「インターネット経由」とは何処を通っているのか?
「なんか今日、インターネット遅いんだけどー」という娘の言葉に「どこかのプロバイダーが遅いんだよ。どこを通っているかわかんないからね」と答えると、いつものように素朴で鋭い質問が帰ってきた。
「プロバイダー? インターネットって国がやってる高速ネットワークでしょ?」
プロバイダーという自宅や会社につなげているネットワーク会社が沢山あって、そのプロバイダー同士が高速な回線でお互いに結び合って大きなネットワークになっていることを説明した。
いろんなプロバイダーや大学、公共機関のネットワークが相互につながっている全体を「インターネット」と呼び、ネットワーク同士の「間」をつなぐから「インター」(相互の間)と説明し、世界のインターネット接続の多くが、一旦アメリカを経由することも説明した。
私は15年程前に統合オフィスシステム*、パソコンLAN型グループウエア**、パソコン通信***、そして日本のインターネットの基礎となったJUNET****とアメリカのNSFnet(NotesDBでもUNIXのファイルサーバーでもなく、USEnet,CSnet,BITnet,DODなど学術ネットワーク)と接続するUNIXサーバー構築をやっていたので、このあたりは詳しいつもりであったが、次の質問には説明できなかった。
「でも、それだと途中のプロバイダーが失敗するとメールは消えちゃうの? それと、イギリスのマーサにメール送ったときに、Yahooとマーサのプロバイダーはお金払っているけど、間の通るだけのプロバイダーってお金もらえなくて可愛そうじゃない?」
確かにそうである。私の説明だとメールなどは途中のプロバイダーのルーターやスパム&セキュリティ対策システムで消されてしまっている可能性があるし、日本からイギリスのWebサイトのアクセスした場合は、間に位置する経由するだけのプロバイダーは、ただで自分のネットワークを利用されるだけでだ。 最近はビデオ画像など大容量のデーターが通ることも多いのだからたまったものではない。
インターネットの各ネット業者の接続は以前では大きなポスターに印刷されていたのでわかっていたが、情報スーパーハイウエイやe-Japanあたりから、私の時間は止まっているようだ。
どなたか、インターネットのデーターやメールがどのように通っていて、収益モデルがどのようになっているか説明できないだろうか。
* IBM Profs, NEC アラジン, 富士通Telenotes/Team Ware (ICL)
** LaMail, 日本油脂 LanWorld, 富士通BSC Mail Runner, NEC情報サービス ねっとばーど、 片貝研究所 スーパー秘書優子など
*** NEC PC-VAN(現BIglobe)、富士通Nifty、IBM Peopleなど
**** IPではなくUUCPでメール・ニュースをバケツリレー。TelnetやFTPは構内のみ
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