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WMS お昼のセレンディピティ

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ワールドマーケティングサミット東京2019(WMS)のレポート記事、寸暇を惜しんで書いていますが、続きはまだまだ。午前の部から、日本のビジネスに関する悲観的な見方が続いたので、ここでちょっと深呼吸。ランチ休憩です。

最前列からみえるカラー

ランチは、ほぼ時間通り1220分ごろから約40分間。入口でお弁当とお茶を支給されて、席で食します。今回プレス枠のわたしは、写真が撮りやすい舞台正面、可能な限り最前列に着席していました。

お弁当をもらって席に戻り見回し、興味深いのは、最前列の扱いです。

普段、広報PRを専門にするわたしにとっては、情報伝達を担う記者席が、真ん中最前列、つまり"特等席"です。一番いい写真を一番いい角度、温度で撮ってもらうためです。

今回はマーケティングサミットらしく、そこはスポンサーとスピーカーの指定席。マーケティングイベントにおけるスポンサーシップの強さを感じます。

こうしたイベント運用の端々に、プライオリティや慣例、いわゆる色(カラー)が垣間見えて、情報の引き出しが増えます。

隣人からのリーダーシップ論

なお、本イベントでは一般の方の写真撮影および録音は禁止。わたしは開会前から、恐縮しながらプレスバッチを周りの方に提示して「報道ですので写真を撮らせていただいております」と申し出ていました。幸い、周りに知り合いが多く、気後れせずに取材できました。

そこでの偶然の収穫だったのが、立教大学大学院ビジネスデザイン研究科(MBA)教授の安部 哲也氏と隣り合わせになったこと。お弁当を食べながら、「世界のリーダーには、カリスマと調整役の2種類がある」という安部氏の経営者分析を興味深く聞きました。

日本におけるカリスマは、午前の登壇者、富士フイルムホールディングス代表取締役会長兼CEO 古森 重隆氏、ネスレ日本代表取締役社長兼CEO 高岡 浩三氏などが代表例でしょう。

「調整役は?」と安部氏に聞くと、Google CEOのサンダー・ピチャイの名が挙がりました。わたしがピチャイ氏のプレゼンテーションを聞いたのはビデオ視聴でのみですが、あの天才エンジニア集団を束ねる穏やかでしなやかな強さを感じます。

安部氏の「日本の中小企業にもいいリーダーがいますよ」という話にも興味がそそられました。

そちらは講座、「各界リーダーからリーダーシップを学ぶ」(11/21 () 20:00 - 21:00)に続きを期待しています。

以上、イベント参加の醍醐味は、登壇者からの直接的なメッセージの強さ、参加者との出会い、イベント運営からの学習、の3点だな、と思った次第でした。

WMS2019lunch.jpg

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関連記事:

<午前プログラムレビュー>

基調講演(ノースウェスタン大学 ケロッグ経営大学院教授、フィリップ・コトラー氏)

講演(富士フイルムホールディングス代表取締役会長兼CEO 古森 重隆氏、ネスレ日本代表取締役社長兼CEO 高岡 浩三氏)

パネルディスカッション(フィリップ・コトラー氏、高岡 浩三氏、モデレーター:IMD北東アジア代表 高津 尚志氏)

<午後プログラムレビュー>

講演(カリフォルニア大学ロサンゼルス校ビジネススクール教授 ドミニク・ハンセンズ氏)

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