~ 読者からの質問への返答
先日の”「カッコ良くなりたい」という苦手克服術”を読まれた方からミクシー経由で質問をいただきました。
通常、頂いた意見や質問には個別にミクシーのメッセージで返しているのですが、多くの方が同じような疑問を持っている可能性もあると思おうので、今回は、ブログ記事で公開します。
<質問内容>
フリーターとして文房具店で働きながら、将来の方向性を見失っているとの事でした。 彼からの質問は以下のようなものです。
> ① 人から、やれと言われたことをやっている“だけ”では駄目。自分なりの工夫、挑戦が必要。
>
> 非常に頷けることであり私も出来る範囲で実践を心がけておりますが、
>例えばフリーターという立場で、指示以上の事を独断で行うのは
>いかがなものでしょうか?
> 社員の許諾無しに商品の追加補充をしてしまうなど、社員の考えている、
>計画以外の行動に出るのは会社にとってはどうなのか、
>フリーター故に想像がつきません。
>
> もしよろしければご助言を頂ければと思います。
確かにそうです。 基本は指示の通りしっかりやることですし、自分のアイディアで各自が勝手なことをしていては、大変な迷惑がかかります。
<回答>
「自分なりの工夫、挑戦」は、必ず、「提案」というステップをとらなくてはなりません。これは、パートであろうが、社員であろうが、社長であろうが同じです。
「有言実行」スタイルで行うことが重要です。
・まずは、現場の仲間などに話してみて、単なるアイディアをブラッシュアップする
・上司、店長などに工夫、アイディアの内容、実施ままでのステップを提案しトライアルする許可を得る
・限定された範囲で試し、うまく行くようなら、さらに許可を得て本格的に実施
・その工夫やアイディアで結果がどうだったのかの検証
という流れで行うといいと思います。 パートでも社長でも、独断で勝手にやっては影響のある全ての人に混乱が生じるからです。
いいアイディアが浮かんだら、まず、極力多くの人とコミュニケーションをとっておくほうがいいでしょう。それにより、
・他の人の意見、経験を吸収して現実感のあるアクションが起こせる
・実施する際の協力者、理解者が作れる
・自分だけでなく、他の人も、協力することで成長することが出来る
ことになります。 コミュニケーションとチームPlayが必要です。 皆が幸せにならなくてはなりません。
パートであれ、新入社員であれ、お客様と一緒に働く仲間、上司の幸せを考えて、様々な改善策を熱意と信念を持って提案し、実施していけば必ず自分も会社も、同僚もプロになり、幸せになっていくはずです。
<パートタイマーから一部上場企業の社長になった例>
ご存知かもしれませんが、「時給600円の短大卒パートタイマーから一部上場企業の社長になった女性」として話題になったブックオフの社長の話が訳に立つでしょう。日経ビジネスオンラインに以下の記事があります。
まず、
ブックオフ社長橋本真由美の「最強の現場の創り方」
(1)短大卒・専業主婦が1部上場企業社長になったわけ
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20061120/114054/
を、(1)から(22)まで読んでみてください。 必ず何かが見つかるでしょう。 以下も参考まで。
ブックオフ(1)〜怒るときは烈火のごとく、褒めるときは全身で(2/3)
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/person/president/060728_bookoff1/index1.html
ブックオフ(2)〜ピカピカの店長を増やし、最強の現場集団を育てる(4/5)
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/person/president/060802_bookoff2/index3.html
ブックオフ(3)〜複合化と専門化、量と質を追う(4/4)
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/person/president/060804_bookoff3/index3.html
<結論>
パートでも社員でも、言われたことだけをやるのではなく、
・お客様の目線での改善提案
・自分と他の従業員のスキルアップ
にフォーカスして、実行して行けば、自分もわまりのみんなも、お客様も会社も幸せになれるのでしょう。
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