「ブログを書くモチベーション」と「社内ブログを書かない理由」
前回書いた”「ブログを書く」は間違っていない”での若者の意見の続きであるが、一般的なブログと社内ブログの使い方について聞いた。
前回の話は、
「ブログ」とは、もともと「Webログ」。つまり、Web上に自分のログ(記録)を書いているもの。 個人が記録として残しておきたい出来事、気づき、悩みを単に書き留めておくこと。 誰かに決められた目的や誰かに使ってもらうためではないから書いた内容についてとやかく言われる筋合いも無いし、だからこそ自由に書ける。
というものだった。
<ブログを書くモチベーション>
なぜ、ブログを書くのかを整理すると
・インターネット上には膨大な人がいるから、こんな情報も役に立つ人がいる
・誰かの役に立っているかもしれないという充実感
・何かの時に誰かが助けてくれるかもしれないという期待
・軽い感覚で沢山の観客がいる舞台に立てるような非現実的な満足感
・匿名だから、誰にも迷惑をかけずに自分のことを書ける
・SNSの中で思わぬ出会いがあるが、ブログを書いてないとチャンスは訪れない
では、どのような時に満足感、充実感を得られるかだが、
・リアルな友達や、現実には合わない人からのコメントやトラバ
・アクセスランキング、足あとのログ、はてぶの数
・社内の思わぬ人からの「ブログ見たよ」の一言
確かに、私もITメディアの週間アクセスランキングやコメント、そして、まともなトラバはとても励みになっている。
<なぜ、社内のブログを書かないのか?なぜSNSを使わないのか?>
しかし、この若者は社内のブログには何も書いていない。 当社内では、様々なブログの環境は用意されているが、書くように推奨も指導もされていない。 書くのも自由、書かないのも自由。Notes,Intranet,Team Space,Blogなどのツールから最適なものを選ぶ。 書かないからといって問題だという声も出ない。
コミュニティも自由に作れるが、目的のはっきりしたプロジェクトもの以外がない。 それも問題にはなっていない。
なぜ社内のブログに書かないのかを聞いてみた。
・社内では、自分の投稿で誰かの役に立てる可能性は低い。
・個人を尊重する会社だと本当に思うが、やはり、実名でオープンはな書きにくい。
・日報のようなものや、業務上で気づいたことはNotesで共有している。
・他の業務に比べるとブログに情報を書くということに関する優先順位が低い。
・この忙しさの中で優先順位の低いことに無駄な時間を使いたくない。
・特にブログを書く必要性を感じない。何の不自由も無い。誰にも迷惑かけない。
・困ったことや悩みは、上司、メンター、同僚に相談したり、社外のSNSで相談する。 それに、仕事上の悩みは仕事で解決するしかない。
・アイディアや新しい仕組、商品、事業のアイディアの討議はNotesのディスカッションDBの方が優れている。 最後は顔を合わせて討議する方が良い。
・経営陣への提案はInnovation-Jam(会社の方針や方向性を討議するオープンなSNS)を利用すれば良い。 英語だから書きにくいが。
実名だとなぜ書きにくいのかがわからず聞いたが理解できなかった。
とにかく、社内ブログでは、最初は、何か目的を提供してあげなければ成り立たないのかもしれない。
<どうであれば、社内ブログを使うか?>
もし、部で日報をブログでやりたいと言われたらどうするか?と聞いたところ。
「喜んで毎日書きますよ。皆が書くのなら。私も他の人の日報を見たいし、私の書いていることが役に立つ可能性がありますからね。部外の人は見られないのであれば」
とのこと。
とはいえ、ブログを使わせるために、社内ブログに日報欠かせるのは本末転倒だろう。
「ブログ”を”書く」から思わぬ展開になったが、私としては大きな気づきがあった。 今後、他の会社の若者にも同様の質問をぶつけて、このブログで紹介していきたい。
ところで、皆さんはブログに何を書いていますか? なぜ、自分の日記帳に書かずにブログに書いているのですか? 社内のブログには何を書いていますか? なぜ書かないのですか?