Mixiの逆襲「みてね」
mixi 2の話ではない。
私の孫が生まれると同時に、娘からLINEで
「写真アルバムへの招待です。簡単2ステップで参加完了」
というリンク付きメッセージが来た。
早速サクッとやってみると、孫と娘夫婦の写真が入っていた。
スマホのアイコンには「みてね」と書いてある。聞いたこともないが、どうやら最近流行っているクローズドな家族写真のアルバムサービスらしい。
インスタグラムで良いのではないかと思ったが、おばあちゃん(私の母)も使えるぐらい「簡単」で、使ってみてわかったが何しろ「平和」だ。
毎日、娘が上げてくる孫の写真が見られ、
私が買ってあげたおもちゃで孫が楽しそうに遊ぶ写真、
娘夫婦の楽しそうな写真、
そして何より娘が母として成長していく姿
が見られることで幸せを感じられる。
時々、「◯ヶ月前の今日」として生まれた時の写真が表示される。つかまり立ちできるようになった今の写真と比べて、あんなに小さかったのが、こんなにも大きく元気になったのかと、感動できるのである。
何が「平和」なのかというと......、最近Facebookなどに多い
- 詐欺まがいの広告
- 芸能人の写真を使った投資誘導
- フォローしてもいない「日本人を過度に美化した記事」
- 使い回しのビックリ写真+コメント欄にやたらと広告コンテンツリンクが並んだもの
など、「幸せな気分をぶち壊しにする」情報は一切入ってこないのである。
ひたすら孫の成長と娘夫婦の幸せな毎日を見て、それが続くことを願うのだ。
もちろんマネタイズもしっかりしていて
- 孫の顔写真が入ったオリジナルステッカー
- より簡単に写真に「いいね」ができるスタンプ
- 写真の物理的なプリント発送
さらに、
・年賀状、DVDなど: その他、年賀状やDVDなどの商品も販売しています。
・出張撮影サービス: プロのカメラマンに家族写真を撮影してもらうサービスです。
・「みてねみまもりGPS」: 子どもの見守りサービスです。
・「みてねコールドクター」: 医師の往診サービスです。
などがある。
これはずるい。
「孫」のこんな写真を見せられた私はもちろんのこと、
「ひ孫」が見られたことそのものを喜ぶ私の母にとって、
これだけの幸せを提供してくれるなら、こんな小さなお金なら喜んで払ってしまうではないか。
日本で最初の汎用SNSとも言えるmixiが、海外の肉食系SNSにその座を奪われて久しい。
私もmixiからFacebook、Twitterに乗り換えた。 そんな中でMIXIは「平和」な空間を提供することで逆襲しようとしている。
IT技術を通じた平和な空間を利用して「個人や家族のライフサイクル全体を伴走しながら幸せを提供」していく存在として今後もMIXIは成長していくのだろう。大いに期待したい。