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イノベーションのための企業ブログ/SNS

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 アメリカとイギリスの企業が事業、サービス、商品のイノベーションを目的として構築した企業ブログ/SNSの事例が届いた。 膨大な量のプレゼンテーションと資料なのだが、一部を要約して紹介する。(つたない英訳で失礼)

<導入目的>

・早い市場環境の変化、短い技術革新サイクル、ロングテールに代表される市場ニーズの多様化への対応

・社員、取引先、お客様、スポンサーとの日常的なコラボレーション強化によるイノベイティブな新商品・サービスアイデアの創出

・新製品・サービスのコンセプトに対するフィードバックを素早く得て、プロトタイプを迅速に商品化することによる商品化までの時間の短縮

・アイディアに対して特別な力を持つパートナーと協同で商品化することによる。継続的なパートナーシップによるビジネス推進

・必要な技術を探し出し、品質を高めるためのサイクルタイム、経費の低減

<イノベーティブな商品・サービスを生み出し、育てるサイクル>

①ロイヤリティの高い顧客や社員、取引先が商品・サービスアイディアをマーケットプレイス型コミュニティに登録

②そのアイディアが実現したときに自分のノウハウ、技術、製品が役立つと考える取引先(販売店、部品・サービスパートナー)、社員が情報を登録

③そのアイディアの商品化に賛成する人が集まったワークプレイスが発足

④コミュニティメンバーがSNS、文書管理、メッセージング、情報ポータル、コラボレーションツールを利用して自由にアイデアや意見を交換

⑤商品企画メンバーや取引先が優れたアイデア、興味深いテーマを選択し、プロジェクトを発足させる

⑥開発チーム(社員、取引先)がプロジェクトリーダーとなり、技術検討、試作品を製作。マーケティングチームに商品化と平行してビジネスプランの作成を依頼(コミュニティに加わる)

⑦コミュニティに試作品、サービス、ソフトウエアなどを公開し、サポートを提供

⑧コミュニティメンバーがサーベイ等を通して評価結果や新たなニーズ、アイディアのフィードバックを受ける

⑨フィードバックの結果に応じて、④から⑦に戻り企画内容、試作品・サービスをブラッシュアップしていくか、または、試作品(ベーター)のままサービス・商品提供を開始する

⑩最終的な商品化を行い、

 ・商品化のコミュニティに参加していたお客様は「アーリーアダプター」

 ・ 同 取引先はパイロットサービス商品の販売「テストマーケティングパートナー」

 ・ 同 社員は商品化プロジェクトメンバー

 として、市場参入

<イノベーションを支援する機能>

Innovation

・セルフサービスポータル

・SNS

・専用フォーラム

・ブログ (個人ブログ、コミュニティ内のブログ)

・Wiki

・ソーシャルネットワーク(経験者、技術者を探し、支援を受ける)

・ソーシャルブックマーク (コミュニティメンバーによる共有)

・ソーシャルタグ

・インスタントメッセージング

・プロファイル

・サーベイ

・サービス・商品・ビジネスモデル・アイディアカタログ

・People&Things サーチ

・ベーター商品・サービス提供/運用環境

・プロビジョニング

・購買、マーケティングプロセスへのSOA

<まとめ>

 お客様、取引先、特定の技術・製品を持つパートナーと協力しながら新しい商品・サービスを提供することにより、適切な商品・サービス・ビジネスモデルを適切なターゲットに。適切な協力者を得て、クイックに提供し、継続的に育てていくという試みは始まったばかりだが、今後急速に広まっていくだろう。

 その中で、企業ブログ・SNSは大きな役割を果たしていくに違いない。

<関連投稿>

Web2.0/Enterprise2.0/Blog/SNS関連

http://blogs.itmedia.co.jp/kenjiro/web20enterprise20sns/index.html

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